【女性枠を設置?】航空大学校受験のこれからを徹底解説
パイロット不足が深刻化しているなか、国土交通省はさまざまな施策を打ってきました。ただ今回は大ニュース。X もどよめきました。
女性パイロット育成のため、国内のパイロットの4割を輩出する航空大学校の募集要項を変更。女性が入りやすいシステムに今後なっていくようです。
実際今回の変更で、女性は大幅に航大に入りやすくなると思います。一方男性に関しては、より合格ハードルが上がるのは間違いないでしょう。
今回はこのニュースに対して、航大生の観点から分析していきたいと思います!3分で読めます。
(今回は現役航空大学校生が執筆しています)
そもそも航空大学校の募集要項をなぜ変える?
https://www.mlit.go.jp/koku/content/001865543.pdf
国土交通省の資料によると、結論、日本の航空業界は世界に比べて女性比率が低すぎるとのこと。 (日本は1.9%に対し、世界は4.7%)
実際、航空大学校も108人中5名程度(5%くらい)。私立大学(15%くらい)と比べても少ない。
この問題を解決するた、実質国の機関である航大を改革していくという流れになったとのことです
国土交通省の資料の課題をざっくりまとめるとこんな感じです。
現状と課題
パイロットの仕事は「男性の仕事」というイメージが日本は強すぎる
入学の条件が厳しい
操縦士に興味があっても身体検査基準(身長・視力など)を厳しく感じて断念(航大はいままで身長158cm以上)これは日本人女性の平均身長くらい。
これらを解決するために、今回航空大学校の募集要項が女性向けに変更になるとのことです。
航空大学校の募集要項はどうなる?
上の内容で女性が足りないとのことでしたが、実際どうなるのかを解説します。
具体的に変わる内容は3点あります。
①身長制限(R8の受験から)
R8年度の受験から、女性の身長制限がなくなります。今までは158cmだったのがなくなる。その代わり3次試験のシュミレーターでチェックするとのこと。
②数Ⅲ等の高度な理系科目の廃止(R9の受験から)
これに関しては、今もあまり出てないので、そこまで変化はない気がしています。私は今の段階でも数学Ⅲの対策は不要だと個人的に思っています。また自然科学が選択制で選べるようになるとのこと。
③女性枠の導入(R9の受験から段階的に)
これが今回の目玉。女性専用の枠が20枠できるということ。裏を返せば男性が入れる枠が108→88に減少するということです。
また試験も2つに分かれます。詳しくは下の図
簡単にいうと試験が、従来型の試験(78人)+総合型試験(30名/そのうち20名が女性枠)になるということ。総合型には、グループワークなども含まれ、人物中心の評価になるらしいです。
具体的にどうやるのかというのは、まだ決まっていないようですが、これをやるにあたっては応募から別でやる必要がありそうです。
なので、従来型で受けるか総合型で受けるか決めて応募する。
ただ枠を見ると、普通に考えて男性は従来型で申し込んで、女性は総合型で申し込むと思われます。総合型は就活しながらでもいけそうではあります。
航空大学校の入試はどう変わる?
でこの変更があると実際どうなるのでしょうか?
僕の意見ベースにはなりますが、分析していきます。
①女性が圧倒的有利になる
女性は20枠は確約されており、男性よりも応募数が少ないと考えると非常に受かりやすくなると思われます。身体で落ちる人がいることも考えると、定員割れなんてこともあるかもしれません。
また、枠を見ると、普通に考えて男性は従来型で申し込んで、女性は総合型で申し込むことに加え、総合型の一般枠にも女性が含まれると考えると、非常に有利。
②逆に男性は厳しくなる
男性は逆に厳しくなるでしょう。ほとんどが従来型で応募すると考えられます。
最近航大の倍率は108人に対して10倍程度になっていますが、これが78人になるということは倍率は14~15倍程度になるでしょう。
③身体検査のから3次試験までの順位付けはどうなるのか
基本3次試験はそれまでの試験の順位が影響してくると言われていますが、最後に統一となるとどうなるのでしょうか。
勝手な予想ですが、従来式区分の1次試験の順位があまり意味なくなり、2次試験以降で順位付けされるのではないかと僕は予想しています。
航空大学校受験はこれからどうすればいい?
私の意見を独断と偏見で書きます。
①女性は受験前に自分でも大丈夫なのかをプロに確認
女性にとっては朗報。ただ3次までいって落とされる可能性もあります。
なので、自費での航空身体検査や、シュミレーター施設などに足を運び、プロの方に自分の身体条件で合格できるのかまず相談するのが良いと思います。
②男性はより対策が必要
男性はただ倍率が上がるだけ。
ただ試験内容は、今とそこまで変わらないと思うので、そこに対してより徹底的な対策が必要です。
航大は情報戦です。正しい方法で戦いましょう。ここに私も参加させていただいた記事を載せておきます。これをみておけば間違いはないと思います。
また、総合区分の一般枠を狙うのも穴かもしれません。ほとんどの人は従来区分で受験すると考えられます。
特に就活と並行している方は、就活のごとく航大を受験できます。
時間がない方はこっちの方がいいまであります。
リスクは高いけど、ありな選択肢になるかもです。
現役航空大学校生の感想
個人的な意見で誰かを誹謗中傷するつもりはありませんのでご了承ください。
①身長制限の撤廃(R8の受験から)に対して
これに関しては、正直、賛成はできません。
現状160cm程度の女子学生でも、コックピットの席が低すぎて(最前にしても)、厚い座布団を毎回持っていって、それを敷いて操縦しています。特に、ラダーを踏む時が結構厳しそうです。(特に多発課程の片発動停止訓練でこれは結構厳しい)
飛行機はおそらく変わらないので、今より身長が低い女子学生は現実的に結構きついものがある気もしています。
また、3次試験までいって身長的にアウトですって言われるのは可哀想す
ぎる気もします。
②数Ⅲ等の高度な理系科目の廃止(R9の受験から)に対して
これは、特に問題ないと思います。今もそこまで高度な問題はでてないのと数学Ⅲに関しては繰り返しになりますが、僕はいまでもやらなくていいと思っているので。。
③女性枠の導入と受験方法の変更(R9の受験から段階的に)に対して
ここに関しては、受験方法をより人間性を見る方向にするのは良いと思います。
ただ女性枠というもので女性が入りやすくなりすぎる点に関しては少し思う所があります。
というのは、教官から聞いた噂にはなりますが、女性で訓練苦しむ割合が多いとのことです。(超優秀か苦しむに分かれるそう)
ただ、実際周りを見ても確かにこれはあると思います。
今の航大に入った女性学生は相当な覚悟を持って勉強し勝ち抜いてきた人たち。彼女らでも苦しむくらいの訓練。
楽に入れちゃった場合、きつい訓練へのモチベーションが続くかは少し疑問に思うところもあります。
④寮の改築や教官の改革
まず寮や施設ですが、女性を増やすとなると相当な改築が必要になるとおもわれます。この辺りは国が費用を出すと思いますが、実際今の航大の財政状況は非常に良くないと言われているので、どこまで変えられるのかは疑問です。
また、今の昭和風教官の指導方法(今は良くなってきてはいるものの)の改革等も必要になってきます。
航空大学校受験のこれからまとめ
色々かいてきましたが、航大受験はこれから大幅に変わると思われます。
女性は有利に、男性は厳しくなるのは避けられないでしょう。
ただだからと言って、受からないわけではないです。しっかり対策すれば、可能性はあります!しっかり情報収集と対策をしてぜひ合格を勝ち取ってください。


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