万博の子ども“無料招待” 小学校の先生は悲鳴「安全に生徒を連れていけない」「予約できたパビリオンは1つだけ」保護者からも不安の声【news23】
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大阪・関西万博の来場者が100万人を突破しました。大阪府内の子どもたちが校外学習として無料で招待されていますが、現役の先生からは「安全に生徒を連れていけない」という不安の声も。なぜなのでしょうか? 【写真で見る】招待見直しを求める保護者ら ■「子どもたちを守りたい」 万博招待に不安 大阪・関西万博には“貴重な学びの機会”として、子ども達も多く訪れています。 Q.万博は楽しいですか? 小学生 「楽しいです」 「空飛ぶクルマの展示を見ました」 大阪府などは府内の小中高等学校などを対象に、万博への「無料招待」を実施していて、遠足など校外学習の行先として万博を提案しています。 しかし、大阪・豊中市の駅前では子育て中の保護者たちが署名活動を行っていました。 学校行事の一環で、子どもたちを万博へ招待することの見直しを求めています。 豊中市の保護者 「メタンガスの爆発、熱中症のリスク、交通アクセスの問題があったり。保護者の気持ちはまず不安」 爆発の可能性がある「メタンガス」についてや、日陰が少ないと言われる、会場内での「熱中症」リスクへの対応策など。 保護者たちは「今のままでは安心して子どもたちを送り出すことができない」と話します。 豊中市の保護者 「本当に命を守るということを考えているのかなと思います」 約2万8000人の署名を集め、市などに提出しましたが、市長などからは正式な返答は無く、不信感が強まる一方だといいます。 豊中市の保護者 「いざという時に親の手の届くところに。子どもたちを守りたいという気持ちがある」 「先生たちのことは信頼しているが、先生たちだって大変だし」 「何かの事故があったときに先生の責任になってしまう」 ■「安全に連れて行けない」 先生からも不安の声 大阪府内の先生にも話を聞きました。 大阪府内 小学校の先生 「不安が多すぎます。とても安全に連れて行けないです」 去年、各学校で実施された「万博の無料招待への参加有無を確認するアンケート」では、選択肢は訪問を「希望する」「未定・検討中」のみで、「希望しない」の選択肢はなかったといいます。