傍聴の記録3
訴訟当事者、管轄裁判所、開廷日時
原告 党首ネキ、党首ネキのパパ(弁護士2名)
被告 YouTuber(本人訴訟)
静岡地方裁判所浜松支部 2号法廷
令和7年3月3日 13:30 口頭弁論 開廷
※今まで裁判の流れ
1回目 令和6年9月2日 口頭弁論
2回目 令和6年10月21日 弁論準備手続き(非公開。争点整理)
3回目 令和6年12月9日 弁論準備手続き(非公開。争点整理)
4回目 令和7年1月20日 口頭弁論
※登場人物は全て仮名。東京地裁より移送された事件。
訴訟当事者と傍聴席の様子
今回も被告が出廷した。
原告側は代理人弁護士が2名。1回目と同様、zoomでの出廷。web会議形式の裁判だが1回目、4回目と同じく、公開で行われた。
法廷に液晶モニターが置かれ、そこに弁護士2名が映し出された。
カメラが設置され、被告の姿を映していた。
傍聴人は筆者の他に8名ほどいたと思う。
口頭弁論の様子
裁判官「被告からDVDが提出され、様々な動画が入っていたが、これはどういう意味か?」
被告「私の意見です」
裁判官「これら動画のどれが被告の主張や証拠なのかわからない。裁判において主張や証拠があるなら、その事実を提示し、それを立証する手立てを取らなければならない」
被告「裁判官の方で、わからないことがあるなら後で説明する」
裁判官「このDVDを主張・証拠として認めることはできない。もしも、被告の方で、さらに主張したいことがあるならば、被告において弁論再開の申立をする方法が考えられる。被告は動画を削除したか?」
被告「削除した」
裁判官「原告側で動画の削除を確認したか?」
原告「動画の削除は確認していない。裁判官においては、速やかに結審することを求める」
次回期日(判決言い渡し)
裁判官「本件DVDを被告の主張・証拠として却下する。被告から弁論再開の申立が無い限り、次回で判決を言い渡す。次回の期日は、4月21日(月)13:10とする。」
筆者の感想
いよいよ次回で判決が出ると思う。
裁判官が、被告に対し『弁論再開の申立』をすれば、さらなる主張を聞くと最後のチャンスを与えていたが、これまで充分な時間があったのに、被告からはこれといった主張は無かった。被告の様子を見ていたかぎり、おそらく『弁論再開の申立』をすることは無いと思う。


コメント
1被告提出のDVDは、主張・立証したい箇所を特定しないで全体を丸投げしているからその点を裁判官に指摘されている模様。例えば、主張・立証活動において法令を適用する場合、法令のタイトルだけの大雑把な提示は認められず、そのタイトル中の法令のどの条項に該当する等を言うところまでを特定して提示しないといけないのが裁判上のルール。
また、弁論再開の申立てについても、これまでの期日の経過から推察すると、例え申立てをしたところで弁論再開の決定がなされる可能性は低い。但し、DVDを反訳したりする等の上、主張・立証部分を特定した準備書面を提出しつつ弁論再開の申立てを行えば、内容がまともになれば再開されるだけの余地は裁判官の心証開示から残されているものと思料。