度数の高い低いのトップクラスは他の回答者様が書かれた通りの具合になりますが、
際に「ストレートで味わって飲める」という辺りとなりますと75.5度のラムや72度のバーボンなどで、これを越えてしまうとストレートでは「飲めない(というよりも味を感じる事は出来るが飲む、というほど長続きしない)」ものとなりやすいと思います。
高濃度の蒸留酒には「一口の量を少なくする(スピリタスの場合で1滴の雫の1/4くらいまで)」という飲み方があり、これによってアルコールのキツさを感じずに味わう方法がありますが、80度を越えると流石に舌に「痛み」を感じる度合いが強くなりすぎ「飲用するもの」の程度を越してしまう場合が殆どです。
個人的にその範囲を超えない「おいしい酒」の範疇での高い度数の酒は、レモンハートデメララ151(75.5度) ジョージTスタッグ(70-72度) エリクシールヴェジェタル(69度) ペルノ・アブサン(68度) 辺りだと思います。
カクテル類ではグリーンアラスカ(エメラルドアイルとも)が、造り方にもよりますが概ね48度辺りとなりますが、これも度数の高いカクテルの中では非常に美味しいといえる部類だと個人的に思います。
酒は「酔う為の物」ではなく「味わう為のもの」と思っていますので、ただ度数が高いだけの酒よりは、高くとも低くとも、味の良い酒が良いですね。
以下は余談ですが、前々からスピリタスを超える度数のウォッカが昔存在したという事は知っていましたが、エストニアという銘柄だとは知りませんでした。この場を借りてお礼申し上げます。どうでもいい話ですが、98度の「酒」は「酒」ではありません。通常の蒸留方法から得られるアルコールは共沸により96度以上は得られず、それを超える無水エタノール等に近いものはベンゼン(有毒)を混ぜて蒸留される為「飲用物」ではなくなるのです。現在製造されていない、というか時代としても96度以上の酒というのは「酒として作ってはならないもの」なのです。いわばバクダンなどと同じもので、酒のカテゴリーで扱ってはならないものだと個人的には思います。