HPVワクチン 男性への任意接種開始 有田の産院 中3には全額助成も /和歌山

男性へのHPVワクチン接種の助成状況を説明する平野開士院長=有田市で、姜弘修撮影
男性へのHPVワクチン接種の助成状況を説明する平野開士院長=有田市で、姜弘修撮影

 有田市糸我町中番に昨春開院した産婦人科クリニック「ファミール産院ありだ」は4月から、がんを予防するヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの男性への任意接種を始めると発表した。併せて有田地域の中学3年男子を対象に、年度あたり先着50人のHPVワクチン接種を全額助成する。【姜弘修】

 平野開士(はるひと)院長(52)によると、男性への接種を導入するのは県内の医療機関では初という。地元の中3男子に対する助成は平野院長が自費で賄う。

 HPV感染による子宮頸(けい)がんを予防するHPVワクチンは、小学6年~高校1年の女性を対象に全額公費の定期接種として実施されている。男性に対する接種も性交渉による女性へのHPV感染や男性自身のがん発症(中咽頭(いんとう)がんなど)を予防する効果が期待されるが、任意接種のため接種費用(3回接種で5~6万円)は自己負担が求められる。

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