「私が儲けた2億円、早く返してください…!」《悪質FX業者の50億円トラブル》全国の被害者たちが過ごす「絶望の日々」
ベッカムやパッキャオを起用
「そういったリスクについては利用を始めた当時全く知りませんでした。後になって悪質な海外事業者が存在していることを知りましたが、その頃のGEMFOREXに悪い噂は一切立っていなかった。以前使っていた国内サービスと同様、通常通りの取引ができていました。だから特に気にせず使い続けていたんです。むしろ安心感すら抱いていました」(北山さん) 「GEMFOREXが無登録業者であることは認識していました。だからこそ利用前はこれまでに出金遅延などのトラブルがないか、ネットで徹底的に調べています。でも、悪い情報はひとつも出てこなかった。FX界隈で信頼されているサイトに『安全な業者』として紹介されていた点も大きかった」(ラーメンキングさん) 被害者の大半は、北山さんのようにリスクを認識していなかったか、ラーメンキングさんのようにリスクを知りながらあえて利用していたかのどちらかだ。いずれにせよ認識が甘かった点は否めない。 だがその一方、GEMFOREXは自社のブランド力を高めるマーケティングも積極的に展開していた。 2019年にはボクシング史上初の8階級制覇王者として名を馳せたマニーパッキャオ氏が、GEMFOREXのブランドアンバサダーに就任。2021年12月には、元サッカー選手でイングランド代表のデビッド・ベッカム氏がアジア圏のブランドアンバサダーに就任している。 また、GEMFOREXのサイトには「お客様の運用資金と同額の資金を信託保全し、万が一の備えとして、大切に守る事を約束します!」との記載があった。この場合、ユーザーの運用資金になにかが起こってもすべて返還されると考えるのが普通だ。 さらに、彼らは海外FX取引所でありながら、「経営、システム、サービス、サポートの全てが日本製のFX会社」であることをサイト上で謳い、日本人ユーザーをメインターゲットにしていた。 しかし、2022年12月、そのGEMFOREXに異変が起き始める。
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