アイヌの遺骨、英国から北海道に返還へ 海外から3例目

首相官邸に入る伊東良孝アイヌ施策担当相=2025年4月25日午前7時8分、平田明浩撮影 拡大
首相官邸に入る伊東良孝アイヌ施策担当相=2025年4月25日午前7時8分、平田明浩撮影

 伊東良孝アイヌ施策担当相は25日の記者会見で、英エディンバラ大に保管されていたアイヌの遺骨3体が、出土地域の北海道に返還されると明らかにした。北海道アイヌ協会の関係者らが30日に同大を訪問し、返還を受ける。海外からアイヌの遺骨が返還されるのは3例目。

 内閣官房アイヌ総合政策室によると、2023年10月に同大から連絡があり、アイヌの遺骨と判明したため、日本政府が昨年4月に返還請求を行っていた。英国でアイヌの遺骨が確認されたのは初めて。返還される3体はいずれも頭骨で、5月3日に北海道白老町の国立施設「民族共生象徴空間」(ウポポイ)に集約される。

 英ロンドンの自然史博物館にもアイヌと記録が残る遺骨3体と、アイヌの可能性がある遺骨10体があり、政府が返還請求を行うなどしている。【神山恵】

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