俺はすぐさま飛び退いた。俺の元いた場所にはビームによって水晶が抉れており、熱で溶けている部分もできていた。
「ちょ、こんなん当たれば普通に死ぬだろ‼︎」
あまりの威力に驚いた。恐らく威力だけならアンフィスバエナを一撃で殺せる威力だろう。
そして、アイツ…水晶の王座の攻撃で周囲の水晶モンスターも俺に気付いた。これじゃあ逃げようにも逃げられない。空中に上がろうにも既に飛行型の水晶モンスター……クォーツフロック達が展開しており、追いかけてくるだろう。後ろにも大量のクォーツフロックが迫っており退路は塞がれた。
……やってやる。必ず奴を殺して生き残ってやる‼︎
まずは周囲の奴らからだ、そしてあのボス……
「ウォーーー!!」
俺は雄叫びを上げながら水晶の王座……クォーツ・トロヌスに向かっていった。
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うん、決意を固めたけどやっぱりキツすぎる‼︎
そもそも数の暴力がエグい。前衛に固い熊型や反撃装甲のトカゲ型、後衛にライト・クォーツ、切り込んでくる蠍と狼型、妨害してくる他多数の奴らが攻撃してくる。
取り敢えず一体一体は、さっきまでの奴らと同じだ。対処も数が多いことを除けば同じ。
熊とトカゲ型は結界の斬撃で真っ二つにして、切り込んでくる奴らは爪や牙で切り裂き、噛み砕く。攻撃は全て奴らを足場にしたりすることで回避する。
遠距離攻撃は、避けれないのは全て結界で防ぐ。
今も目の前にいる熊型の影から蠍型の尾が飛んできた。それをジャンプすることで回避したが、上から燕型が突撃したがそれをシールドで防ぎ自滅させた。そのまま結界斬撃で熊を切り裂き、後ろから来た狼型はジャンプする事で躱し、背中を足場にしてジャンプして、そのまま空中で結界を足場にして敵の密集している方向に跳躍し、そのままバリアで突撃することで複数体を潰した。
しかし、それでも減る気配は無い。奥の塔六本の塔がクォーツフロックを生産し続けており、波状攻撃を仕掛けてきている。
幸いな事に今はまだ前に進めている。
だが、このままではいずれ処理が追いつかなくなって嬲り殺されるだろう。…仕方ない。消耗は大きくなるがやるしか無い。
俺はできる限りフロックが集まるように誘導する。特に素早い蠍や狼なんかはできる限り同じ高さになるように誘導する。飛行型は知らん。そこまで対処しきれない。
そうして抵抗を演じながら気を伺う。…まだ……まだだ………今だ‼︎
その瞬間、今まで大量にいたクォーツフロックが一瞬で両断された。
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そんな彼の戦いを見る水晶達の王。
王は、そのモンスターにしては高い知能で思案する。雑兵では蹴散らされるまで、このままではこの獣に勝利したとしても資源の消耗が激しくなる。
そう考えた王は、指示を下す。雑兵ではなく精鋭たる兵達の一部と自身の守護者たる一体へ。
あの獣…我が領地に侵入する侵入者を始末せよ。と。
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っ!!あの塔にいた内の一人が動いた‼︎
動いたのは鹿か。それに中央の塔の周りにいた明らかに強さが違う奴らも来た。
恐らくさっきまでのは、小手調べだったんだろう。幸い既にさっきまで戦っていたフロックの地上戦力は全滅させた。飛行戦力も半分は蹴散らした。
だが、次のやつは明らかに違う。特に守護者のように塔の近くにいた緑色の鹿は格が違う。恐らくレベル4の最上位かレベル5に匹敵する。
しかも周囲には、水晶地帯でも戦ったレベル3相当のであろうフロックがいる。
だが、さっきより数は少ない。ならフロックは大した相手じゃ無い。問題は鹿だ。何というかアイツは明らかにフロックとは格が違う。
警戒しながら俺は、次なる敵に接敵する。