「トライブナイン」が続けられなくてつらい【ダンガンロンパのクリエイター陣が手掛ける新作】
トライブナイン(TRIBE NINE)は、アカツキとトーキョーゲームスによるメディアミックス作品。
アニメが2022年1月に放送され、ゲームが2025年2月にリリースされて、ジャンルは「野球バトル」?になるらしい。
ビジュアルをパッと見て気づく人もいると思うが、ダンガンロンパシリーズの小高和剛氏が手がけている。
ダンガンロンパのスタッフも多く携わり、ストーリーや探索、パズル要素、XBと呼ばれる学級裁判のような議論バトル要素など、従来のダンガンロンパファンも興味が沸く内容だった。
自分はダンガンロンパシリーズは1、2はプレイ済みで、3はまだ途中で終わってない(ごめんて)が、ダンロンは好きな作品のひとつだ。
そんな自分もトライブナインはストア予約をしてワクワクしながら待っていた。
そして2025年2月にゲームがリリースされ、蓋を開けたら「高難易度アクション」で、アクション苦手な方はお断りゲームだった。
ただ先に断っておくと、「つまらない」という評判も出ているが、個人的な感想としては
歯ごたえのあるアクションゲームが得意でダンガンロンパシリーズが好きな人にはブッ刺さる作品
だと思う。
まず自分は前提としてアクションゲームが超苦手なので、原神もスタレもゼンゼロも一通り触ったことはあるけど、やはりアクション部分に楽しさを見出せないため続かない事が多い。
多分トライブナインを楽しくプレイしている人で「この位のアクションもできないの?ダッセーwww」って思う人もいるかもしれないが、全くその通りでアクションのジャンルが苦手だから「やらない」でが正しい。
ちまちまやるシミュレーションゲームが苦手って人もいるのと同じ。
ただソシャゲという基本無料のプラットフォームに出したことで、幅広いユーザー層にプレイされた結果、「サメ強すぎだろw」「ゼンゼロの劣化版」と言われて爆死とまで言われてしまった。
ゲームバランスに関して、運営もそこはかなり危機感を持っていて頻繁にアップデートしているのは好印象なので、運営の熱量が高いのは素直に評価できる。
そのほか以下の改善も予定しております!
— トライブナイン【公式】 (@tribenine_tokyo) February 26, 2025
■サメズが発射する機雷のダメージを大きく引き下げます
■探索中の移動速度がわずかに上昇します
■バトル終了後の画面遷移時間をわずかに短縮します(この変更はメモリ6GB以上の端末が対象になります)
■一部イベントの開催期間を延長します
ただ、ディレクターレターを読んでると納得するのが、結局このゲームはいくらゲームバランスを調整したところで「歯応えのあるバトル」「ボス戦は何度も戦って攻略法を見つけて欲しい」というのが遊び方の大前提なんだよね。
一筋縄ではいかない強敵ですが、何度も挑戦を重ねることで行動パターンを理解し、対処できるようになっていきますので、諦めずに挑戦してみてください。
トライブナインは高難易度なアクションバトルをお楽しみいただけるという方向性はブラさず、一方で様々なプレイスタイル・モチベーションに応えられるタイトルになるようゲーム内容を充実させていきたいと考えています。
自分のようなアクション苦手層にもレベル合わせて、無闇にバトルの難易度下げれば、そもそものゲームコンセプトが崩壊してしまう。
いや攻略法なんてXやYouTubeに出てるから簡単み倒せるでしょ。お前が努力しないだけ
これはド正論でその通りです。でも申し訳ないんだけど多分その「努力しない」感覚が違うんです。
始めたてのソシャゲにそこまで調べてやるほどのモチベも時間もない
これがコンシューマーや買い切りアプリのようにお金を払ってプレイしているなら、そもそも「さあやるぞ!」っていうモチベーションがあるんだけど、ソシャゲのような基本無料では、まず初めからそんなモチベーションは低い。恐ろしく低い。
すぐゲームに詰まってしまえば「あーつまんね」って思われたら「どうせ無料だし」ですぐアンインストール行き。他にやりたいゲームは山ほどある。
だから最初ユーザーには気持ちいい体験をしてもらわないといけない。めっちゃ爽快感があるとか、引き込まれるストーリーとか、リセマラした星4キャラがいるとサクサク進むとか、ユーザーを気持ちよくさせる体験はいくらでもある。
しかし、上記のディレクターレターに書いている通り、最初からトライブナインは、高難易度アクション好きがターゲットであり、従来のダンガンロンパのアドベンチャーが好きな人はターゲットではない。
悲しいけどこれ、事実なのよね
どういうゲームを作ろうか考えた際に、例えばダンガンロンパのようなADVゲームシステムをそのまま基本無料のソシャゲにしても、課金要素が無さ過ぎて儲からないだろう。
音ゲーやシューティングじゃなく、RPGである以上敵と戦わせるしかない。その戦うキャラや武器やサポートカードを課金要素にするしかない。
とは言え、バチバチにアクション色強めにして無課金でも攻略可能!縛りプレイで歯応えのあるバトル!を売りにしてしまうとプレイヤースキルで何とかなってしまうので課金欲も下がる。
もしアクション苦手なライト層でも星4キャラを使えばボスを倒しやすくなるなら課金してもらえるが、正直キャラのレア度でそこまで難易度が大幅に変わるゲームバランスでもないのが現状。
何のために課金して手に入れる星4キャラなんだろうってなる。かわいいビジュアルのキャラ、スキン・コスチュームでしか課金できなくなる。
個人的にどちらかといえばヘブバンのようなRPGの方が良かったが、これは好みの問題なのでどうしようも無いかな。
決してトライブナインがつまらないとは思わない。
プレイしていてもストーリーがまさにダンロン系でワクワクするし、探索や収集もバトルをスキップできると意外と楽しい。
ただ、結局自分は高難易度アクション部分で躓いてしまう以上、これ以上やってもストレスになるだけと判断したにすぎない。
アクションが得意でダンロンが好きな人にはブッ刺さる作品なのは間違いないので、そういう人はぜひやってみて欲しい。
というソシャゲイナゴの感想でした。



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