光市教育委員会が少子化などを背景に山口県光市内で進める小中一貫校計画で、大和地域の関係4小学校(塩田、三輪、岩田、束荷)を再編した大和小が開校した。7日、同市岩田の同校で開校式があり、児童や保護者、地域住民ら計約370人が再編4小の思いを引き継ぐ決意とともに、新たな学びやの誕生を祝った。
旧岩田小の校舎を利用して開校。芳岡統市長はあいさつで再編4小の歴史伝統や地域との絆の継承を決意し、「大和地域の新しい未来が夢と希望に満ちることを」と述べた。再編校を代表し、4校の出身者が「仲間が増え、クラスの人数が3倍になった。全員と友達になりたい」「あいさつ運動で大和地域を明るくしたい」などと伝えた。
その後、新たな校歌「光る明日へ」を全員で合唱し、歌声を合わせた。
再編4小それぞれの全校児童数は10~92人だったが、大和小では約190人に。三輪小出身の6年、木村惺磨さん(11)は「新生活に不安もあるけど、さまざまな考えがぶつかることで、遊びや学びも楽しくなる」と期待した。
大和小は一貫校の新設の前段階で関係小学校を再編したもので、小中一貫校自体は現大和中の場所に2028年度ごろの新設を予定する。
一貫校計画は市内全5中学校区に1校ずつ新設し、今後おおむね20年ほどかけて順次開校する見込み。大和地域で先行して取り組みが進む。光市の直近の児童生徒数は小学校約2千人、中学校約1200人で、いずれもピーク時の3割程度に落ち込む。
(土屋裕樹)
新校歌を作詞作曲、川嶋あいさんサプライズ登場
「風と雲と石城の山 今日も明日も僕のふるさと」―。大和小を象徴する新校歌「光る明日へ」。作詞作曲を担当したシンガー・ソングライターの川嶋あいさんがサプライズで開校式後に登場した。校歌に込めたメッセージ「自分自身を信じ続けること」を歌声にのせ、子どもたちに届けた。
川嶋さんは光市とのつながりが深く、育ての親が亡くなった10代の時に同市出身の事務所社長に連れられ1週間ほど滞在し、豊かな自然に寂しさや孤独感を癒やした。市教委からの制作の依頼を受け、「奇跡のよう」と快諾した。
舞台上で「光市は特別な、温かい家族のような存在」と紹介。「閉校した小学校には長い歴史、思い出が詰まっていて、4校の校歌の命をつなごうとの思いでつくった」と語りかけた。歌詞には地域の自然や象徴フレーズ、地域から寄せられた言葉も反映した。
終了後、子どもたちの歌声が重なって校歌が初めて完成したと感謝。「校歌を口ずさむことで、見守ってくれている、温かい光のふるさとがあることを思い出してほしい。困難にぶつかった時に、少しでもみんなの希望の歌に」と願った。
校歌の音源は同校ホームページで公開している。