新年度を迎え、新たなポジションについた人もたくさんいるでしょう。中には「この春、初めての部下を持った」という人もいるはず。
部下と仕事をするということは、プレイヤーとしての仕事とはまた違ったスキルが求められます。
慣れないマネジメント業務に戸惑っている人のために、今回はリーダーシップのコツを4つご紹介します。
まず「聞き上手」であれ
上司というと、部下に指示を出すことが役割のように思えるかもしれませんが、それに劣らず部下の声を聞くことも重要な役割です。
部下の意見をシャットアウトしてしまうと、状況を見誤ったり、より優れたアイデアを見過ごしたり、ひいては自分の学び・成長の機会まで失うことになります。
雄弁であることよりも、聞き上手であることのほうがリーダーシップのうえでは価値が高いとも言えるのです。
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関係構築は部下を承認することから
人に仕事を任せるとなると、つい部下を「自分の思うように動かしたい」と思ってしまいますが、それは間違い。動かそうとするリーダーシップは、反発を招きかねません。
相手が自ら動きたいと思える関係性を築くことが、良いリーダーシップのスタート地点。そしてその信頼関係の土台となるのが「承認」です。
承認とは「心から相手を認め、心で受け入れること」。その人自身や、持っている価値・可能性を認め、そのことを態度のうえでも示すことで、相手はあなたを「安全な存在」と認識するようになります。
そのような関係を構築できれば、部下も抵抗なくあなたの考えていることを受け入れ、動きたいと感じてくれるはずです。
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フィードバックはポジティブ重視
上司としての立場を得るほど経験を積んだあなたからすると、部下の仕事ぶりはまだ改善すべきところばかりかもしれません。
時に、つい厳しい言葉を出してしまいたくなる気持ちもわかります。しかし、ネガティブなフィードバックが部下の成長に効果的でないという研究結果も出ています。
改善すべき点をポジティブな形でフィードバックするコツは、人ではなく行動に着目すること。相手を非難するのではなく、違うやり方と、それが効率的な理由を説明するようにしてみましょう。
ネガティブなフィードバックに関する研究結果と、フィードバックのポイントについては、下記の記事にまとめてあります。
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チームのハブになる
働き方が多様化し続ける現在、中間管理職には新しい役割が求められています。
立場だけでなく、働く時間・場所も異なるメンバーの結節点となり、全体を良い方向へと導く「コネクティング・リーダー」としての役割です。
部下の悩みに寄り添いつつ、上司の感じている課題に理解を示す共感性。あるいは異なる立場・考えを持つ人々の間に立ち、対立の落とし所を探る調整力。
このような「つなぐ」リーダーシップを身につけておけば、今後のキャリアにおいても非常に役立つでしょう。
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上司としてどう振る舞うべきか、迷ったら一度、部下としての自分からみた理想の上司を思い出してみると、そこにヒントがあるかもしれませんね。