後輩いない中、県内3分校最後の卒業式 防府高佐波、山口高徳佐、岩国高広瀬
山口県内ほとんどの高校で1日、卒業式があり、3年生が慣れ親しんだ学びやを巣立った。2024年度末で閉校となる防府高佐波分校(山口市)、山口高徳佐分校(同)、岩国高広瀬分校(岩国市)の3分校では最後の卒業式と閉校式が行われた。 防府高佐波分校では大下康一郎校長が最後の卒業生22人に卒業証書を手渡し、「後輩がいない中、皆さんはさまざまな学校の教育活動を支え、成長してくれた。佐波分校を巣立つ皆さんの今後の活躍を願っている」と式辞を述べた。 卒業生を代表して大司友美さん(18)が「伝統ある佐波分校に育ててもらったことをとても幸せに感じている」とあいさつ。大司さんから大下校長に校名板が手渡された後、校歌を歌い、学校との別れを惜しんだ。 同校は1945年に佐波農林学校として開校し、49年に佐波高と改称。2012年に防府高佐波分校として開校した。 県教育委員会などによると、24年度の高校卒業見込み者数は公立6768人(前年度比107人増)、私立・全日制が2787人(同59人減)などで、同日に公立55校、私立13校が卒業式を行った。