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作:回忌
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くるくる^〜(木目ローリング)


…さて、戦闘はかなりスムーズに進んだ

アビドス高等学校の生徒達と先生による指揮がゲヘナの風紀委員会共を蹴散らしていくのである

数の暴力、とあるがそれでも彼女達を抑えきれないといった様子だった

 

 

尚風紀委員会達の練度が低いとか、弱いとかそういう訳では無い

前線に出ているボルトアクションライフルを持っている銀髪の少女は普通に強い

また各々の練度もそこらのチンピラに比べれれば全然高いものである

 

連携力、協調性、集中力…そこらのヘルメット団やらと比べ物にはならない

 

 

 

 

勿論私も彼女達に任せきりにはしていない、ちゃんと働いている

アリウス製アサルトライフルを使用して奴らを片っ端からヘッドショットしていたのだ

少しばかりの強化をしているもののそれでも彼女達は気絶するレベルのようだ

最後まで強化したらどうなるものか…因みに誰も手を付けていない銃は楔石の欠片で強化が出来た

 

それならば+15まで強化できそうなのだが、問題がある

そこまで強化するには"種火"が必要なのだが…この時代まであるか?

そもそもアンドレイレベルの鍛冶師がこのキヴォトス存在するのか?銃全盛期なこの場所で?

 

……さてまぁ、こんだけ長々と話しているものだが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今現在の状況は、そうたらたらと話せるものでは無い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相手の近接戦に合わせてパリィ

殴りかかろうとしたLMGを弾き返しそのまま腹に向けて致命の一撃を与える

 

「ぐぅ…!」

 

突き刺さった白モップのような奴を地面に刃ごと突き刺すように叩き付けた後に呪術の火を使い、悶え苦しむような動作を取り…そのまま毒の霧を吐く

彼女が立ち上がってこちらを見る頃には毒の霧にまみれているだろう

 

導きのターゲットマーカーに向けて大火球を投擲

 

「うっ!?…こちらの位置が分かるの…!?」

 

当たったようだ、声からそう確信して彼女に向けて前ローリングしそのまま残光を回るように切り払う

ちょうど何回も切り裂いていたものだがら…ぶしゃりと大量の血が溢れ出た

 

「これは…!?…あつい!?」

 

流れた血を見てぼーっとしているやつに向けて大発火

またしても彼女は炎に焼かれるが…固くないか?

彼女の頭の上にある赤い線を見て全く削れていないという事実に気付く

 

いや削れているには削れている、半分まで後十何発…

黄金の残光を握り直しながら彼は心の中で悪態をついた

もう既に使える呪術も限られている…この限られた中で攻撃をしなければならない

 

そろそろ毒の霧が晴れる

時間を正確に把握しながら今度は酸の噴射を吐きかけた

 

「これは…武器が溶ける…!?」

 

僅かに触れた彼女のLMGが少し溶けた

効果通り溶けてしまうようだ、服装はまだ触れていないから分からないが銃があれならばオートマタも溶けるだろう

一応常時記憶しておくべきだろうか…うーむ、悩む

 

「なんでその中に居て何も無いのかしら、そういう能力?」

 

酸の霧の中に居る私に対して彼女はそう言った

そういう能力、というか…そうなっているとしか言いようがない

基本的に自分が放ったそこらに残留するタイプの攻撃にはダメージを受けない時がある

毒の霧や酸の噴射がそれだ、毒の蓄積や防具武器の破損を受けない

 

考慮しなくていいのは助かる、そこまで考えている暇は無い

 

 

こちらに向けて放たれたLMGの弾幕をローリングで回避する

暗い木目の指輪がある上、先程の酸の霧によって銃口が曲がっているらしい…変な方向に飛んでいく弾がある

回避に回避を重ね、彼女に接近していく

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、バックスタブを叩き込もうとした時…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そこまでだよ、旅人さん」

 

 …っ

 

「小鳥遊、ホシノ…!」

 

突き刺そうとした黄金の残光はシールドによって逸らされた

そして私に対して反撃をしようとしていた白モップにはショットガンが突きつけられている

 

そんな武装をしているのは…小鳥遊ホシノ以外にありえない

 

 

シロコ達がまだ来ていない、と言っていたのに今更来たのか

とはいえ彼女が来たならば解決も早い事だろう

そう彼は思い、残光を腰に差して先生たち率いるアビドスの方へと戻って行った

 

「……」

 

先程殺し合いにまで発展しかけていたのに、まるで無かったかのようにスタスタと歩いていく彼を見てヒナは唖然としていた

かなり不味かったのに、殺されるかと少しは思っていたのに…対して相手はそこまで考えていなかったような…

 

 

まるで、彼と"私"の間に妙な認識の違いがあるような

 

 

 

 

 

 

ゲヘナ風紀委員長、空崎ヒナは"旅人"に対して妙な違和感を感じたのであった

 

 

 

強敵だった

あそこでホシノが止めてくれなければ恐らくこちらが殺されていた

あまりに硬い皮膚、そしてロードランの敵共と違いこちらには"学習能力"がある

バックスタブや致命の一撃を叩き込むにも隙が要る

アサルトライフルがあると言ってもまだ細かい使い方には慣れていない

何度も同じことをやってれば読まれる…なんとも面倒な話だ

 

 

 

…恐らくそれ以前に殺してしまえば取り返しのつかないことになると思うのだが……

 

 

「…アコ、状況を説明して」

『は、はい……そ、それよりどうしてこの場所に…?』

 

 

そもそも、先程の戦闘状態になったのはあの白モップのせいなのだが

あの猛者との戦闘中に不味そうなオーラを振りまいて登場してきたのだ

相手にその気が無くとも…彼、いやロードランの者共ならばこう思ったことであろう

 

 

 

────殺せ!殺される前に!

 

 

戦闘中に倒したであろう風紀委員からスモークグレネードを拝借

そのまま投擲して煙に紛れて指輪を交換したのだ

 

"静かに眠る竜印の指輪"と"霧の指輪"である

 

これで最初に彼女の不意をとりバックスタブ、刺して蹴り飛ばした

その後に"スズメバチの指輪"と"暗い木目指輪"に交換

そこから最初の戦闘シーンへと繋がるのである

 

 

久しく戦えた強者に心が踊るところもあるが、それはそれでこれはこれである

戦闘は終わったようなものだから後は先生方に任せてしまおう

戦うことしか脳がない…そしてそれすら通用するか怪しい場所なのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────にしても、バイトはどうしよう

柴関ラーメンが吹き飛んでしまった、イコールバイト先が吹き飛んだということである

彼が知る限り、あそこと同等なバイト先は知らないし恐らく無いと思う

 

 

どうしたものだろうか…"傭兵"、なる仕事に手を伸ばしてみようか

 

 

目の前で風紀委員会共が退散し始めるを見ながら、彼はそう思ったのだった

旅人の旅路!〜キヴォトス編〜

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