性同一性障害「公表を強要」愛知ヤクルト社員が提訴
性同一性障害を職場で公表するよう強いられたなどとして、ヤクルトの子会社「愛知ヤクルト工場」(愛知県日進市)の40代会社員が28日、同社に対し330万円の損害賠償を求める訴えを名古屋地裁に起こした。
訴状によると、会社員の戸籍上の性別は男性だが、私生活は女性として過ごしていた。2014年1月に性同一性障害と診断され、同年5月には戸籍を女性名に改めることが認められた。その後、会社側に障害を報告し、男性用以外の更衣室の確保を求めたという。
会社員は男性名で働くことを要望したが、会社側は名札などを女性名に変更。特別に更衣室を確保して障害を公表するよう強要したため、うつ病を発症したとしている。
会社員は28日、記者会見し「40年以上隠してきたことを、突然、自分の口で説明させられた」と話した。愛知ヤクルト工場は「訴訟中なのでコメントは差し控える。見解は裁判の中で明らかにする」としている。