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2025年4月23日水曜日

第8回【戦場の風】ゲームブックリプレイ FT新聞 No.4473

第8回【戦場の風】ゲームブックリプレイ

※ここから先はゲームブック【戦場の風】のネタバレを含んでいます。ご注意ください。


ぜろです。
ゲームブック「戦場の風」のプレイを続けています。
戦場に取り残され、なおも戦おうというコーデリア王女を無事に離脱させるため、王命を受けて旅立った主人公。
ウォードレイクとの遭遇。牛飼いジェイコブとの出会いと別れ、聖騎士の配下だった兵士アンドロの同行。
そしてついに聖堂で、コーデリア王女に会うことができました。
しかし、王女は戦いをやめるつもりはありません。主人公リオンは説得にあたります。
かなりいい展開かと思われましたが、最後の最後で王女の信を得ることができず、リオンの任務は失敗に終わったのでした。


●アタック06-1 ゴドフリーの旅路

5人目のリオンの挑戦は、失敗した。
しかしこれで、はっきりした。

道中で、「牛飼いジェイコブの家に立ち寄りもてなしを受ける」を選択するのは、誤りであったと。
これは、そのためのタイムロスが問題なのではない。
危急存亡の秋に、のんびりもてなしを受けようとする姿勢そのものが問題なのだと。
時間のない中とはいえ、友軍のテントで一泊するのは必要な行動である。それとは行動の意味がまったく違ってくるのだ。
それを、コーデリア王女の本質を見抜く目をもって、見透かされてしまったのだ。

牛飼いの笛なんていう、パラグラフジャンプをともなう、どう見ても必須アイテムを目の前にぶらさげられて、目がくらんだってのは、ある。
それでも、そこで戦うことになるドラッツェン兵2人が強敵すぎて、正しいルートとは思えないという疑問を抱いてはいたのだ。

6人目の挑戦者には、このあたりの行動に修正を加えよう。
たぶん、今までのような強い挑戦者でなくとも、かなり進めるはずだ。

では、6人目の挑戦者の登場だ。
名前はゴドフリー。

【ゴドフリー 技術点8 体力点18 運点7】

弱くてもいい、なんてことを言ったら、言霊になった。

技術点=よわよわ
体力点=そこそこ
運点=最弱最弱ゥ

このキャラクターでは、そもそも、牛飼いジェイコブさんちのお宅訪問なんてやってる場合じゃない。

では、挑戦のはじまりだ。
今回はもう、前半の道程はすべてスルーしてしまってもいいかな。

物語を進行していく。途中、牛飼いジェイコブを助けるために、ドラッツェン兵との戦闘がある。
その時のドラッツェン兵は、ジェイコブとのおいかけっこでへろへろになっているため、よわよわな俺でもノーダメージで倒すことができた。
あとは、ジェイコブの家に立ち寄らないこと以外、5人目のリオンのときと違いはない。

そうして俺は今、聖堂の地下室にて、コーデリア王女と面会している。
王からの伝令「撤退せよ。そんでもって帰れ」を伝えたところだ。

王女はでもでもだってを繰り返す。

そこをなんとか、と説き伏せるのが、俺の役目だ。
とにかく止まれ。話はそれからだ。

「なぜ止めるのですか? 戦うべきではない理由があるとでも?」

ああ。あるから止めてるんだよ。
ドラッツェン軍の狙いはこの土地と牛だ。
ウォードレイクの餌として牛を育て、さらなる軍拡を狙ってるんだよ。
そこに指揮官として王女がやってきた。ドラッツェンにしてみれば、今は「1粒で2度おいしい」状態なんだ。
わかるかなアーモンドグリコ。

「……ですが、それでも、私はここで、戦わなければならない理由があります」

それは現実が見えていないぜ王女様。
勝ち目のない戦いに挑むのは愚者のすること。生き残るから次がある。
指揮官の役目は、兵たちを死地に駆り立てることではない。
一兵でも多く、家族のもとに送り届けることではないのか。

「貴様! たかが伝令風情が王女になんという口の利き方を!」

悪いけど、あんたたちの相手をしている暇はないんでね。
王女が聞き入れないんなら、俺の役目はここまでだ。あとは好きにしなよ。

「待ってください」

王女が兵士たちを制した。

「その方の言葉、たしかに聞くべきところがあります。そなた、顔をよく見せてください。目を見ればわかります」

前回しくじったポイントだ。ここまで来た。
これまでの旅路を振り返り、キーアイテムを合計して王女のお眼鏡にかなうのかを判定する場面だ。

今回は、牛飼いジェイコブの家に立ち寄らなかった俺だ。
その行動がNGであったとするならば、ここは王女の信頼を勝ち取れるかもしれない。

「なるほど。あなたは陛下が見込んだだけのことはあるようですね」

お。コーデリア王女、少しは俺の話を聞く気になったみたいだ。

「ですが、軍が撤退できないのは、もはや私だけの問題ではありません。私たちは偉大な聖騎士ウォーレンを失っているのです。ここで戦場を捨ててしまっては、彼の死に報いることができません」

まだそんなこと言ってるのか王女さんよう。
俺の言うこと聞く気になったって言いながら、まったく聞く耳を持ってないじゃないか。

でも、ウォーレンのことが気になって撤退できないというのなら、ここは彼の出番だな。
ウォーレンの部下の生き残り、アンドロだ。


●アタック06-2 死せるウォーレンの説得

アンドロは所属を名乗り、王女の前に進み出た。

「そう。あなたはウォーレンのもとにいたのですね」
「はい。ウォーレン様のご遺志を伝えるため、ここまでついてきました」
「ウォーレンの、遺志……」
「ウォーレン様は、最後まで王女様と国のことを案じていました。あなたが正しい選択をしてくれるように、願っていたのです」
「正しい選択……とは?」
「この国の未来のためになることです」

この言葉は効果絶大だった。
なぜならば、今コーデリア王女がしようとしていることは、「未来のためになること」ではないからだ。
過去を見て、過去の過ちを認めたくないあまりに、同じ過ちを繰り返す。失われたものに固執するあまり、よりよい未来への道を拒んでしまう。

「ああ……。そう、なのですね。私は、進むべき道を、誤っていました。失われていった命のためにも、私や兵の命も投げ出さなければならないと……」

何度も言うが、兵を1人でも多く家族のもとに返すことも、指揮官の務めだ。

「私は、取り返しのつかない過ちを犯すところでした……」

そして、沈黙の中、王女の嗚咽がしばし、静かに響いた。

王女の心を最後にひと押ししたのは、生きている俺たちではなく、死してなお国を思う聖騎士の言葉であったか。

王女はこの戦の敗北を認め、撤退を決意した。
しかし、撤退にも問題があるという。それは、あのウォードレイクのことだ。

ウォードレイクは馬よりも速い。飛ぶこともできる。
どうにかしてウォードレイク騎竜兵を出し抜かなければ、逃走もままならないだろう、と。

それはそのとおりだ。
さりとて、どのような手段があるというのだろう。

まず考えられるのは、ウォードレイクそのものというよりも、それに乗る人間の方をどうにかすることだ。
いかなウォードレイクといえ、乗り手がいなくては機能はしないだろう。
あるいは、強烈な香辛料か何かで、ウォードレイクの目鼻口あたりに強烈な刺激を与えれば、騎手の言うことを聞いている場合じゃなくなるだろう。

手段がないわけではない。しかしそうした手段を使うためには、敵陣へ潜入しなければならない。

「私たちは敵のことを何も知りません。今からでも、ウォードレイクのことを調べることができないでしょうか」

なるほど。王女は的確に俺の考えを整理してくれるな。
それなら俺に心あたりがある。
あの人物の力を借りれば、ウォードレイクについて調べることができるのではないか。

さあ、その人物とは誰か。
選択肢が並ぶ。

・ジェイコブ
・ウォーレン

選択肢にはないが、たぶん司祭セロのパラグラフジャンプも選べるはずだ。
しかしここではパラグラフジャンプはしない。
なぜなら、俺が心あたりのある人物というのは、ほかならぬジェイコブだからだ。
牛飼いのジェイコブは、ウォードレイクの食用として牛を供出させられ、その食事風景を目の当たりにしている。
同じ生き物を飼育している身として、ウォードレイクのこともよく観察しているに違いない。

わかっていたけど好奇心に負けて、司祭セロの名前を出せるか、パラグラフジャンプを試してみてしまった。
そうしたら、たしかにパラグラフジャンプは機能しており、セロの名前を挙げることができた。
けれど、王女に「ナンセンス」と一刀両断に断られてしまった。
運点に1点のペナルティだ。
また選び直すこともできるようなので、このペナルティは甘んじて受けることにした。

それではジェイコブの名を出そう。
俺はジェイコブのことを王女に説明し、単独で彼に会いに行くことにした。
アンドロもここに残して行く。本来は負傷兵なのだ。よくここまでついてきてくれた。

さあ、ジェイコブに会いに行こう。


●アタック06-3 ゴドフリー、食される

すでにすっかり暗く、夜と言ってもいい頃合に、ようやくジェイコブの家に行くことができた。
俺はジェイコブに事情を説明した。

「なるほど。事情は分かりましただ」

ジェイコブは言った。

「そういうことなら良い手がありますだ。実はドラッツェン軍に、今夜も牛を1頭よこせと言われておりますだ」

俺が変装し、牛飼いのふりをすれば、簡単に敵陣に入り込めるだろう、と。
ジェイコブに頼ったのは間違いではなかった。

さらにここで、牛を呼び寄せる、牛飼いの笛をもらうことができた。
パラグラフジャンプが使える特殊なアイテムだ。

これは、以前この家に途中で立ち寄った時にもらえたことのあるアイテム。
途中で立ち寄ること自体が間違いルートであることはわかったけれど、パラグラフジャンプつきのアイテムが手に入らないのはおかしいと思っていた。
あの時にも、もしかして後になって入手できる機会があるのかも、と考察していたが、それがまさしく今この場だったというわけだ。

俺は牛飼いの格好に変装し、おとなしい雌牛を1頭連れて、ドラッツェン軍の陣地へと向かった。

ドラッツェンの陣地には、思いのほか簡単に入ることができた。
特に誰に怪しまれるという感じでもない。
やはり牛飼いの姿と、牛1頭連れている効果は大きい。
警戒しなければならないのは、幹部クラスに会ったときくらいだろう。
一兵士はそこまで深く考えたり注意を払ったりすることはない。

「そいつが今晩の怪物の餌か。ついてこい」

見張りの兵士の案内についていく。
やがてある建物の前についた。ウォードレイク舎だろう。
もとは牛舎だったものを改装したようだ。
改装といっても、入口を壊して強引に大きくしただけの、雑な改修だ。

「ほれ、ここだ。寝る前に食わさないと、吼えて催促すんだよ」

兵士は腰の袋を外すと、その中身の赤黒い液体を牛にかけた。

「これはほかの牛の血だ。怪物はこのニオイが好きでな。すぐに飛びつく。そうしたらさっさと離れるんだ。てめえも食われたくなけりゃな」

兵士がさっさと行けと促す。俺は牛を連れ、ウォードレイク舎に踏み込んだ。
中には、銀の鱗の怪物がいた。牛の足がすくむ。
しかし、牛が反転して逃げるよりも早く、その怪物ウォードレイクは飛び出してきて、牛の首筋に爪を立てた。

「よし。よくやった。今のうちだ。戻ってこい」

兵士の声が聞こえる。
しかしここには選択肢が出ている。今なら間近でウォードレイクを観察する好機だと。

・すぐに兵士のもとに戻る
・ウォードレイクの食事を観察する

俺はウォードレイクの弱点を調べるためにここに潜り込んだんだ。
ここで調べない手はないだろう。

俺はその場に留まり、ウォードレイクが牛を食す場面を観察した。
が、ウォードレイクは牛の動きが完全に止まった後、俺の方にすごい勢いで爪を立ててきた。
どうやら、牛1頭では足りなかったらしい。俺は目の前の牛と同じ運命をたどることになった。

ゲームオーバー。

【ゴドフリー 技術点8 体力点18 運点7→6/7】
【持ち物】
・剣
・荷物袋
・食料1
・馬
・ガーネット
・黒いコイン
・牛飼いの笛

■登場人物
リオン ロング・ナリク軍の一員で若き騎兵。5人目の挑戦者。王女の説得に失敗。
ゴドフリー ロング・ナリク軍の一員で若き騎兵。6人目の挑戦者。ウォードレイクに食べられる。
ロング・ナリク王 おうさま。コーデリア王女の父。
コーデリア ロング・ナリクの王女。15歳で初陣。戦場の指揮を執る。
ジャルベッタ ドラッツェン軍の指揮官。冷酷無比との噂。
聖騎士ウォーレン ロング・ナリクの当代一の聖騎士。ロング・ナリク軍の副官。戦地で命を落とす。
ジェイコブ 金牛の丘の牛飼い
アンドロ 聖騎士ウォーレンに従っていた兵士。ウォードレイクに遭遇し生き延びる。王女の説得に一役買う。
セロ 聖堂の司祭。コーデリア王女の神学の先生でもある。



■作品情報
作品名:戦場の風
著者:丹野佑
編集:エディットなかの
発行所・発行元:FT書房
購入はこちら
https://www.amazon.co.jp/dp/B00SSZ9D5C

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