<滝野隆浩の掃苔記(そうたいき)>
映画を通して「新しい時代の弔い」を考えたい。メディアデザインの研究者、瓜生大輔・芝浦工大准教授のそんな思いに映像作家の有馬俊・慶応大特任助教が応えて、一本の作品が完成した。題して「それはかつてあったから」。試写を見に行った。
瓜生さんは、デジタルや交流サイト(SNS)などの最新技術を使って社会に新しい価値を生み出していこうとしている。研究テーマに選んだのが、いま大きく変容している「葬送」だった。葬具メーカーなどと実際に製品をつくることで社会実装をしてきた。
気になっていたのがスマートフォンで会場外から参列できる「遠隔葬儀」。コロナ禍の時期に注目されたものの、いまは下火に。「足が不自由な人でも家から会葬できる。超高齢時代の今こそ、必要だと考えます」。研究仲間の有馬さんに監督を依頼。「映画」という架空の物語で、その意義を問いかけることにした。
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