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作:回忌
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猛者(ロードラン基準)


パラパラと小石が落ちていくる

大きな瓦礫は大体落ちきったようだ、そう思いタワーシールドを地面に突き刺す

 

かなりの爆風だった…どれだけ爆薬を詰め込んでいたというのか

巨人の火炎壺を軽々と…超えるだろうか?あれよりもう少し大きい爆発だろうか

 

ㅤ大将、怪我は無いか

 

「お、おう…なんとかな…お前さんが居なかったら死んでたよ…」

 

僅かに付いた汚れを払いながら彼は言った

それを確認して私はタワーシールドをソウルにし、懐に仕舞う

そのままゆっくりと黄金の残光を引き、だらりとたらすように構える

装備もまたソウルの業によって上級騎士のそれとなる

大将はそれを見てギョッとする、まぁ…キヴォトスでこれは時代遅れすぎるか…

 

ㅤ貴公早く隠れろ、私は彼女達に用事がある

 

「あ、あぁ…怪我をするなよ!良いな!」

 

ㅤ勿論

 

ノーダメージで打ち倒してやる

そう心の中で思いながら目の前であわあわしている四人を見る

 

「爆破しちゃんなんて〜、アウトローって感じー!

ㅤ悪!悪の中の悪って感じがするよアルちゃーん!」

「えっあっ…そ、そうよ!これぞアウトロー!

ㅤこんなの私にとって心の傷にすらならないわ!」

「…そんなこと言ってる場合じゃないと思うよ」

 

何かを言っていた彼女達は、カヨコの言葉によって現実に引き戻される

そこには左手に炎を宿した曲剣を持つ男が1人、ゆっくりと向かってきている

 

ㅤ(…複数戦は不利、酸の噴射か毒の霧で分断……)

 

彼の頭の中にはもう目の前の「敵」をどう倒すか、誰から倒すかということにしか働いていない

行きどころのない自分を唯一働かせてくれた恩人の店を爆破してくれやがったのだ

どう殺してやろうか、どう調理してやろうか

 

 

そう思っていると、妙な風切り音が空から聞こえ始めた

 

 

「迫撃砲…!?」

 

 

カヨコがそう言った瞬間、またしても辺りが爆発する

ハルカの仕掛けた爆弾じゃない…空から降り注いでいるのだ

これは"便利屋68"の攻撃では無い、それが彼の頭の中で確定された

 

ㅤ…邪魔者が、増えた……

 

彼は後ろを見て、そう呟いた

なぜならそこにはいつの間にか現れたのか大量の集団が居たのである

それも有象無象では無い…ちゃんと訓練された者たちの集まりだ

 

『アビドス高等学校の者に告げる!

ㅤそこの便利屋68を渡せ!さもなくば攻撃する!』

 

ㅤ…こいつは、俺の獲物だ……

 

僅かに彼はそう呟いた

まだ姿は見られていない…そう感じた彼は上級騎士シリーズをバイトの制服に変えた

僅かに焦げ後があってリアリティが増している

 

 

彼は両手を上げながら、廃墟から出る

 

『お前は…?』

 

ㅤお前たちが爆撃した店のバイトだ、投降するから攻撃しないでくれ

 

『…!待て!彼にヘイローがないぞ!?撃つな向けるな!絶対に撃つなよ!?』

 

 

彼はそのまま集団達の中に入り、祈るような体制になる

俯いたそれは傍から見れば…特にキヴォトスの者から見れば「銃に怯えている」ように見えるのだ

 

『お前ら!怖がらせるなって!』

 

だからこそ、気付かない

その両手に纏われたオレンジと赤が混じった炎に気付かない

元々発動にかなり隙を晒すことになるソレを…彼は被害者ズラして保護されることにより、発動したのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぎゃぁぁあ!?」

「ホッ炎が下か……うわあぁぁあ!?」

「あっっれぇぇぇ!?」

 

大量に吹き上げた炎が、彼女達を上に吹き飛ばしていく

彼は装備を上級騎士に戻して残光を引き抜いて彼女達をきり付け始めた

突然現れた騎士と刃物という前時代的な武器に辺りは混乱する

 

「ううっ!?」

 

血が出た!

 

そしてまたバシャリと派手に血を散らす姿も混乱を招く原因になって行った

 

「た、旅人さん!」

「生きてるー!?大丈夫〜!?」

 

追撃をしようとしたその時、セリカやシロコたちの声が聞こえてくる

木目の指輪による特殊ローリングによってスイスイと移動し廃墟の方へと移動する

混乱している彼女達はこちらに追撃を加えているくることは無かった

 

「あ!旅人さん!生きてる!?」

 

ㅤ問題ない…それよりもあれだ

 

アビドス高等学校の奴らも来てくれたが問題はそこじゃない

目の前に見える「風紀委員会」とある腕章をした大量の他校の生徒達

ここまで来てご苦労さん、死ね案件なのだが…

 

「…先生、お久しぶりです」

「"こんな所で会うとは、チナツ"」

 

どうもお相手に先生の知り合いがいる様子

そのせいで下手に手を出す事が出来なくなってしまった

今すぐぶちのめしたいのに攻撃ができないのである

 

『アビドス対策委員会の奥空アヤネです、所属をお願いします』

 

どう調理したものかと思っているとホログラムのアヤネが現れ質問し始めた

アイツらの所属なんでどうでもいいのだが…この世界ではそうはいかないのだろうか?

そう思っているがチナツという名の生徒は「それは…」と答えられない様子

何?やましい事があるの?それごと切り裂いてあげようか…

 

『それは私から説明しましょう』

「「!」」

 

ㅤ…ッ

 

そう思った時、ソイツは現れた

明らかに布面積の少ない軽々としか服装

自分を家畜としているのかカウベルのついた首輪をした女

 

それを見た瞬間彼はカチリと残光を構え直した

 

 

 

 

 

ロードランの地にて、ああいった軽装のもの達は基本的に強者揃いだ

特にあの女のように肌面積を削るほど…まぁ極論全裸達はとても強い

 

理由としてはかのもの達が守ることに重きを置くのではなく、如何に敵の攻撃を確実に避け攻撃を叩き込むかという点にある

 

…まぁ、かなり周回していれば装備が見た目以上の価値をなさなくなるのだが

特に"とあるボス"についてはそれが顕著である

あの敵と相対したもの達はこぞって服を脱ぎ初めソイツと戦うのである

 

…どのような名か、口にするのも腹立たしいので彼は絶対に口外しない

 

 

 

 

ともかく、奴の底は知れないと言うことだ

見たところハンドガンしか持っていない上前線にも居ないが…

 

まさか自分が居なくともこいつらで手を下せるとでも思っているのだろうか?

 

 

ㅤ………

 

 

歯噛みする

上から偉そうにしやがって、いつしか引摺りだしてやる

彼は人知れず心の中でそう思った

 

『ええと…今の状況について説明したいのですが、よろしいでしょうか?』

「"…どうぞ?"」

 

先生はそう言った

まるでおどけて言ったような先生に対して緊張が走る

…何故そこで煽るような言動をしたのだろうか?先生よ

相手の戦力は恐らくこれ以上だろうし、あの猛者の実力も分からない

 

 

そこで、彼は気づく

アビドスのメンバーの中にホシノが居ないのである

最大戦力である彼女がいないとは…どう対応しようか

呪術を使えば状況は変わるのかもしれないが…それだと後々対応されてやられる

 

 

 

 

 

 

 

 

『なら、仕方ありませんね♪』

 

意識がそちらの方に向いている間にいつの間にか話は進んでいたようで軍靴の音が響いた

見てみれば先程以上の生徒達が居るではないか…

 

既に交戦距離、黒スカート銀髪とチナツも戦闘態勢に入っている

彼はアリウスのアサルトライフルを持って少し後ろに下がった

 

「旅人さん?どうしたの?」

 

ㅤ私は近接戦闘しか得意ではない、後ろから援護する

 

「了解した、皆…行くよ」

 

 

本来は近接戦闘をしたいが、あの数であの猛者も居る

仕方がないのだ…そう思いながら瓦礫に身を隠しながらスコープを覗いたのだった

旅人の旅路!〜キヴォトス編〜

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