石丸氏の名誉毀損認める 安芸高田市への賠償命令確定 最高裁
前広島県安芸高田市長で地域政党「再生の道」代表の石丸伸二氏(42)によるうその発言で名誉を傷つけられたとして、山根温子市議(69)が同市に損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第3小法廷(石兼公博裁判長)は、石丸氏側の上告を退ける決定をした。 23日付。石丸氏による名誉毀損(きそん)を認定し、市に33万円の賠償を命じた一、二審判決が確定した。 一、二審判決によると、石丸氏は同市長だった2020年10月、山根市議から「議会を敵に回すと政策が通らなくなりますよ」とどう喝されたと主張。SNSにも同様の内容を投稿した。しかし、一審広島地裁判決は山根市議によるこうした発言はなかったと認定。二審広島高裁も同様の判断を示した。 山根市議は石丸氏にも損害賠償を請求したが、一、二審とも公務員の職務行為に基づく損害は国や地方公共団体に賠償責任があるとして退けた。