佐々町官製談合事件 町長が別の入札でも金額教えたか 追起訴
佐々町が発注した公共工事の入札をめぐって起訴された古庄剛町長が別の入札でも業者側に最低制限価格のおよその金額を教えて落札させたとして18日、官製談合防止法違反などの罪で追起訴されました。
追起訴されたのは、佐々町の町長、古庄剛被告(77)です。
起訴状によりますと、古庄町長は去年6月、町が行った図書館の照明のLED化工事の指名競争入札をめぐって、最低制限価格のおよその金額を業者側に電話で教えて落札させたとして官製談合防止法違反と入札妨害の罪に問われています。
また、建設会社の元社員の山口情二被告(62)が町長から教えられた情報をもとに、工事を落札した電気工事会社の元役員に最低制限価格に近い金額を電話で伝えたとして入札妨害の罪で追起訴され、工事を落札した会社の元役員の中島幹人被告(68)も入札妨害の罪で起訴されました。
古庄町長と山口元社員は、佐々町が発注した団地の給水管改修工事の入札をめぐる官製談合事件に関わったとして先月(3月)起訴されていました。
検察は「捜査の内容に関わるので答えられない」として3人の認否を明らかにしていません。
一方、古庄町長の弁護士は町長が最低制限価格に近い金額を伝えたことは間違いないと発表し、容疑を認めていることを明らかにしています。