多数を相手取る事は慣れている
無論それは死ぬことに、だが…
あなたは多数を相手にした時は弱い、それはそれは凄く弱い
相手の攻撃に怯めば最後、そこからボコボコに殴られて篝火に送られる
だからこそ好むのは一体一であり…大将首のみだ
今回の敵はカイザーそのもの…会社、ロードランでは国を敵に回すのと同じくらい大規模な奴だ
問題は無い、今までも同じようなものであった
強大な敵を倒すことなぞ貴方には慣れた物である
偉大なソウルを持つ伝説級の者共と渡り合うことなぞ…慣れている
ここにはロードランにあるような魔法の類は一切ない
必然的に戦い方がまた違った物となるのだろう
ロードランのように弓や魔法を想定していても仕方がない
…とはいえ飛んでくるのは鉛玉、指輪や鎧を固くすれば簡単に防ぐことが出来る
持っていくのは色んな物……その戦況に合わせてやれば良い
あなたはそう決めて装備を上級騎士一式に付け替えた
弾を防ぐ防御力も、最低限の機動性も持ち合わせている
何よりあなたを"あなた"だと証明できる見た目だ
スマホ等で分かったが、ここは大きな情報小さな情報問わず簡単に行き交う世界である
そして魔法のような物が無い世界で騎士のような格好をすれば、大いに世間に広がるであろう
その影響がどのようなものか知ったことでは無い、時代遅れと揶揄されるかもしれない
しかし、既にあなたは呪われた"不死人"であるのだ
今更、何を気にする必要があるものか
そこであなたは、アビドスの自治区がカイザーPMCに襲撃されている事を知った
スマホには写りが悪いが何か懐かしい格好の人物が映っていた
あの鎧の形、そして立ち方は…忘れる筈もないだろう
あなたは会いたい気持ちに押されるが────しかし、ホシノを奪った存在に対する怒りが勝る
どうもカイザー理事はその場に居るようだが、どうせアビドスの連中がそこで撃退するだろう
と、なれば奴らは逃げることになる
ここの基地かどうかなぞ知りもしないが……どうでもいいことである
さて、大前提の話だがあなたは堂々と目の前から入るつもりは無い
何故警備の兵が居る正門から堂々と入る必要があるものか
指輪を霧の指輪と静かに眠る竜印の指輪に付け替える
武器は背後からの一撃必殺を決める事、そして近接戦をやりやすいものを選び…最終的に黄金の残光と暗銀の残滅になった
やはりこれらが一番良い、使いやすいものだ
ふと、あなたはその刃を見て思った
あなたの職業は盗賊では無い
あなたの生まれは紛れもない騎士であった筈だった
いやしかし、あなたは東の地の国にて育った筈だった
いやしかし、あなたは祈祷戦士…いやしかしあなたは純魔…いやしかしあなたはギンバサ……
…ありとあらゆる記憶が頭をよぎる
自分のものでは無い筈の、しかし自分の物であると思ってしまう物
それはどれも英雄であり……最後の瞬間は一致している
すなわち、はじまりの火にて焼かれること
最初の火の炉で贄として薪になっていく姿
どんどんと勢いをつけていき燃えていく凄まじき炎
焼ける体の痛みすら感じない、凄まじき光
あぁ、とあなたは声を漏らすだろう
あなたは、"あなた"ではないということ
つまるところ、"あなた"達の化身────王たちの化身であること
ロードランの旅路で使えなかった様々な武器を簡単に扱える事
祈祷、魔術、呪術を成約やその値に関わらず扱えること………
普段のあなたではありえないことである
なぜならその武器を使おうとも思わないし、技術や信仰などが足りなくて使えないからである
かつては魔法使いであったあなたが太陽の光の槍を使えた事こそが、その証であろう
いつしか考えたことがあった
誰がこの時代までこの体を生かしたのか、もしくは呼び出したのか
今考えれば単純な話であった
─────消えたくなかったのだ、この亡者共は
火を継いで終わり…なんてことにしてほしくなくて───いみじくも生き続けてきた不死人なのだ
ロードラン、ドラングレイグ、ロスリック
数多の地を駆け抜け旅をした者達
その果てにはじまりの火を継いだ神の如き者たち
あなたは、いや、私は────正しくその化身なのだろう
名前が分からない、それは化身であるから…一人では無いから
使えない魔法や奇跡が使える、それは化身であり──その1人に祈祷戦士や純魔が居るから
そのことを自覚すると…なにか背中を押すような感覚を感じる
ここでぼったちする意味は無いと誰かが急かしているのだろう
そう急かなくとも、あなたはキッチリとやると分かっている癖に、だ
あなたはゆっくりとカイザーPMCの中に入り込んだ
その手に持つ黄金の刃が不吉な金色を残しながら、ゆらりと消えて行った
○
「戦いの後は祝杯と相場が決まっている!そら、受け取るのだ!」
「わー♣︎お酒ですー!」
「ん………ん!?酒ェッ!?」
「嗅いだことの無い匂いがするわ…」
「"お酒ってダメじゃない?"」
アビドス自治区、カイザー襲撃地
余裕な顔で攻撃をしていたカイザー理事の姿はどこにも無い
何故ならば乗っていたゴリアテをアビドスの生徒と古臭い騎士共に壊されたからである
そこから「覚えておけよ!」という映画のような三下セリフを吐いて逃げてしまったのだ
「我らカタリナ騎士、太陽の戦士…そしてアビドスの者共に!」
胡座をかいて座っている彼は木製のジョッキを高く掲げた
それを真似するようにアビドスの生徒たちは木製のジョッキを高く掲げた
「
ガハハハ!と豪快に笑った彼は木製のジョッキに入っているエストスープを飲み干した
アビドスの生徒達もまたそれを飲んでいく
「こ、これは…!?」
「傷が…癒えていく?」
「これ、旅人さんの飲んでいるものと似てますね〜♣︎」
先程のカイザーとの戦闘
それで負った傷がどんどんと癒えていくのだ
正しく初対面の頃の旅人がぶっ飛ばされた時に飲んだ瓶と同じような効果を持っている
…しかしあれほどの効果では無く、全快では無かった
「さて、私は寝よう…戦いの後はそうだと相場が決まっている」
彼はアビドスの生徒達がその効果に驚いているのを横目に顔を俯ける
先程の酒に話題が言っていたアビドス生徒達は俯き始めた彼に困惑した
「えっと、どうしたの…?」
「フゴーッ…グゥグゥ…」
「ん、寝てる」
「あっそう……じゃないわよーっ!?」
無論セリカのツッコミが発動した
しかし目の前でセリカの大声が出ようとも、彼は全く起きる素振りを見せない
「まぁまぁ、彼も新しい世界で疲れているんだ
ㅤああ見えて疲労困憊かもしれないぞ?」
キーキー叫ぶセリカに対して、もう1人の鎧を着た騎士が話しかけた
赤い羽のあるバケツのようなヘルメットに胸に描かれた太陽のホーリーシンボルが特徴的な男
ノノミはその名前を察した
「えと…ソラール、さんですよね?」
「おぉ!俺の名前を知っているのか!
ㅤそうとも!俺の名前はソラール!太陽のようにでっかい男だ!」
彼はそう言うと、踵をピタッと合わせて腕をY字に伸ばす
そのままグッと伸びて……元の体勢に戻った
「…なんか、熱い人ね」
「ん、ソラールさんはどうしてここに来たの?」
「私は…私は彼と薪の王グウィンを倒したのだが…気が付けばここに居たのだ
ㅤカタリナ騎士の彼はよく分からん、知り合いという訳でもないからな」
つまりどうやってここに来たのか分からない、ということである
旅人の世界の不思議な力だろうか、とシロコは思った
そこでセリカがソラールに対して質問した
「…どうして、私達を助けたの?
ㅤ私とあんたってなんの関係もないじゃない、助ける意味も……ないじゃないの?」
「……ハハハ!貴公、面白いことを言うな!」
「なっ、何が面白いのよ!?」
セリカの問いに対してソラールは大きな声で笑い飛ばす
無論セリカはそれに対して怒鳴り返した
ソラールは、恐らく笑顔で言った
「人を手助けする理由が必要か!?
ㅤ旅は助け合ってこそ、そこに理由は要らないのだ!
ㅤそれに、我ら太陽の戦士はいつであろうと強大な敵に困る者の味方なのだ!」
全武器祈祷魔術呪術を使える設定を落とし込んだつもりですけどどうですかね…?
火を継いだ英雄たち(俺ら)のダークソウル終わるなッ!て気持ちが作り出した化身、というか…
"王"たちの化身だからこそグウィネビアに祈れとかいうトンチキで成約が出来るとか(あれは本家でも幻影だから何とも…)
…この先フロム脳が有効だ
つまり妄想!
…因みにジークマイヤーさんジークバルトさんが混ざってます
性格が大似なのでそこまで違和感はないと思いますが…多分
旅人の旅路!〜キヴォトス編〜
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全部書いて♡かけ(豹変)