鹿児島県内では、児童数の減少で卒業生が1人だけとなった学校や、閉校で最後の卒業式となった学校もありました。
曽於市の光神小学校。卒業を迎えたのは、白坂愛瑠さん1人です。在校生10人や教職員、地域の人たちが見守る中、緊張した表情で卒業証書を受け取りました。
(愛瑠さんのお別れのことば)「これからの夢に向かって頑張ります。12年間育ててくれてありがとうございました」
愛瑠さんは6年前、1人で入学しました。
光神小学校は1892年創立で、1960年代に300人を超える児童がいましたが、少子化で近年は10人ほどに減少。愛瑠さんに同学年の児童はおらず、6年間の多くを1人学級で過ごしました。
卒業式では、ともに過ごした在校生と、別れの歌を歌いました。
(白坂愛瑠さん)「(ひとりは)さみしかったけど、先生と一対一で授業できたことが嬉しかったです」
(父・智史さん)「先生や友達に優しくしてもらって、6年間、小学校を卒業できてとても良かった」
(母・恵梨香さん)「愛瑠らしく、一日一日を大切に過ごしてほしい」