【朗報】俺ちゃん『
ロキ様GJ! 道化の神様大好き!! おっぱいあったらもっと好き!!! ……しかし無い乳は揺れない、決して揺れないのだ……哀しいけど、これって現実なのよね。
特に理由の無い無乳虐待はさておき、そろそろ眷族生活も二ヶ月経とうとしている。現在の俺の【ステイタス】は以下の通り。変化のあった部分だけ切り抜いてるので、そこら辺はご了承あれ。
オザキ・琥珀
Lv.2
力 :F346
耐久:A876
器用:B765
敏捷:F315
魔力:S961
滅却師:F
《スキル》
【
・
・状態異常無視。
・状態異常時、全能力値に高域補正。
力と敏捷が他に比べて低いのは、中遠距離メインのスタンダードな滅却師スタイルな影響だと思うが、それでも頭おかしいスピードで成長してるな? 耐久のおよそ7割が名状しがたいスープの効果だと思うと、ちょっと複雑な気分ではある。魔法やスキルまで生えてるしな……つーかスキルに至っては、効果増えてるし。
魔力は当然として、器用は……なんだろうな? 銀筒とかゼーレシュナイダーを作ったからか? 鍛冶師って器用高いの多いもんなぁ。俺のコレが鍛冶かって聞かれると、違う気がせんでもない。あと魔力依存の道具だから、そっちの熟練にも関係あるとは思う。
毎日『洗礼』してた頃と違って
……命掛けの状況で『経験値稼ぎ』とかゲーム感覚でやってるあたり、我ながら酷い。下手に前世知識もあるから、偉業そろそろ達成しねーとなぁとか、せっかくだし力と敏捷もカンスト近くまで持って行かんとなーなんて事を考える余裕がある自体、頭のネジが外れてるっていうか道を踏み外してるというか。わざわざ良い子は真似しないで下さいとか言うまでもなく、誰も真似しねーのである。
なんなら『
誰も行かない道を往け、茨の中に答えはある。
そもそも誰が来る道やねんっていう。黒妖精なパイセンやら【
ヘディンさんが女だったら惚れてたな……嘘だけど。
なんて脳内自分語りをしながら今日もギルドに顔を出し、ローズさんに挨拶だけしていざダンジョンへ。今日は
そう思っていた時期が俺にもありました。
ダンジョン一階層へと続く螺旋階段をてくてく歩く俺と、その斜め後ろをついてくるおぜうさん。白磁の肌に赤緋の瞳、ツヤッツヤの長い黒髪に、肌の露出を極力抑えた白を基調にした
みんな大好き酒カスの巫女、フィルヴィス・シャリア嬢である。
この世界のエルフって拗らせ系とか、壮絶な過去持ちな人多くない? リューさん……は正史ほど過酷ではないにせよ、ジャガ丸君のせいで仲間殺されてるし、この子にしてもアレだし、その同僚も大概な扱いされてたり、リヴェリア様は嫁き遅れてるし……いや最後の御方に関しちゃ風評被害だな? そもそも結婚とか興味無さそうだしなぁ。
さておき、ディオニュソス様直々のお願いで彼女と二人でダンジョンに潜るわけだけど、何のつもりかサッパリ分からん。これはアレか『友達いない物同士交友を深めて上げる私って優しいだろう? んん?』ってな感じで、葡萄酒じゃなくて自分に酔っていらっしゃる? 知らんけど。
「……ディオニュソス様はあの様に仰っていたが、私は馴れ合うつもりはない」
「わかりました。それじゃ、ご縁があればまた」
言うが早いか手すりを乗り越え大穴へダイブ。
イェーイ酒カス様見てるぅ? アンタの大事な白巫女さんを今から置きざりにしていきまーっす☆
重力に導かれ加速を始める足元に魔力を集め、飛廉脚エレベーターでもって安全に落下していく。階段でえっちらおっちら降りてる連中がギョッとしながらこっちを指差してるが、そんなの関係ねぇ。ありゃフィルヴィスさんめっちゃ駆け下りて来るやん。すげぇ必死な顔しててマジウケる☆……追っつかれたらめっちゃ文句言われそうだな? 加速加速ゥ! 体感原チャリぐらいの速度で地面に降り立ち、そのまま飛廉脚で一階層の入口へ。
君はついてゆけるだろうか 俺の飛廉脚のスピードに
本当
いっそゴライアスに喧嘩売ってみるか? そろそろオサレな必殺技的な奴が欲しかったんで、一つ試してみるのも悪くない。基本にして奥義みたいな……ラストバトルを最初の必殺技で〆るのってオサレじゃん。月牙天衝? あれは基本技だから。牽制とか挨拶代わりにブッパしたり雑に連発すべき技だから。ホワイトさんがもっと丁寧に教えてたらチャンイチも苦労せんかったろうに。
因みに巨剣刃は、気軽に使い過ぎると脱臼癖ならぬ欠損癖が付きそうなので、今後は自重するつもりだ。つもりと結果が一致するとは限らないが。
「……! …………!!」
何か背後からものっすげー勢いで走って来る人がいらっしゃるが、無視だ無視。馴れ合うつもりはない(キリッ)とか言ってたけど、今きっと『ビキッ!?』とかしてんだろうなぁ。やる気がないなら帰れ! →じゃあ帰ります☆された上司みたいな心境に違いない。
進路上のモンスター達を気さくに
戦闘中の他人の頭上を跳び越えたり、ピンチそうなパーティに援護と回復を投げつけたりと好き勝手に走り抜ける事小一時間。想定の半分もかからず13階層への階段へと辿り着いた。バックパックから水筒を取り出して喉を潤し、
「おま……お前……いい、加減に…………!!」
「馴れ合うつもりはない(キリッ)」
ドヤ顔で背後から文句垂れる
「最初に喧嘩売ったのはそちらだし、主神様の頼みだからって聞く必要ないでしょう? ぶっちゃけ下手に同行されても困るんですよね。スキルにしろ魔法にしろ、俺の場合単独行動が一番楽だし効率いいんで」
まぁ喧嘩売ったってぇと語弊あるけど、酒カスさんに『派閥内でも孤立しがちな子で心配なんだ。期待の新人と噂の君とも連携は取れると思うし、この子と一緒にダンジョンに潜ってくれないだろうか?』と言われて『え、嫌です』って即答したんだよね。酒カス様が胡散臭いし、初対面とパーティとか面倒臭いし、ついでに酒臭いし……騙されんぞみたいな気持ちしか湧かんのよなぁ。
「…………それだけか?」
「それだけって言うかそれが全てですね」
呼吸を整えたフィルヴィスさんがこちらをじっと見る。小首を傾げてみれば、何処か自嘲めいた笑みを浮かべて頭を振った。
「そう、か。……私の異名を知っているからこその言動かと思ったのだが」
「知ってはいますけど、別にどうでもいい。そう呼ばれる経緯とかも聞いちゃいるけど、噂の真偽よりも貴女の人となりとか、拒否感バリバリに出してる方が面倒臭ぇかな。惰性で生きてますって面してんのも気に入らない」
特に理由の無いディスりに視線を険しくする彼女に、更なる暴言を重ねていく。
「アンタが嫌々生きてる日は、誰かが生きたかった時間だよ。それ弁えて足掻けば? 無理なら部屋に籠もって謝罪と自嘲してればいいと思うよ」
そう吐き捨てて中層の入口へと足を向ける。
「……穢れたこの身に、そんな資格は……」
「生きるのに資格なんざ要らんがな」
人だろうが魔物だろうが神様だろうが、生まれた時点で資格持ってんだろうが。世界の事情的な意味で殺し合う関係ではあるけど、そこは絶対の
「穢れたとか綺麗なままでいられないとか、ネガネガしてたら死んだ奴らは赦してくれんの? 俺ならふざけんなそこ代われとしか思わんわ。嘆くのも悲しむのも好きにすりゃいいけど、
じゃ、そういうことで……と今度こそ階段を下りて行く。
俯いたままの彼女の表情は見えなかったけど、これ以上会話してても不毛だし。ガラにもなく説教めいた事言ったけど、ちょっと
俺が説教しなきゃいけないのは、飯マズの女神様だけである。
腰に吊るした刀を鞘から抜く。ここからは殴り合いで行く所存である。力と敏捷上げに勤しむとしよう。……ってついて来るんか、うーん。
ま、いいか。用事があるならあっちからコンタクトしてくるやろ……。さ、集中集中。
やさぐれエルフとの変則2マンセル……と言うかソロ二人的な空気の中、俺は