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食材高騰が学校の食にも影響 100円朝食・給食費 広島

2025年4月21日 18:58
食材高騰が学校の食にも影響 100円朝食・給食費 広島

食材を中心とした物価の高騰は、小学校の給食にも影響を及ぼしています。
そんななか、広島市内の大学では学生にしっかりと食事をとってもらための取り組みを始めました。

■大学の食堂
「はいどうぞ、ありがとうございます」

広島市安佐南区の広島修道大学で今月始まったのが「100円朝食」です。おにぎり2個とみそ汁が通常は310円のところ100円に。安くなった分は大学の後援会が支援しています。

■学生
「コンビニとかいつも買って食べるんですけど、それよりも何倍も安いんで嬉しいです」「ぎりぎりで来ずに余裕をもって大学に来ようと思える」
■広島修道大学 萩藤宣千さん
「早く起きて朝食を食べて学業に励んでもらう。経済面でも支えることができたらなというのが思いとしてはあります」

多い日には朝の1時間で60人ほどが利用します。来月末までを予定していますが延長も検討するということです。

■ON
「いただきまーす」

物価高騰の影響は子どもたちが楽しみにしている給食にも。こちらの小学校がある廿日市エリアでは1食あたりの給食費を今年度、平均315円に変更しました。

■廿日市学校給食センター 松浦裕子所長
「(今年度は)保護者の負担を15円値上げする形でスタートしています。食材費をはじめ色々なものの値段が上がる中で大変心苦しいところです」

廿日市給食センターでは、廿日市エリアの16の小中学校に届けるおよそ6800食を調理しています。2018年以降、保護者の負担額は据え置き、学校給食費の上昇分を市からの支援金で補っていましたが、4月から値上げに踏み切りました。

■廿日市学校給食センター 松浦裕子 所長
「毎日の学校給食は安全でなおかつ安価なもの、栄養豊かで美味しい給食を届けたいと思っています」

野菜や肉の部位などその時安く買えるものを選んでいます。工夫しながら地元の食材を取り入れ内容の充実も図っています。

■5年生児童
「(給食は)1~4時間目で疲れた体を癒すためにある存在だと。おかわりもめちゃくちゃできるのが好きです!」「いろんな野菜が入っていておいしいです。最高な時間です」

子どもたちや学生に少しでも安く栄養があるものを届けたい。教育の現場で知恵を絞る日が続きます。

【2025年4月21日放送】

最終更新日:2025年4月21日 18:58
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