「県警の不正は事実」「政倫審は“いじめ”だと感じている」“自称・斎藤知事選対本部”の姫路市議(30)が会見で県警との“全面戦争”を宣言〈兵庫県政・大混乱〉
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警察からのポスト削除要請は「言論弾圧にもなる」
高見氏は決議当日に「間違ったことは一切していないという認識は変わりません。今後も議員としての職を全うしていく所存です」とXにポストし辞職しないことを表明。 4月21日の会見でも高見氏は、 「(政倫審の)報告書の中に事実認定が全く抜け落ちていて、私自身もいまだに何が違反とされているのか、何をもっての辞職勧告なのかというのが分かっていない」 と述べた。 つづけて高見氏は、 「今回の政倫審というのは知事選の遺恨で、多数派によるいじめだと私は感じているんですね。それに屈するわけにはいかない」 と議会を批判した。県警に関する問題のポストについては最初に、 「当初私が発信したのは、あくまでもこういうふうな話を聞いたんだが、という(もので)断定的な口調では書いていないものになるんですね」 と述べ、伝聞だと“逃げ”をうった。さらに、 「本部長が否定されてましたけれども、私の発信は本部長からの通達があったとも言っていないし、県警の中の一部の署や一部の部署だったかもしれないです。私自身も分からない部分になるんですけれども。警察内で調査も何もせずに本部長の方が否定されたことにも疑問を抱いています」 と発言。あったと主張する「通達」がどのようなものかは分かっていないが、調べない警察がおかしいと言い立てた。警察からのポスト削除要請は「言論弾圧にもなる」と言い、拒否すると宣言した。
最後は対決姿勢をむき出しにした高見市議
ここで記者からは、一人から聞いただけで確認もしていない話を流布してよかったのか、との質問が出る。これに高見氏は、 「特に問題はなかったと思いますね。事実としてそういう動きがあったという風なことを考えると、県警で今後もそういった動きがあったら問題だと思うので、注意喚起にもなったかなと思うので」 と答え、通達の存在は事実で自分はそれを正したと強調したのだ。 県警担当記者は「最後は対決姿勢をむき出しにしました。捜査を牽制する意図かもしれません」と話す。 牽制とは何か。 「知事選では序盤で斎藤知事より優位とみられていた前尼崎市長の稲村和美候補に関し様々な虚偽情報がSNSで流されました。これが公職選挙法上の虚偽事項公表罪に当たる可能性があるとみる県警は捜査を続けています。例えば、稲村氏に関するデマの代表的なものは『稲村氏は1000億円をかけて豪華な県庁舎を建てようとしている』というものです。 そして選挙中に高見氏も〈稲村政権になったら県立大無償化がチャラになって、県庁舎に1000億使われるって分かってる人でも、旦那の会社に言われたからって稲村氏にいれてしまった。この候補に入れましたという誓約書まで出さされるらしい…。〉とXにポストしているのです。このポストは捜査の視野に入っているとみられます」(同記者) 知事選から間もなく半年。県政の混乱が激化する一方の兵庫県で、選挙の暗部はいつ明らかにされるのか――。 ※「集英社オンライン」では、今回の記事についてのご意見、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(旧Twitter)まで情報をお寄せください。 メールアドレス: shueisha.online.news@gmail.com X(旧Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
集英社オンライン編集部ニュース班
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