全校児童5人の小学校で卒業式 3人が卒業 日南
日南市にある全校児童が5人の小学校で、25日卒業式が行われ、3人の卒業生が学びやをあとにしました。
卒業式が行われたのは、日南市の山あいにある大窪小学校です。
会場の体育館には、卒業する3人が担任の先生と一緒に入場しました。
そして、矢野裕二校長からそれぞれ卒業証書を受け取りました。
矢野校長は、「みなさんはこれからいくつもの登竜門をくぐり抜けていくと思いますが竜のように大きな心を持った人間として成長していくことを願っています」と語りかけました。
このあと卒業生3人がお別れのことばを話し、在校生の2人が卒業生と一緒に歌を歌って卒業を祝いました。
卒業生の1人の高村叶夢さんは、「中学校では苦手な国語や算数の勉強を頑張って、将来は警察官になりたいです」と話していました。
今回の3人の卒業で大窪小学校は新年度から全校児童が6年生の2人だけになり、新入生が入学する予定もないことから来年2人が卒業すると児童数はゼロになる見込みです。
このため市の教育委員会では、今後、大窪小学校の休校や閉校について地元の自治会などと協議していくことにしています。
大窪小学校は明治6年に開校し、最も多い時で、昭和22年には225人の児童が通っていましたが、過疎化や少子化の影響で、児童数の減少が続いてきました。