ジーン・ハックマンさん、自宅で死亡　「フレンチ・コネクション」、９５歳

　【シリコンバレー時事】米映画「フレンチ・コネクション」（１９７１年）でアカデミー賞主演男優賞を受賞した米俳優ジーン・ハックマンさん（９５）が、西部ニューメキシコ州サンタフェの自宅で死亡していたことが２７日、分かった。妻で日系人ピアニストのベッツィ・アラカワさんも亡くなっていた。地元紙が報じた。

ジーン・ハックマンさん、毒物検査実施　外傷なし、死因究明中

　同紙によると、ハックマンさんは２６日、自宅で死亡した状態で見つかった。地元警察当局は事件性を疑う証拠はないとしているが、死亡時期や死因は明らかにしていない。ベッツィさんは６０代。自宅で飼っていた犬も死んでいたという。

　ハックマンさんはカリフォルニア州生まれ。イリノイ大学でジャーナリズムなどを専攻し、３０歳を過ぎてから俳優を志した。カリフォルニア州でダスティン・ホフマンさんと出会い、共にニューヨークに。舞台などを経て「リリス」（６４年）で銀幕の役をつかみ、「俺たちに明日はない」（６７年）でアカデミー賞助演男優賞候補となり注目を集めた。「スーパーマン」（７８年）で敵役レックス・ルーサーを演じたことでも知られる。

　アカデミー賞では「フレンチ・コネクション」に加え、クリント・イーストウッド監督の「許されざる者」（９２年）で助演男優賞を受賞した。最後の映画出演は、２００４年の「ムースポート」だった。