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作:回忌
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玉ねぎと太陽


残り火得た後に死んでるじゃねーかとかいう野暮な質問はすんなよ!


最初の火の炉

 

長い年月が流れ…もはや砂漠の盆地のようになってしまった場所

幾つか立っている柱がかつての洋式を表しているが、これだけではあの元の建物は分からないだろう

 

不死人は、その真ん中にある篝火に静かに座っていた

 

ちり、と体を焼く匂いが備考を掠めながらそれを感じていた

消えかけのはじまりの火、自身が宿しているソレ

 

もはやあなたははじまりの火そのものなのだろう

ロードランの、何千もの者が継いだ炎

幾つもの得物を持っただけで簡単に操れるのも、自分の記憶では無いのだろうか

 

 

パチリ、と篝火から火花が散る

 

 

 

不死人はゆっくりと立ち上がった

カイザーPMCの基地の場所は覚えている

まず初めはあそこを血祭りに上げて…カイザー理事を探そう

手早く基地が終われば…多分どうせ、アビドスに居るだろう

 

ホシノはアビドス高等学校で特筆して強い戦力であった

それが居なくなった今…統率の無くなった4人など全く、意味も無いだろうに

 

 

あなたは月光の大剣を持った

幾多の武器を持ち、多くの敵を屠ったあなたにとっての愛剣である

その刀身の美しさに見惚れた貴方はどの武器を持っても、この剣には越えられないと思っていた

 

どれだけその武器が使いやすく、強くあろうとも…最終的には月光剣が1番であった

 

 

 

何時でも、これは導きなのだ

 

 

 

邪魔者が居なくなった

カイザー理事にとって、小鳥遊ホシノは目の上のたんこぶだった

 

その単純な戦闘力はまず面倒であり、彼女が居ることでアビドス高等学校に居る"不法滞在者"を強制退去することが出来なかったからだ

 

「第3小隊、前へ」

『了解!第3小隊前へ!ウェポンフリー、繰り返すウェポンフリー!』

 

しかし…その問題は解決した

奴は今、まさにアビドス高等学校の生徒では無い

キヴォトスで生徒であることを捨てた彼女は…もはや掃いて捨てれる存在だ

 

もうなんの問題も無い、後は不法滞在者を蹴散らすのみである

 

 

「次々に敵が…!?」

「嘘…!?どれだけいるの…!?」

 

 

絶句するアビドスの不法滞在者達

後ろからキッチリと足を合わせた軍靴の音が聞こえてくる

圧倒的な戦力が私にはある、その事が余裕を持たせる

 

「諦めたまえよ、もう抵抗は無駄だ」

「ん…そんなこと、やって見なきゃわからない」

「チィッ…!そうよ!シロコ先輩の言う通りよ…!」

 

シロコが銃を構える、それに同調するようにセリカが銃を構える

確かに2人はそうするだろう、アビドスの連中でもそういう"性格"の人間だ

 

 

 

 

 

 

 

「………ここで戦って、何になるんでしょうか………」

 

 

 

 

 

 

「…アヤネ、ちゃん?」

 

しかし、そうでは無いものが居る

2人のように…心がもうもたない者も居るのだ

 

「これ以上戦って…もし勝ったとして…その後はどうすれば…」

 

彼女は未来を見ていた、その先を予測していた

ここでカイザーPMCに勝って退けたことができたとしよう

 

だから、なんだという…対策委員会は非公式の部活だ

見え方を帰ればアビドス高等学校の生徒を名乗る子供達が立て篭もっているに過ぎない

 

誰も彼女達に協力することない…決して

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうして…私達、だけ……こんな目に─────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女の瞳から涙が落ちる

 

1粒、また1粒…ポチャリと────

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、もう一粒……地面に落ちた瞬間─────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぬぅっ!?なんだ!?」

『ホワァァッ!?』

『アバッー!』

 

敵の隊列が乱れる、遠くから爆発音が聞こえる

目に見える範囲の大隊でも大爆発が発生する

 

「くっくそ!奇襲か…!もういい!叩き潰してくれる!」

『りょ、了解!大盾小隊全身!地面のシミにしてやれ!』

 

突然の奇襲に驚愕した理事は直ぐさま攻撃を開始する

大盾を持った小隊が突っ込んで来る

アビドス高等学校の生徒達がそれに対応する為に銃を構えるが────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うおおおおおおおおっ!!!」

 

 

「うおあっ!?」

「うぼぁ」

 

 

 

 

それは、ひとつの刃になぎ倒された

大盾のそれをものともせず怯んだ所をさらに叩きのめす

 

「あなた、は…!?」

 

彼の着ている"鎧"には見覚えがあった、無いわけがなかった

なぜならそれはアビドス騎士団の1人であるジークマイヤーが着ているものであったからである

 

彼が返ってきたのか?いや、違う筈だ…声が全く異なるのである

 

振るった大剣の勢いを弱め、そして切っ先をオートマタ達に向けた

 

「私はカタリナのジークマイヤー!

ㅤか弱き子供達をよってたかっていじめるとは、この私が許さんぞ!!!」

 

それは、無くなった筈の国の旅人

消えてなくなったロードランの旅人の一人…カタリナのジークマイヤーであった

次元すら違うという場所の人物がなぜここに居るのか分からない

 

 

 

しかし、味方であることは確信できた

 

 

 

「くっ…!一人玉ねぎみたいな奴が増えたところで…!」

 

カイザー理事は突然現れた玉ね……1人の騎士に対して狼狽する

しかし増えたのたった一人だ、そして尚且つでっぷりと太った鎧

機動性のきの字も無いやつだ、なんとでも出来る

 

 

 

 

しかし、現実はそうでは無かった

カイザーにとって理不尽な事しか起きず…アビドスにとって奇跡のようなことしか起きなかった

 

 

 

 

「ハァァァァッ!!!」

「うぐぉっ!?」

 

カイザー理事の脇腹を何かが貫く

あまりの威力に彼は吹き飛ばされてしまう

 

「今度はっ!?」

「今のは……ホシノ先輩、いや旅人さんの…?」

 

それも、見覚えがあった

その技は彼が伝授して、ホシノ先輩しか習得出来なかった技

ある種の制約が無ければ使用できないという伝説の技…

 

 

「旅人よ…!貴公の渡してくれた祈祷、グヴィンの槍を俺は使いこなせるぞっ!!!」

 

 

彼は誇るようにそこに立っていた

手をピンと伸ばし、太陽の光を全身で浴びるかのように直立していたのである

 

そのバケツヘルメットを、ノノミはよく知っていた

それは自身がアビドス騎士団として銀行を襲った時に旅人から受け取ったものであるから…

 

「俺が、俺こそが太陽だぁッ!!!」

 

彼はよく手入れされた直剣を引き抜き、赤と黄色と白の布を持った左手を添わせる

するとそれを追うように雷が迸り剣を帯電させる

 

そして動揺する大盾小隊の一人に対して斬りかかった

 

「ウワァバババババ」

 

切りつけられたオートマタはビリビリと痙攣した後ボフンと煙を拭きあげて倒れた

電子機器のショートである、機械に対してんな雷流したらそらそうである

 

「ハァッ!」

「うぐぉ!?」

「盾越しでも、雷が…!?」

 

彼は近づく大盾持ちに対して直剣を両手で持ち、切り払う

無論オートマタ達は盾を構えて防ぐが、僅かな痺れに驚愕する

 

それもそうだろう、目の前に居る存在は化学なぞ無い世界の住人

ファンタジーにある魔法や奇跡が当たり前に存在していた世界の住人なのだ

 

「隙だらけだ…あぁっ!」

「分かりきっているぞ!鉄くずが!」

 

彼の背後から銃床でオートマタが殴りつけようとする

しかし彼はそれを分かりきっており、返す刃でオートマタを切りつける

 

「この…!」

 

斬られたオートマタは怒りを顕にし、またしても銃床で殴ろうとする

彼はそれを見た瞬間片手持ちに切り替えて盾を構えた

 

 

 

そして、タイミングを合わせ───

 

 

 

 

「そこだっ!」

「うおっ!?」

 

ドォン、と銃床を逸らした

突然のことにオートマタは状況を理解出来ず混乱する

 

無論、その騎士はそれを見逃さない

 

即座に無防備な腹に対して直剣を叩きつけた

腹を直剣で刺されたオートマタは内部の回路をぐちゃぐちゃにされてバタリと倒れた

 

騎士はブンッと剣を振り、ジークマイヤーと同じく切っ先を構えた

 

 

 

 

「俺は太陽の騎士!ソラール!困っている者達を助けに来た!!」

 

 

 

 

 

 

 

2人の騎士が、キヴォトスで剣を向ける

それは酷く古典的で……ファンタジー的な光景であった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………」

「どうしよう、アビドスのみんなを元気づけようとしたら別の出てきちゃった……」

「……取り敢えず加勢しよう、味方は多い程良いでしょ」

「あ、あれって、古人さんとお、同じく人なんでしょうか…?」




誰かここのファンアート書いてや

自分でも書けるけどアナログなんじゃ




因みに本当はこの後のホシノ取り返し作戦で金サインで出る予定でしたが
ふしんちゅ君があそこで死んだので実体で来てもらいました

ジークマイヤーは…時空のズレかね?(適当)

旅人の旅路!〜キヴォトス編〜

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