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イエール大、PE投資一部売却を検討―米名門大の資金繰りに暗雲

  • トランプ政権は名門大に圧力―助成金停止、非課税資格取り消し示唆
  • PE市場の悪化、大学基金の運用環境より厳しく

米国の名門私立大学が、投資パフォーマンスの低迷や、トランプ米大統領からの圧力を背景とした資金繰りの課題に直面する中、イエール大学基金は、プライベート・エクイティ(PE、未公開株)ファンドの持ち分売却を検討している。

  イエール大学広報によると、同大の410億ドル(約5兆7600億円)の基金が数カ月前から進めていた取り組みに、エバコアが助言をしている。広報担当者は、同基金はPEに投資する考えは変わらず、新たな投資も引き続き行っていると述べた。

  売却の目標規模は明らかにしていない。セカンダリーズ・インベスターは以前、同大学がPEポートフォリオのうち最大60億ドルを売却する可能性があると報じた。

  イエール大学の基金は、株式や債券といった従来型の資産から、PEのような流動性の低い資産への移行をいち早く進めた先駆者だが、近年は資産配分の開示を中止している。マット・メンデルゾーン最高投資責任者(CIO)は昨年10月、同基金にはPEへの「重要な配分」があると述べていた。

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イエール大学(米コネチカット州)
Source: Bloomberg

  トランプ政権は、ハーバード大学、プリンストン大学、コロンビア大学など米北東部の名門私立大「アイビーリーグ」への研究助成金を一時停止した。また、ハーバード大の非課税資格を剥奪することも示唆しており、大学にとって寄付金の調達はさらに難しくなりそうだ。

  大学も、PE市場の悪化と無縁ではない。市場環境が悪化する中でポートフォリオ企業の売却が滞り、投資収益の回収が遅れる中、多くの大学が運用成績維持のため、上場株式や債券運用に依存しがちになっている。

  昨年6月までのイエール大の2024会計年度の投資リターンは5.7%で、アイビーリーグの中では最低だった。

 

原題:Yale Considers Private Equity Stake Sales Amid Funding Turmoil(抜粋)

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