妊娠相談 慈恵病院は減少も熊本市は過去最多更新
昨年度、いわゆる「赤ちゃんポスト」を運営する熊本市の慈恵病院に寄せられた妊娠などに関する悩みの相談は、4年連続の減少となった一方、熊本市への相談は、4年連続で過去最多を更新しました。
一方で、複数の窓口を経ても悩みを解決できず、最終的に慈恵病院に連絡する人は依然多いとして、熊本市は「悩みを抱えている人に市としてしっかり寄り添っていく」と話しています。
これは、熊本市が設置している有識者による専門部会で報告されました。
それによりますと「こうのとりのゆりかご」いわゆる「赤ちゃんポスト」とあわせ、慈恵病院が運用している、妊娠や出産に関する悩みについての相談窓口への昨年度の相談件数は1421件と、前の年度から222件減り、4年連続の減少となりました。
一方、おととし4月に設置された「妊娠内密相談センター」など、熊本市の窓口に寄せられた相談は2661件と、前の年度から76件増え、4年連続で過去最多を更新しました。
これについて熊本市は「全国的に各自治体の相談窓口が認知されるようになったため」と分析したうえで、「複数の窓口を経ても悩みを解決できないまま慈恵病院にたどりつくケースもあると聞いている。市として一つ一つの相談を重く受け止め、悩みを抱えている人にきちんと寄り添っていく」と話しています。