斎藤元彦知事めぐる「X」投稿、9割が兵庫県外から発信 東京が最多の3割
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兵庫県の斎藤元彦知事をめぐる交流サイト(SNS)「X(旧ツイッター)」の投稿の9割が兵庫県外から発信され、東京が最多で3割を占める-。神戸新聞社が民間の分析ツールで調べたところ、そんな傾向が浮かんだ。急速な情報拡散が起きた昨秋の知事選以降、投稿数は減っているが、今も節目の会見などの際には万単位で増加する。東京を中心とした利用者の関心が、SNS上の議論の“熱量”を支えているとみられる。(特集取材班) 【グラフ】「斎藤元彦」を含むX投稿の数 分析ツール「ソーシャルインサイト」を用い、Xで「斎藤元彦」という単語を含む投稿数と発信地を調べた。同ツールは投稿者のプロフィルから発信地の都道府県別の割合を推定できる。 1月以降の投稿数の推移を表す折れ線グラフ=グラフ(下)=では、3月末までに3万件を超える山が6回発生した。 投稿数がピークに達した知事選投開票日(昨年11月17日)の約27万件=グラフ(上)=と比べると少ないが、今も斎藤知事の失職時(昨年9月30日)前後を上回る水準を維持。関連動画が日々作られている。 今年最も投稿が多かったのは、告発文書問題を調べる第三者調査委員会の報告書が発表された翌日の3月20日で、投稿数は約6万7千件に上った。発信地は東京27・1%、大阪11・4%、兵庫11・2%。関東圏だけで45・3%を占めた。 この割合は昨年夏から固定化している。昨年の四半期ごとの推移を見ると、兵庫は1~3月が40%、4~6月が17・4%、7~9月が9・7%と比率が低下する一方、東京は18%、21・7%、29・4%と上昇。県政の混迷が深まり、全国的な関心が高まるにつれて兵庫の比率が下がり、現在と同じ「兵庫1対東京3」の状況になった。 知事選の投開票日も東京が28・1%で関東圏が45・9%を占めた。大阪は12・4%で兵庫は3番目の10・1%だった。 2021年の初当選時は投開票日の投稿数が7990件で、東京、兵庫ともに21%台だった。文書問題をめぐる連日の報道やインフルエンサーの発信の影響で、全国的な関心を集めているとみられる。
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