家賃収入は月額30万円 ジャーナリスト鈴木エイトさんと「副業」

小寺陽一郎
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 「安く買って、安く直して、長く住んでもらうこと」。こう語るのは世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を20年以上追いかけるジャーナリストの鈴木エイトさん(57)だ。知られざる不動産投資家としての一面に迫った。

 世の中がサッカーの日韓ワールドカップで沸いていた2002年6月。鈴木さんは、渋谷駅近くで教団信者による路上勧誘に遭遇した。

 信仰は否定しないが自由な意思決定を侵害するなら、それはおかしい。勧誘している信者も広い意味で被害者なのではないか――。そんな疑問がわいた。以降、時間を見つけては、路上勧誘の現場や関連団体の催しに赴くようになった。

 当時34歳。プロのミュージシャンを諦めビルメンテナンス会社の契約社員として働いていた。月収は35万円ほどあったが、この2年後に会社が倒産した。ビルメンテナンス業の個人事業主として独立した。

 前後して、不動産投資に関心を持つようになった。ただ、多額の現金があるわけでも、高額の投資用ローンを組めるわけでもない。狙ったのが競売だった。

 市場価格約700万円の物件を180万円ほどで手に入れ、月額約6万円で貸し出すことができた。40代にかけ、最初の物件を含め、関東地方に計5物件を買った。いずれも市場より安い数百万円。月の家賃収入は合計で30万円ほどになった。

 片道2時間かけて物件に赴き、テラスを自分で直したり、室内の壁を自分で塗ったりした。家賃をどんどん上げることもできたが、最低限にとどめ、更新料をとらないこともあった。

 フリージャーナリストとして「収入のために」と意に沿わない取材をしたことは一度もないという。支えたのが、家賃収入だった。

 鈴木さんは言う。「ライターとして、追及したいことを追及したかった。不動産は、やりたいことをするための手段だった」

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この記事を書いた人
小寺陽一郎
東京社会部
専門・関心分野
事件事故、消費者トラブル、不動産