体調不良の放射線技師、自身のCT撮影を同僚に依頼 病院が2人処分

矢代正晶
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 福山市民病院(広島県福山市)は25日、医師の指示を受けずにCT撮影を行ったとして、診療放射線技師の30代の男性職員2人を戒告の懲戒処分とし、発表した。

 病院によると、2人のうち1人が一昨年12月、息苦しさなどの体調不良を感じ、もう1人の職員にCT撮影を依頼。医師の指示なしで撮影した。

 撮影してもらった職員が同月、別の医療機関を受診した際、このCT画像をスマートフォンで撮影したものを示し、市民病院への紹介状を書くよう依頼した。市民病院に届いた紹介状に「市民病院でCTを撮影した」との内容が記されていたため、不正が発覚した。

 病院は、2人を診療放射線技師法違反の疑いで県警に刑事告発したが、広島地検福山支部が不起訴処分にしたという。

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