信州大学“附属松本小の1クラス 7教科の授業時間数に不足”
信州大学は教育学部附属松本小学校の1クラスで、昨年度、国語や算数など7つの教科の授業時間数が国の定めより最大で264時間分、不足していたと発表しました。
これは信州大学の安彦広斉理事らが、24日、会見を開いて明らかにしました。
それによりますと、昨年度、教育学部附属松本小学校の1クラスについて、先月、「総合的な学習」の時間が多いという指摘が関係者からあり調べたところ、国語や算数など7教科で国の定めより最大で264時間分、授業時間数が不足していることが分かったということです。
教科別の内訳は、国語と算数でそれぞれ60時間前後、社会で50時間余り、道徳で20時間ほど不足していたということです。
詳しい原因は調査中だということですが、このクラスの担任が低学年を担当していたとき、複数の教科を一体的に学ぶ「ことば」や「くらし」といった授業を担当していた経験から、中・高学年でも教科ごとの時間を「総合的な学習」として一体的に教えることが可能だと誤認していたのではないかとしています。
学校は学習内容を補う措置を検討しているほか、教頭が週単位で授業時間を取りまとめ、校長が確認するなどの対策を始めたということです。
会見で安彦理事は「児童や保護者の皆様に不安と迷惑をかけることをおわび申し上げます。児童の学習や心理面への影響を最小限に、授業内容の回復を最優先に行い再発防止に取り組みたい」と話しています。