武生看護専門学校パワハラ問題 第三者委「不適切な言動確認」
越前市の看護学校の元学生が、複数の教員によるパワハラなどの被害を訴えている問題で、事実関係の調査をしてきた第三者委員会は「教職員による不適切な言動が数件確認された」とする調査結果を公表しました。
この問題は、越前市の武生看護専門学校の元学生4人が、複数の教員によるパワハラなどの被害を訴えているもので、学校を運営する武生医師会は第三者委員会を設置し、事実関係を調査してきました。
第三者委員会は25日調査結果を公表し、「教職員による不適切な言動が数件確認された」と結論づけました。
具体的には「お前アホじゃねえけ。社会人としてよくやってこれたな」と人格を否定するようなことばを吐き捨てられたという訴えに対し、教員は「『アホやな』と口癖で言ってしまうことはあった」と説明したほか、「太ったんじゃない?」と、ほかの学生の前で笑いながら話されたという訴えに対し、教員は「『ふくよかになったんじゃない』とは言ったかもしれない」と説明するなど、不適切な言動が確認されたとしています。
また、学校側は元学生らの訴えへの対応が遅れたことを認めていて、第三者委員会は、不適切な言動や対応の不備について、謝罪することが適切であるとしています。
武生医師会は取材に対し、「一部ハラスメントと認定されたと受け止めている」としています。
武生看護専門学校の林秀樹学校長は「教職員による不適切な言動が確認された事実を重く受け止め、学生ひとりひとりの人格を尊重した教育、円滑なコミュニケーション形成に誠意をもって努めていく所存です」などとコメントしています。