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土屋玄道の考察

hey!hey!かぼちゃ団長です🎃

今回は私の大好きな作品である。日常組さんの夢枕シリーズの考察になります。

※この記事では日常組様の夢枕シリーズと、日常組様の日常新聞に記載されていた短編小説「九条門」のネタバレを含みます。

土屋玄道とは?

まず土屋玄道(つちや げんどう)の詳細を復習も兼ねて振り返ってみましょう。土屋玄道は京都の旅館である"九条門"の番頭を務めている。がなりの入った江戸弁が特徴的な人です。

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土屋玄道

作中では愛称として"つっちー"と呼ばれています。
そんな土屋玄道さんは、仏教徒であり(多分)僧として元の家から出家しています。
元の名前は
"五十嵐 治道(はるみち)"
五十嵐家の本家です。ではなぜ仏門に入ったのか?それは玄道のお兄さんである五十嵐 志教が執事として東京から時雨邸へ向かう途中事故で亡くなってしまったからです。亡くなった兄を思い仏門に入ったのですね。今回は、そんな土屋玄道について深堀りします!

考察1.仏門に入った理由

さっきも言った通りつっちーは死んだ兄を偲び仏門へと入りました。しかしそれは本当の理由なのでしょうか?
自分はハクジツ様が原因なのでは?と考えました。
実はハクジツ様って結構仏教要素が多いんです。

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ハクジツ様

まず、ハクジツ様の像の見た目についてです。明らかにお地蔵さんなんです。
しかも白昼夢では名前が"ハクジツ様の像"ではなく"謎の地蔵"だったのです。

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白昼夢で初めて出たハクジツ様

仏教には六道輪廻という6個の世界があります。その6個の世界を見守るのがお地蔵さんなのです。

ハクジツ様が仏教と繋がっている理由がもう一個あります。それは建造物についてです。
白昼夢で出てきたハクジツ様を祀る幸福の間…そこには鳥居がないんです。

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白昼夢での幸福の間

逆に言えばユメクイ様には鳥居があるんです。

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白昼夢と羅生門でのユメクイ神社


鳥居がどうした?といわれそうですがこれも根拠となります。鳥居を建てられるのは仏教でなく神道なんです。
ハクジツ=仏教、ユメクイ=神道
↑つまりこういう事になるのでは?

建物だと他には五重塔ですね。羅生門に出てきた五重塔、あそこにはハクジツ様を祀っていました。五重塔というのは本当は中に仏様を祀る場所なのです。

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五重塔内の幸福の間

そうなるとハクジツ信仰にはそういった教えがあるのかハクジツ様は仏教の神の二択になります。
そんな仏教要素が多いハクジツ様と仏教徒であるつっちー、何か関係があるのでは?
それは短編小説で判明した、つっちーの過去です。

つっちーが仏門に入った理由は兄である志教を思っての事でした。しかし本当に兄を思っての行動なのでしょうか?もちろん、つっちーは悪い人ではないので確かに兄を思って仏門に入ったかもしれません。しかし自分的に怪しいんですよね。というか志教さんの死が怪しすぎる。

江戸から長野までの間、車で移動してたとします。

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1960年代の車、志教さんの車イメージ

そして白夢山に入った瞬間ゴゴゴッ!っと地震が起きて車のハンドルが効かなくなり、そこで死亡したとしたらどうでしょうか?

そして白夢山の地震がハクジツ様によって意図して行われていたらどうでしょう?白夢山は夢縁村の人々が神を信仰する土地です。ならそこで積み上げた信仰によって山を丸々一個自分の領域にしてしまうぐらいの力を手に入れててもおかしくありません。

ではなぜ、ハクジツ様は志教を殺したのでしょうか?それは学さんが欲しかったからではないでしょうか?学さんは一度、神の世界へ落ちています。そこでハクジツ様に魂が美味いという理由で目をつけられ、学さんが来るように仕向けたのではないでしょうか?志教さんを殺す事でルート分岐が起き、五十嵐家を継ぐ者が居なくなる。そこで九条家から養子として学さんが来ます。そしてあの事件へ…

トラゾーさんは配信中このような事を言ってました。
「ユメクイ、ハクジツは神としての力は同じく持っている。夢から覚ますとか夢を見せるのは固有の能力です」と…神なら未来予知もできると思います。その中には何通りもの未来があってその中で自分が望む結果にしたとしたら?
そんな理由で兄を殺されたつっちー、ハクジツ様を恐れて仏門に入ったのか、それとも兄を取り返すために仏門に入ったのか…

考察2.土屋玄道の行方

ここからは、つっちーの人生を完全に予想になりますが考察していこうと思います。まず、小説から読み取れる情報として学さん、博司さんと同じ約1940年生まれである事です。白昼夢では学さんの年齢は50代、白昼夢の年代である1990年から50年引くと最低でも約1940年になりますから。

そこから20年足すと、1960年になります。学さんの「まだ二十半ば…人生はこれからでござますぞ!」という発言から小説九条門の舞台はこの年でしょう。最低でも、この1960年代に
志教さんは長野へ向かう途中死亡、
治道は兄を偲び仏門に入り土屋玄道へ、
学さんは五十嵐家へ養子入りをしたと思います。
ではその後1990年、学さん達が50代だとすると同じく土屋玄道も50代でしょう。
仏教では個人的ではありますがこの歳にある事をします。

それが奥の細道を旅することです!

奥の細道は、松尾芭蕉が寺巡りをしたルートの事、なぜ寺巡りをするかと言うと自分が50代の時、亡くなった身内の魂の鎮魂として行うのが奥の細道を旅する事です。しかも奥の細道のスタート地点は江戸なんです!そう、もしかするとつっちーの出身地であると思われる江戸、東京なんです。
この説を裏付ける根拠としてもう一つありまして。羅生門最終回のタイトル、「つわものどもが夢の跡」
この言葉はその松尾芭蕉が詠んだ詩なのです。
しかも羅生門最終回は唯一、つっちーについて知れる回なのです。仏教に入っていて、五十嵐家の末裔であるということ…



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