第4話:侵略
【※大切なお知らせ】
帝国担当の
そしてホロウの物語の『書き溜め』、つまり『ストック』がほぼゼロなため、時々2日に1回の更新になるかもしれません……っ。
相当ヤバイ状況ですが、なんとか必死に書き続けて、毎日更新を頑張りたいなと思っています!
そこで一つだけ、皆様に『大切なお願い』があります。
読者様からの☆評価は、本作の続きを――ホロウの物語を執筆するための『巨大な原動力』です。
「そう言えばまだ☆を入れてなかったな」という方は、「第5章の執筆がんばれー!」と応援してくださる方は、ポチッと☆を投げてもらえると嬉しいです!
作者も毎日更新を続けられるよう頑張りますので、どうかご協力お願いします。
以上、大切なお知らせでした。
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酔いの
「よっ、ほっ、はっ」
虚空を立方体→球体→三角錐と展開したり、虚空玉をいろいろな形に変えたり、極小サイズの黒い渦を黙々と増やし続けたり……我ながら、地味なことをやっている。
(だけど、こういう『基礎的なトレーニング』が一番伸びるんだよね!)
具体的には、虚空の展開速度と座標の演算精度が向上する。
(最近はずっとドタバタしていたから、隙間時間を有効に使わなきゃ!)
黙々と努力を続けることしばし――深夜零時を回った頃、廃教会の地下深くで、
ボクは自室で修業を続けたまま、<
今日みたいに忙しい日は、こういう形を取ることが多い。
「――それではこれより、定時報告を始めます。ボイド様にお伝えしたいことがある者は、速やかにその場で起立なさい」
ダイヤの
「帝国・皇国・霊国による『同盟会議』が進んでおります。この三国の結び付きは、
「エルフの国にて不審な山火事が発生、『神樹セフィロト』が脅かされています」
「監視対象ゾルドラ家が、霊国の大貴族と接触しました。来たる『王選』に備えて、助力を願っている模様」
「帝国南部で亜人連合との戦いが激化。皇帝はこれを鎮めるため、『帝国騎士団長』の派遣を決定しました」
今回はいつにも増して量が多いね。
それに一つ一つの内容がとても濃い。
おそらく原作の第一章~第四章が――ロンゾルキアの『序盤』が終わり、『中盤』へ移行したため、同時多発的にイベントが進み出したのだろう。
ボクは0.1秒だけ沈黙し、最適解を弾き出す。
「帝国・皇国・霊国の集いは、そのまま流して構わん。こちらで手を打っておく。エルフの国は、絶対に守れ。必要とあれば、ウルフの知恵を借り、エメを動かしてもいい。ゾルドラ家は引き続き監視を継続、何かあれば報告しろ。それから――」
やはりホロウ
複数の話を同時に処理し、完璧な答えを即座に返せる。
「――以上だ」
「「「はっ!」」」
定時報告、終わり。
修業もこの辺りで打ち止めだ。
「さて、後は寝る前に『攻略チャート』を作っておこうかな」
明日から本格的に第五章が始まり、ロンゾルキアの舞台が王国から帝国へ移る。
いつものように『完全クリア』を目指すなら、先に方針を練っておくべきだろう。
(まずはなんと言っても、主人公対策だね)
現状、アレンの覚醒段階は『三』。
<
(これ以上の覚醒は、なんとか阻止したいところだけど……)
第五章には一つ、厄介な『主人公の強化イベント』がある。
『魔女の
(アレンはそこで、自分の内に眠る『初代勇者』と意識を重ね――勇者因子を一段階覚醒させる)
『既定の経験値』+『激しい情動』という条件を無視して、いとも容易くパワーアップするのだ。
うーん、まさに『ご都合主義』。
The主人公って感じの無茶苦茶なやり方だね。
さすがにちょっと世間が許してくれませんよ。
(しかも
いろいろと頭を捻って、
第五章では、主人公が一段階覚醒する。
最初からそういう心づもりで臨むのが、精神衛生的によろしいだろう。
(『不幸中の幸い』というべきか、四段階目の覚醒は<
かつてラウル・フォルティスが切り札として使った固有で、<魔法反射>と<物理反射>を合体させたような魔法だ。
ぶっちゃけ、そこまで脅威じゃない。
第五章の主人公対策は、基本路線の『主人公モブ化計画を維持』すればいいだろう。
(次に考えるべきは、ボクの安全についてだ)
第五章から、原作ロンゾルキアは『中盤』に入る。
他の多くのゲームと同様、序盤→中盤に移行するこのタイミングで、敵の強さがグッと跳ね上がる。
今後は虚空の守りを突破する敵も出てくるだろう。
当然のように『死亡フラグ』も苛烈さを増していく。
では、どうするか?
(答えは簡単、ボクがもっと強くなればいい!)
幸いこの体はまだ15歳、
(魔法士の最盛期は30歳頃、それがこの世界における定説だから、最低でも後15年は伸び続ける!)
『鉄は熱いうちに打て』と言うし、今後も地道な修業を続けるとしよう。
(そして最後に――『第五章の最優先目標』を決めておこうかな)
ボクはハイゼンベルク家を継ぎ、一つ上のステージへ昇った。
四大貴族当主の地位と権力は絶大であり、これまでとは桁違いの自由度になっている。
簡単に言えば、ボク一人であらゆる決定を下すことができるのだ。
(ただ……あれもこれもと欲張った挙句、本当に必要なモノを取り零しては、文字通りの『本末転倒』になる)
だから、メインルートの攻略を進める前に『最優先目標』を決めておきたい。
(まず大前提として、第五章は今までと完全に
第一章~第四章は、『
しかし今回は、
(基本、あの化物には絶対勝てない)
これまで順調に進めてきたところで、意気揚々と中盤に突入したところで、『超常の存在』に敗北し――挫折する。
そういうストーリーラインになっているのだ。
(でも、謙虚堅実に努力を続けたボクなら、その不条理をひっくり返せる!)
『厄災』と呼ばれた虚空を振るい、圧倒的な実力差で捻じ伏せ、『大ボスコレクション』に加えてあげよう!
ただ、この『負けイベントを覆す』というのは、あくまで『特別クリアボーナス』に過ぎない。勝っても負けても、第六章には進めるからね。
第五章の最優先目標は、
「――『
やはりこれだろう。
彼はとても優秀な男。
帝国の置かれたポジションも、ボクにとって非常に都合がいい。
皇帝と親密な関係を築き、じわりじわりと帝国を
(いきなり帝国を墜とす案も考えたけど……それは
実行不可能とは言わない。
いや、
(でも、強引な計画はどこかに
そして現状、
①主人公モブ化計画によって、大きく遅れたアレンのレベリング。
②謙虚堅実に努力を続け、絶大な武力を身に付けたボク。
③虚の結成+ボイドタウンの発展による『組織力』。
ボクは『圧倒的な有利盤面』を築いており、不要なリスクを取る必要は一ミリもない。
(ここで欲を
たとえどれだけ有利な状況に立っていたとしても、『油断』と『慢心』だけは絶対にしちゃいけない。
何せ原作ホロウは、いつもそれで破滅してきた。
(だからこそ、
これこそが、『謙虚堅実な行い』だろう!
そうして『第五章攻略の基本方針』を定めたボクは、帝国担当の
(――アクア、ちょっといいかな?)
(もちろんでございます! いつ何時でもお申し付けください!)
(ありがとう。それじゃ皇帝にメッセージを頼める? 『一週間後に
(はっ、承知しました!)
<
(ふふっ、明日からまた忙しくなるぞ!)
王国とは違う空気・文化・風習、イベントもたくさんあるだろう!
(そして何より、皇帝に会える!)
彼は原作でも大人気のキャラ。
きっと向こうは嫌がると思うけど、是非とも友人になって仲を深めたい。
そうすれば、『面白いモノ』が見れるだろう。
「くくくっ、第五章も楽しみがいっぱいだね!」
さぁ、
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【※作者からのお願い】
ホロウの物語は今、『夢の第1位』まで後一歩のところに来ております!
おそらくこれが、第1位を取れる最後のチャンスです!
「面白いかも!」
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ランキングが上がれば、作者の執筆意欲も上がります。
おそらく皆様が思う数千倍、めちゃくちゃ跳ね上がります!
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作者のやる気が出て(以下略
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ですので、どうか何卒よろしくお願いいたします。
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世界最強の極悪貴族は、謙虚堅実に努力する~原作知識と固有魔法<虚空>を駆使して、破滅エンドを回避します~ 月島秀一 @Tsukishima
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