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作:回忌
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殺すも殺されも


作者のドアホが呪術と火の魔法についてアホみたいなミスをしていたので訂正しました

ちゃんと原作やりながら小説書こうな、俺





さて、あの後私たちは帰ることにしたのだ

各々が自分の家に帰宅し、私はアビドス高等学校の篝火にて夜が明けるのを待つことにした

 

今の私は寝ても寝れない亡者なのだ

はぁ、とため息をつき私は…ふと空を見上げた

 

 

美しい星空を…見たことの無いその景色に目を奪われる

 

 

 

アノール・ロンドの夜はこんな星々が輝いているものでは無かった

どんよりとした雲に覆われどこにも星々は見えず、なんなら月すらも見えない

こんな寂れた様子になるならばグウィネビアの幻影を殺さなければ良かったと思っている

…まぁ、邪魔な巨人達が居なくなるから何回もやってしまうのだが

 

 

私はそう思いながら魔法などの記憶を整理していく

今の私は曲剣などを使いたい、ならば出てくるのはやはり呪術だろう

最近セリカにスクロールをひとつ渡してしまったが誤差だよ誤差

 

 

「大発火」「大火球」「毒の霧」「酸の噴射」「混沌の嵐」

 

私はこれらを記憶することにした

基本的に化け物との戦闘が少ないキヴォトスでは対人を意識した方が良さそうだ

…今やセリカと私以外に呪術の使い手は居ないため殆ど初見殺しだ

やろうと思えば皆にこれを伝授できるが…やるものでも無いだろう

無駄な混乱を呼ぶだけである

 

装備を上級騎士一式に変え、左手に草紋の盾と呪術の火、右手に黄金の残光を装備する

 

久々に装備したそれは、最初の方に着ていた装備品

生まれのサガだったか見た目だったか…どちみちにせよそれを装備する

懐かしい重さに感触、見た目もさることながら防御面もまた完璧である

呪術を使わないから宵闇の冠を被らなくていいのは僥倖だ

あれと似合う装備など鉄スカー…失礼、宵闇シリーズ以外ない

そしてあれは女性用…ここからは言わなくても分かるはずだ

 

 

 

 

そして、私はそこから太陽が登るまで空を眺めているのであった

アノール・ロンドにしか無かった夜空がそこにあり、美しい星々をキラキラと点滅させている

美しいという言葉が生易しいくらい…その光景は彼にとって眩しかったのであった

 

 

「旅人さん、家に帰らないの?」

 

篝火の方が落ち着く

 

 

いつの間にか横に座っていたホシノに驚くことなく私はそう言った

気付いたら居た、敵という訳でもないしこの景色に比べれば驚くほどでも無いから気にしなかったのだ

 

それで、彼女は私に対して何故家に帰らないのかと聞いてきた

確かに家はある、彼女達から貰った家が存在する

しかし…そこに帰っても安心感やなんやらは満たされない

 

結局、我々父子の故郷のようなものである篝火が一番安心出来るのだ

 

 

「…まぁ、火ってのは暖かいから落ち着くのは分かるけどさ

ㅤ寒くないの?割と…風吹いてるでしょ?砂は痛くないの?」

 

砂は鎧を着てるから問題ない、寒いとか暑いとかは慣れた…

 

 

この亡者様は雪国だろうとマグマ地帯だろうと墓場だろうと問答無用で進む男だ

まるで障害物無し!というかのように進んでいくが本来ならば温度差で人死んでる、間違いない

 

そこから10分少し程時間が空いて…彼女は言った

 

 

「アビドスは楽しい?」

 

…勿論、ロードランとはまた違う楽しさがある

 

国が死んでいるロードランとは違う

ここには生ける人々が居り、また笑顔で話し合いながら生きている

その裏にいくら黒い悪意の塊があろうと…今のキヴォトスはロードランより数倍美しい

 

まぁ、亡者ですらないのに銃撃戦がポンポン起こるのはちょっと問題だが…

 

 

そう、心の中で笑っていた俺に対してホシノは言った

 

 

 

 

 

「じゃあ、ロードランじゃ何が楽しかったの?」

 

……ロードラン、でか

 

 

キヴォトスの楽しさはロードランとはまた違った楽しさがある

それを聞けば彼女が気になるのはロードランでの楽しさだろう

…今思い返せば楽しかった、という記憶は無い。

 

基本的に苦難と苦渋を舐める茨の道だ

 

 

 

 

 

…しかし、…そんな場所のどこかで…私は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何かを思う前に、私の口は既に心の底に仕舞っていた心を出した

 

 

 

 

 

ㅤ殺すこと、死闘、それが一番私が楽しかったことだ

 

「…そう、か……」

 

 

私のそれを聞いた途端、ホシノの声のトーンが落ちた

まぁ仕方ないだろう…死が禁忌であるキヴォトスにおいて"殺し合い"が楽しかったことなどと

 

ㅤ私は殺し屋じゃない、またサイコパスでもないが…

ㅤ伝説にある英雄、または化け物…それと戦うのが…どうしようもなく楽しかった

 

「…それが、ロードランの楽しさだったんだね」

 

ㅤ相手の攻撃を避け、避け、避け…その先にある僅かな勝利に全てをかける感覚がどうしようもなく…好きだった

 

「今は、みんなが居て楽しいんでしょ?」

 

ㅤそう、だな…少なくともあのころのような死闘を求める感覚は無い

 

 

 

嘘だ、嘘をつくな馬鹿野郎

お前が求めているのはこんな平和か?

心の奥底から求めているのはこんな"屁でもない"平和か?

 

違うだろ?違うだろ違うだろ?オマエが求めているのはこんな平和じゃない

 

 

戦いたいんだろ?目の前の"強敵"と

 

戦いたいんだろ?まだ見ぬ"強敵"達と

 

 

 

 

 

…黙れ、その醜い感覚をキヴォトスに持ってくるんじゃない

彼女達は生き返らない、何度周回したって…そもそも、火は潰えている

殺してしまえばそれで終わり、彼女達の物語はそこで終わることになる

 

殺せるものか、幼い子供たちを

 

殺せるものか、キヴォトスの未来を

 

 

 

出ていけ、邪悪な感情め…!!

 

 

 

 

「…大丈夫?」

 

ㅤ…問題ない、ただ思うことがあっただけだ

 

 

 

 

 

本当に少し、思うところが…あっただけである

 

 

 

 

 

 

日が登った

篝火に向かい合っていた彼の肩に体を預けていたホシノが起き上がる

ぐい〜っと背伸びをした間延びた声を太陽に向けて発する

 

私もまた、負けてられない

 

 

立ち上がり、ピッシリと足を合わす

そして両手をすいーっと伸ばしていき丁度正面から見てY字になるようなポーズになる

 

 

「太陽賛美」

 

太陽の戦士達がしているポーズ

太陽に向けてやると不思議と力が出る気がする

冒険に必要なのは力でも名声でもなく、好奇心とちょぴり勇気を足したものなのだ

 

 

「うへ〜、私も〜」

 

 

私の太陽賛美を見てホシノもまた真似をする

太陽の光の槍を放つ彼女はもしかしたら知らず知らずのうちに太陽の戦士と誓約を交わしているのかもしれない

もしくは、そもそも彼女が"太陽神"であるからなのか…

 

いや、ホルスは太陽神だったか?ラーメンみたい名前だった気がするが…

 

 

まぁ、いい

 

 

ㅤバイトに行ってくる

 

「お〜、行ってらっしゃ〜い」

 

彼は軽い身支度を済ませると柴関ラーメンへと向かって行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私!ずっと引っかかってたのよ…問題はこの店よ!」

「?」

「…」(無言で残光を引き抜くバイト)

 

なるほど、死にたいらしいな

バイトにしに来て直ぐにこれである、流石キヴォトスと言った所か

残光を抜きながら下手人を見るが…それが陸八魔アルであることに気づきそっと残光をしまった

なんだ彼女か、なら問題ないや、と言わんばかりにである

 

下げられた皿をキッチンに持っていきそのまま洗い流す

きちんと洗剤等は使っている、ロードランじゃ皿洗いなんてしたこと無かったから最初はパリンパリン皿が割れた

今では完璧に皿を洗うことが出来るのだ…!

 

ちなみに大将が今使ってるまな板は4代目である

初代はそもそも私が来る前に死亡、二代目は私が包丁で切断し死亡、3代目も同様である

苦い顔で皿洗い宜しくと頼まれたのは心に来た、かなり。

 

 

はぁ、とそんな事にため息をついていると────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突然、目の前が爆ぜた

 

その光に瞬時に反応し大将を引っ張って右手に出したタワーシールドを構える

彼の筋力を持ってしても僅かに後退りをさせるほどの爆風が…爆発が目の前で起こった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結論から言うと、柴関ラーメンは爆ぜた

 

便利屋68平社員、ハルカによって




原作関係ないしょうもないミスしてて草なんだが

スクロールをスクロース(砂糖)と書き間違えるアホの図

旅人の旅路!〜キヴォトス編〜

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