捕鯨母船「関鯨丸」が今シーズンの商業捕鯨へ出漁 下関
捕鯨母船「関鯨丸」は、今シーズン最初の漁で北海道沖のオホーツク海に出発するため、母港の山口県下関市で、乗組員らを激励する出漁式が行われました。
捕鯨母船「関鯨丸」は、去年、北海道や東北沖の日本の領海内とEEZ=排他的経済水域内で操業を始め、北太平洋の商業捕鯨としてはおよそ50年ぶりに認められたナガスクジラをはじめ、ニタリクジラなどおよそ1550トンを捕獲しました。
操業2年目のシーズンを迎え、母港に停泊した船内で出漁式が行われ、関係者およそ130人が出席しました。
この中で、恒川雅臣船団長が、「全員一丸でおいしい鯨を多く捕るという最大の成果を果たし、無事に戻ることを約束します」と意気込みを述べました。
そして、「関鯨丸」は、関係者や乗組員の家族が見送る中出発しました。
船舶会社によりますと、水産庁から認められている今シーズンの捕獲枠は、ニタリクジラ113頭、イワシクジラ56頭、ナガスクジラ60頭で、特に大型のナガスクジラの枠いっぱいの捕獲を目指しています。
今回初めて、この時期にナガスクジラが多く生息するとみられる北海道沖のオホーツク海に赴き、今月25日から操業を始めるということです。
「関鯨丸」を運航する共同船舶の所英樹社長は、「捕ったことがない海域だが、おそらく大きさの良い、おいしいクジラが捕れると思うので、期待して待っていてほしい」と話していました。