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更新日:4/22【火】
ロケット団の栄光環境考察4/22【火】
- ドラパルトex
コダック登場の影響を受けドラパルトデッキのシェア率は減少傾向。しかし構築自体は、コダックに対して何らかの対抗策を講じた形跡はなく、前環境のまま踏襲されている。シティリーグにおいてコダックを採用していたデッキは全体の10%程度。ドラパルトを使うプレイヤーはこの数字をどう評価するのか?ボムドラパのシェア率は多くのデッキの生死に直結する。使用する側にとっても、使用しない側にとっても、その増減は無視できない関心事である。 - タケルライコex
ロケット団の栄光環境第1週、シェア率ダントツの1位。「ロケット団の監視塔」の登場にも関わらず、むしろシェア率は増加。タケルライコは環境において唯一“正攻法”で勝利を成立させているデッキ。こうしたデッキに対しては、本来であれば「ロケット団の監視塔」のようなメタカードを用いるのではなく、プレイの手順やロジックで勝ち筋を見出すべきという心理が働く。(ロケット団の監視塔を採用するという行為自体が、タケルライコを格上と認めているようなもの。)
この認識が「ロケット団の監視塔」の採用率にブレーキをかけている側面も、少なからずあったのではないか。 - サーナイトex
新弾で明確なメタカードが追加されなかったことから、依然として高い評価を保つ。勝率好調。コンセプトの穴もなく、当分強い。強い人が推している強いデッキ。 - バチュルバレット
急激にTierを伸ばして上位に。安定感が高く、有利対面も多い。先攻と後攻で出力差が出るのがネック。環境デッキの中ではプレイが簡単な部類に入る。初心者はこのデッキから始めると良い。 - マリィのオーロンゲex
ユキメノコ+マシマシラとセットで組まれる。マシマシラに手張りしやすい点が評価されている。最後まで粘り強く戦えることや、マラカッチによる逃げられないケアを怠ったプレイエラーを拾えるため、相手プレイヤーのオーロンゲ対面への理解度を問う「知識ゲー」の側面でも勝負できる。ゴリ押し系がやや苦手。 - サーフゴーex
サーフゴーは『Tier1に強いが、Tier2~3帯に弱い』的な立ち位置にいることが多い。苦手なデッキはとことん苦手なため、活躍するにはタイミングを選ぶ。ロケット団の栄光環境1週目を終えた現在、勝率は好調。どうやら今は活躍できるタイミングのよう? - リザードンex
コダック、ロケット団の監視塔、ロケット団のミミッキュ。トリプルパンチの警戒ムードでリザードンのシェア率大幅減少。しかしいざ蓋を開けてみれば、コダックも監視塔もミミッキュも、実際にはそこまで数はなかった。(コダック、ミミッキュはともかく、監視塔は多くてもおかしくなかった。警戒するのは致し方ない部分はある。) - ブリジュラスex
ロケット団のびっくりボムを採用した新型ブリジュラスがトレンド。オモテならそのままダメージ、ウラならマシマシラで返すことでデメリットなし。『メタルディフェンダー』のダメージが240にまで伸びることでタケルライコに戦いやすくなる。(他ピカチュウがんばりハート貫通など) - Nのゾロアークex
シェア率は少ないが、勝率好調。環境トップのサーナイトに対して強いことが評価ポイント。問題はタケルライコにどうやって勝つか。 - ヒビキのバクフーン
ロケット団の栄光環境ではコダックを得る+ドラパルト減少によりシェア率を伸ばしてる。つまりバクフーンはボムドラパが苦手。ヒビキのバクフーンの行く末はドラパルトの活躍度合いに左右される。 - ロケット団のミュウツーex
ミュウツーが「強い」「弱い」の本質的な評価は置いておくとして、まず単純に有利対面が少ないため実践に持ち込みにくい。
ポケカの環境とは?
トーナメントシーンで活躍するポケモン群をポケカの環境デッキと言います。環境はTier上位のデッキで形成され、現在【R7/4/22】では、タケルライコexが環境の中心にいるデッキです。
環境デッキ統計情報
対象期間:4/18【金】~4/20【日】
シティリーグ最多優勝デッキ【タケルライコex】
シティリーグTOP16最高占有率デッキ【タケルライコex】
シティリーグTOP4最高占有率デッキ【タケルライコex】
Tier(ティア)とは?
Tier(ティア)とは、「段」「階層」のこと。
ポケモンカードではデッキの強さや評価を格付けしたものを表します。強い順からTier1,Tier2,Tier3…(またはS、A、B…)と用いられることが一般的です。
Tier表には顕在的Tierと潜在的Tierの2種類が存在します。
顕在的Tier: 使用者数を基準に作成されたTier表
潜在的Tier: 環境に対してそのデッキが持つ本質的な強さを評価したTier表
潜在的Tierは個人の体験や主観に左右されやすく、一意に定めることができません。そのため、SNSやYouTubeなどで発信される多くのTier表は、顕在的Tier表に基づいています。(当サイトでも使用者数を基準にランキングを作成しています。)
Tier ランキング




このランキング表は日本、海外の公式大会の結果に基づいて作成されています。


Tier1【Sランク】
タケルライコex




自分の場のポケモンについている基本エネルギーを好きなだけトラッシュし、その数×70ダメージを与えるワザ『きょくらいごう』をメインに戦うデッキ。『きょくらいごう』のダメージ倍率は現環境トップのダメージ倍率を誇る。
「ワンパンってのはこうやってやるんだぜ」と誇示してくるそのダメージ量はまさに桁違い。そのダメージ範囲のスケールは最大級のHPを誇るリザードンexはおろか、10年先の環境ポケモンすらも灰燼に帰す超級エクスプロージョン。現代ポケモンカードの理から外れて特異点に到達する稀代のモンスターデッキ。
Tier2【Aランク】
バチュルバレット




サーナイトex




フワンテ、サケブシッポ、ミミッキュ、ハバタクカミ、マシマシラ等、綺羅星の如く集結した超タイプの才能たちをサーナイトexの特性【サイコエンブレイス】で彩るデッキ。瞬間火力、ベンチ狙撃、回復、神秘、状態異常、特性ロックと対戦におけるあらゆる要素を包含する空前絶後のポケモンサーカス集団。
特性【サイコエンブレイス】は特殊能力を持つたねポケモンたちに対し、無尽蔵のエネルギー供給する。この組み合わせは環境メタカードの柔軟な採用を可能とし、メタゲームが停滞した局面においても「その答えはサーナイトの中にある」と導く設計思想を感じさせる。
ドラパルトex




変幻の仮面収録のカード、リリース直後トーナメントシーンを席巻した超新星。現状リリースされているカードだけではダメカン6個をのせる効果を防ぐことは難しく、撒いたダメカンの布石を回収する再現性の高さから先攻2ターン目の『ファントムダイブ』は《現代ポケモンカード最強の攻撃》と言っても過言ではない苛烈さを備えている。
ドラパルトexの『ファントムダイブ』は数年前にリリースされたドラパルトVMAXを彷彿させるもの。ドラパルトVMAXは当時もその能力の高さで世間の耳目を集めた存在であったが、コロナ下の影響もあり脚光を浴びることはなかった。そんな辛酸を舐めた過去を清算するべく、更なる強化を経て煉獄から蘇る。
Tier3【Bランク】
ブリジュラスex




ブリジュラスexはHP300の最硬の1進化ポケモン。特性【ごうきんビルド】でエネルギーを加速し、その耐久力を活かして戦うデッキ。
「フトゥー博士のシナリオ」を駆使して相手の攻撃を何度もいなして戦うため、このデッキの攻略には第一段階として1撃300ダメージを要求される。更にブリジュラスexは速攻性にも長けているため、第二段階としてダメージに上乗せしてスピードも要求される。次々と高い条件を提示し続け、この二段階ハードルを越えられない者を軒並み淘汰する、デカくて速い不動の摩天楼。
マリィのオーロンゲex




サーフゴーex




サーフゴーexの特性【ボーナスコイン】により手札を拡充し、ワザ『ゴールドラッシュ』によって大型exポケモンをワンパンすることを基本線とするデッキ。一度“手札拡充→ワンパン”の流れを確立してしまえば、以降は手札干渉による介入を許さず、極めて予定調和的な結末へと収束する性質を持つ。
サーフゴーexは相手にサイドを1枚取らせた後、そのアタッカーに対してカウンターを仕掛けることを基本戦法とする。このカウンターの応酬においてサーフゴーは環境屈指の再現能力を誇り、サイド進行2-2-2カウンターの王様として泰然自若に座して待つ。
ヒビキのバクフーン




リザードンex




HP330、最大ダメージ330、特性はエネルギー3枚加速と単体性能は全ポケモンカードの中でも最強格。序盤の安定性とダメージの低さという課題を抱えているが、そのデメリットすらも逆手に取る高いカウンター性能を持ち、ポテンシャルを最大限に引き出すために練り上げられた理論武装で君臨する絶対王者。
シンプルに、”テキストが強いカード”たちを中心に構成されており、環境デッキの中で最もパフォーマンスレベルが高いことで名高い。「カースドボム」「ブライア」「アンフェアスタンプ」等、現環境屈指の強カードを用いて殴り合いを制する驚天動地のドッグファイター。
Nのゾロアークex




バトルパートナーズより参戦。Nのゾロアークexのワザ『ナイトジョーカー』を介してNのポケモンのワザで戦うデッキ。
Nのポケモンが有するワザの多様性はそのまま選択肢の広がりに直結し、Nのゾロアークexをして環境対応力の極致たらしめている。更にそこへエーススペックの分岐、サポートカードによる後押しが加わることで、その対応力は多層構造を成す。無数の選択肢を以て環境のウィークポイントに絶えず形を変化し続ける、変幻自在の新世代パーフェクション。
トドロクツキex




相手のポケモンを強制的にきぜつさせるワザ『くるいえぐる』を主体に戦うデッキ。『くるいえぐる』は一撃必殺の代償に自身に200ダメージと多大な自傷ダメージを負う特攻ワザ。そのため常に先手で攻撃する必要があり、その速度は環境の中でもトップクラスの最速構築。
『くるいえぐる』一辺倒の大味なデッキかと思わせつつ、ワザ『あだうちやばね』のトドロクツキも参戦させることで存外、技巧的で狡猾な一面も覗かせる狼藉者。
Tier4【Cランク】
シロナのガブリアスex

熱風のアリーナより参戦。ガブリアス、ロズレイド、ミカルゲ等、シロナの手持ちポケモンたちで構成されるシロナのテーマデッキ。シロナのガブリアスにパワーウエイトをつけることで、ガブリアスの耐久力は400となる。そのHP400のガブリアスをシロナのロズレイドでのパワーバフや、ユキメノコとマシマシラの妨害でサポートし、パワーと物量でゴリ押しで勝負する無情の合理主義集団。
筋骨隆々、万丈のフィジカルを以て盤面を制圧する重戦車型のクイーンズギャンビット。
リーリエのピッピex【テラスタルバレット】

バトルパートナーズより参戦。リーリエのピッピexを主体とし、後攻1ターン目から攻撃を仕掛ける新型速攻デッキ。リーリエのピッピexの特性【フェアリーゾーン】は、相手の場のドラゴンポケモンすべてに超タイプの弱点を付与するドラゴンキラーの効果を持つ。
デカい面をしたドラパルト、タケルライコにお仕置きすべく、アーキタイプの垣根を越えて環境をパトロールする妖気を纏ったピンクの羅刹。
ブースターex

テラスタルフェスexより参戦。ブースターexのワザ『バーニングチャージ』を起点に、自分の場のポケモンにエネルギーを2枚加速する。
現代のポケモンカードにおいて、エネルギー加速なしで戦えるデッキは皆無と言ってよい。その中でも、加速手段としての『バーニングチャージ』は、シンプルながらも破格の性能を誇る。
『バーニングチャージ』は、エネルギーのタイプを問わず全てのポケモンにエネルギーを供給できるため、ニンフィアex、リーフィアex、サンダースexなど多様なポケモンへ加速。そして更にその枠組みを超え、今後誕生する未来のアーキタイプへ。無限の可能性にエネルギーを紡いでいくテラスラルシンチレーション。
イワパレス

熱風のアリーナより参戦。イワパレスはポケモンexとポケモンexが激しく殴り合う、熾烈を極めた戦場に突如投入された選ばれしギフテッド。高い耐久力を誇り、攻撃性能にも優れ、更にポケモンexからのダメージを受けない特性【しんぴのいしやど】を与えられた幽玄のヤドカリ。
ポケモンex、非ルールのポケモン、そしてポケモンexからの攻撃をシャットアウトする神秘のポケモン。三者鼎立を形成する一勢力として、未踏のムーブメントを巻き起こすポケモンカード環境第三勢力。
ソウブレイズex

自分のトラッシュにあるエネルギーの枚数の数ぶんダメージが上昇していくワザ『しんえんほむら』で戦うデッキ。デッキの約3分の1はエネルギーで占められいるため、早い段階から『しんえんほむら』の超火力が期待できる。
ソウブレイズは初心者推奨デッキNo.1。ルールの観点から、ソウブレイズより扱いが簡単デッキを作る方が難しい。このデッキの方針は極めて明確であり、プレイヤーの選択肢はほぼ一つに収束する。引いたポケモンをすべて場に展開し、手札のグッズをすべて使用した後、「博士の研究」を使用。以降はこの手順を繰り返しながら、ワザ『しんえんほむら』を宣言するのみ。年々と複雑化する環境の中、究極のベーシックで達観するポケモンカードの彼岸。
ホップのザシアンex




バトルパートナーズより参戦。ホップのザシアンexを主体とした構成となっており、ホップのザシアンexのワザ『せつなぎり』を中心にゲームメイクがされる。ホップ専用カードである「ホップのカビゴン」+「ホップのハチマキ」+「ハロンタウン」の効果で『せつなぎり』を強化。
ザシアンexが四方八方に斬撃や刺突を繰り出す、まさに天馬の所業にてサイドレースを駆け抜ける。
オーダイル

個人の煌めきが評価されにくい現代ポケモンカード環境において、一人のデッキビルダーが生み出した新たなアーキタイプ。
ジーランスの特性【きおくにもぐる】により、オーダイルにワニノコのワザ『かじりつく』を付与。対戦相手に「あなたのポケモンはにげられますか?」を問う、デッキの瑕疵を突いた妨害コンセプト。特性【トレントハート】およびマシマシラの特性【アドレナブレイン】とウエイティグを駆使することで疑似的なエクストラターンを創出するミュータントアリゲーター。
ヤドキング

バトルパートナーズから環境入りを果たしたデザイナーズコンボデッキ。
ヤドキングのワザ『ひらめきチャレンジ』を使用し、スタンダードレギュレーションにおいて最強クラスの攻撃ワザとされるキュレムの『トライフロスト』をコピーし、相手の場の全滅を狙う。
リリース当初はユニークコンボの域を出なかった『ひらめきチャレンジ』だが2025年、懐才不遇のヤドキングにラマヌジャンが憑依する。
ミロカロスex

バトルパートナーズから環境入りした堅牢堅固のメタデッキ。
テラスタルからダメージを受けないミロカロスexを筆頭に、たねポケモンに対してはリキキリンexやオンバーンex、特性持ちはオーガポンex、ポケモンexに対してはミミッキュをマッチアップさせることで相手の一切の攻撃をシャットアウトしてワンサイドゲームを追求。完全試合のテールランプを追いかける武闘派ヴィーナス。
古代バレット

自分のトラッシュにある「古代」のカードの枚数ぶんダメージを上げていくトドロクツキのワザ『あだうちやばね』をメインに戦う。
「古代」の枚数ぶんダメージを与えるため、デッキの大部分は「古代」のカードで占められている。良い意味でも悪い意味でも構築には自由度がなく、普遍的、恒久的なコンセプトで動く。どの対面においても同一の立ち回りしかせず、持ち玉の漢気ストレート一本で環境デッキをねじ伏せる最強の足し算デッキ。
パオジアンex

セグレイブの特性【きょくていおん】とパオジアンexのワザ『ヘイルブレード』を基本戦術に相手ポケモンを1回の攻撃できぜつさせるデッキ。ダメージ上限のないパオジアンexのワザ『ヘイルブレード』は青天井ワザといわれ、水エネルギーを用意することさえできればどんなポケモンでも1回の攻撃できぜつさせることができる。
水エネルギーでエネルギー要求を間に合わせることができるポケモンはすべてこのデッキのアタッカー候補であり、例えばテツノカイナexのような雷エネルギーを要求するワザも特性【きょくていおん】と合わせて無理やり成立させることが可能。
デッキの弱点として、手札を減らされる行為にとにかく弱い。(ナンジャモ、ツツジ等)
パオジアンが生涯向き合うこととなるのは、タイプ弱点やデッキ相性うんぬんではなく手札干渉行為そのものであり、その戦いの歴史を刻んでいく。


























