文化遺産オンライン掲載の土偶 偽物か 文化庁が非公開に

全国の博物館や美術館が所蔵する文化財などの情報を紹介する文化庁の「文化遺産オンライン」に縄文時代の土偶として掲載されていた資料について「偽物ではないか」という指摘があり、文化庁が「誤解を与える内容だった」として非公開にする対応を取ったことがわかりました。

文化庁が運営する「文化遺産オンライン」は、全国の博物館や美術館が所蔵する国宝や国の重要文化財を含む文化財など29万件余りの情報を掲載する国内最大規模の文化財のポータルサイトです。

このサイトに「縄文時代の考古資料」として「遮光器土偶」などと紹介されていた3つの資料について、一般の人から「偽物ではないか」という指摘が文化庁に寄せられたということです。

文化庁では専門の職員が掲載されている写真を確認し、いずれも縄文時代のものではなく偽物とみられると判断したということです。

このため土偶の情報を掲載していた愛知県内にある美術館に連絡したうえで、この美術館が掲載していたすべての情報を17日、非公開にしたということです。

サイトに掲載される情報は文化庁の審査を経てアカウントを付与された博物館や美術館がみずから入力しているということで、文化庁は「閲覧者に誤解を与える内容が掲載されていた。今後の運用方法については検討していきたい」とコメントしています。

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