【カメリポ】分校の子どもたちに寄り添った遅咲きの「ヤマザクラ」閉校後も地域を見守る
桜の季節は過ぎようとしていますが今、見頃を迎えている桜があります。佐賀県神埼市の標高600メートルにある遅咲きのヤマザクラは100年以上、地域を見守り続けています。
まちを桜色に染めた春。
佐賀県神埼市の山の中に、1本のヤマザクラがたたずんでいます。
■中村圭一カメラマン
「鳥のさえずりと木々が揺れる音の中、桜が満開になっています。うーん、きれい。」
閉校となった校庭にあるヤマザクラ。「久保山のヤマザクラ」と呼ばれるこの桜は、高さ12メートル、幹回り3メートル、樹齢は100年以上と言われ、市の天然記念物に指定されています。
■訪れた人
「きれいですね。ことしは見られてよかったです。」
「この一本桜を撮影しにきました。ノスタルジックな感じのこんなところ、なかなかないからですね。」
この桜が植えられている脊振(せふり)小学校久保山分校は、2003年に他校との統合のため閉校となりました。1912年、この場所に学校ができて以降、長年にわたり桜は、校庭で行われる地域の行事や子どもたちの姿を見つめてきました。
この日、久保山分校出身の西川さん親子が、桜を見にやってきました。
■久保山分校出身・西川記世さん(62)
「小学校4年までここにいました。その頃はまだ枝がこんなところまできていなくて、半分までだった。ここでいつも私たちは遊んでいたので、たぶん桜は見守ってくれていたのかなと思います。」
■久保山分校出身・西川妖子さん(82)
「一年一年、桜が大きくなるでしょ。私たちも成長していく感じで。先生もおっしゃっていました、桜のように真っすぐ生きなさいと。」
この地区の住民は、桜とともに成長してきました。閉校後、校舎は研修施設として部活動の合宿などで利用されていて、桜は新たな子どもたちを見守っています。
■記世さん
「自分たちの自慢の誇りとなる桜ですね。」
■妖子さん
「おかげで一本桜を目指して元気になって、(この歳でも)ゲートボールしています。」
長年、子どもたちに寄り添ってきたヤマザクラ。樹齢100年を超える今も淡いピンクの花を咲かせ、地域を見守っています。
※FBS福岡放送めんたいワイド2025年4月17日午後5時すぎ放送