過日、僭越ながら「山形酒伝道師」に任命していただいた。山形酒伝道師の選考条件は、日本酒愛にあふれ、かつ日本酒の知識がある人。選ばれた人は山形で酒蔵を見学し、山形県の日本酒をトップクラスに押し上げた県産酒アドバイザー・小関敏彦氏の研修を受講。その後、山形県酒造組合の会長・佐藤一良氏から認定書が授与される。山形酒伝道師は私たち3期を含め全15人。各人それぞれの方法で、山形酒のPRの一助を担っていく。
山形酒と言えば「おいしい日本酒の代名詞」。伝道師になったからヨイショしているのではなない。著名なワイン評論家のロバート・パーカー氏が、100点満点で評価する「パーカーポイント」でも山形県は1位を(2016年)、また全国新酒鑑評会においては金賞獲得数が平成26年、令和4年に1位を獲得している。
これほどまでに山形酒が「おいしい」と評価されるには、いくつかの理由がある。大前提として日本酒の命とも言える水や米作りに恵まれた地域であること。そしてもう1つ特筆すべきは、前出の小関氏を中心とした蔵同士の連携である。各蔵の技術、酒のデータは全て公開。互いに良い部分を真似ることで、県全体の酒質が上がっていく。人材育成を目的とした技術者研修も43年間実施。これによって蔵人の技術、利き酒能力が磨かれ、さらには蔵同士のコミュニケーションも深まる。まさに良いこと尽くめ。こうした山形スタイルを学ぼうと、国内外の酒関係者が集うほどだ。
実際、蔵元たちとの懇親会で、いかに彼らが仲が良いかを実感した。そして、もちろん山形酒のおいしさも堪能。堪能し過ぎてしまったのか、あろうことに記憶の一部を消失してしまった(研修なのに)。しかし、記憶をすっ飛ばすほど飲んだというのに、翌朝はスッキリ目覚め、二日酔いもなし。朝からカレーをもりもり食べるほど、いや、朝酒ができるほど絶好調だった。「良い酒は二日酔いしない」というが、身をもって山形で体感。今宵も山形酒に手が伸びてしまいそうだ。













