光の奴隷のダンジョン攻略


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作:影後
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英雄対英雄


Q,メルビンはシルヴァリオシリーズのキャラからどう思われてるの?

A ヴェンデッタで死んだ判定なのでトリニティ以降では関わりのあるキャラは禄に居ません。あと、基本的に死人扱いです。

ゼファー
大切だった兄、光の亡者に成り果て、ヴァルゼライドに呑まれた憐れな男。せめて、遺体ぐらいは埋葬してやりたかった。

ヴェンデッタ
理解できない存在、だけど何処か放って置けなかった。
殺したと、死んだと思っているが、メルビンも英雄と同じ為何処か警戒している。

ミリー
兄の兄、でも詳しくは知らない。家にメルビン・コールレインの名前で度々お金が送られてきていたから親切な人扱い。
死んだ事はしらない。

チトセ
危険だが、有能だった部下。ヴァルゼライドに離反するとしたら一番の障害となるだろう存在、勝てなくはないが昼に戦闘した場合、死を覚悟する。死んだと言われたが、遺体がない為警戒中。

ルシード
警戒すべき敵、死んだ?アレも英雄だ、絶対生きてる

サヤ
次は私が殺す。

アオイ
同族嫌悪、自分はあれ程狂ってはいない。
しかし、ヴァルゼライドの話題となると親友を超えた存在であり
地味に墓に毎週献花している。ケラウノスの話を聞き、約1時間、墓石の前で話していた。

ランスロー
ヴァルゼライドの命令を最優先にする危険因子。
能力としては軍に最も必要な存在であるが、ヴァルゼライド最優先という思考の危険性から距離を取る。死んだ事は信じていない。

トリニティキャラ

アッシュ
会ったことはないが、ギルベルトが何度も話していた同志。
もし、生きていたら同じく自分の脅威だったと思う。
ケラウノスの一件以降、墓参りを行った。

レイン
あったことないし、興味ない

アヤ
尊敬すべき先人、しかし今の帝国には………

ギルベルト
同志にして、親友。ヴァルゼライドと同じように折れず、ヴァルゼライドと同じ様に進んだ人間の可能性の証人。
倒れされた事に悲しみ、余計に計画を進める要因となる。
生きていたら、きっと賛同した。

グレイ
生きてたら、ギルベルトと同じレベルの脅威でしたよ

クロウ
会ったことがないが、英雄として尊敬していた。

シズル
生きていたら、ギルベルトと同じレベルの脅威

ヴァネッサ
面識はある、だがその在り方は受け入れられなかった。

ケラウノス
生きていたら、ギルベルトと同じく自身の前に現れていただろう。





「何故殺さん」

 

メルビンはゼウスの首、薄皮一枚の所で刃を止めた。

 

「…俺は正義だ。悪であるお前達を血の海に沈めることも厭わない。だが、お前の眷属達を苦しめるつもりはない」

 

そう、それはある意味でメルビンに対する人質である。

ダンジョンアタックしているメンバーがいる状況でゼウスを殺せば、モンスターに簡単に殺されてしまうだろう。

メルビンはソレを理解している。

 

「くっ……」

 

「だが、カリスト。お前達は眷属ではなく自分の力で俺に戦いを挑んだ。悪とは言え、その行いに敬意を払おう。だからこそ、俺の全力によって殺す」

 

「よせ!」

 

止めようとしたゼウスの脚を剣で斬り、吹き飛ばす。

憎まれるだろうが、そんな事はどうでも良い事である。

メルビンは殺した相手を覚える事はしない。

殺した悪人(相手)を背負うなど、できやしない。

だが、自分が死なせてしまった。殺してしまった人間(相手)は背負って生きる。絶対正義たるメルビンの矜持であるのだ。

 

「目醒めよ、深きに眠る灼熱よー我等は偉大な女神の下僕。

如何なる敵に対しても、如何なる困難に対しても、我等は臆せず立ち向かおう。幾万の勇士達の標となりて、茨の道を歩みゆかん。さあ人々よ、この足跡へと続くのだ。約束された繁栄を、新時代にて齎もたらそう」

 

超新星 ーー神々の女王の栄光よ、けして潰えること無かれ

Metalnova Never Collapse Hercules

 

それは激しい程の雷撃だった。

だが、普通の雷ではない。雷もある種の光である限りメルビンが吸収可能だからだ。多少痺れはするが、自然物の光という概念を宿したメルビンは問題ない筈だった。

 

「……身体が……裂ける…だと?これは……フフッ……フハハハハ!流石だ!流石、この世界の閣下だ!嗚呼、素晴らしい!クリス!クリスティーナ・ヴァルゼライトォォ‼️‼️‼️‼️」

 

「……私が止める、貴方の行いを。これから起こる、惨劇を」

 

帝国の軍服ではない、姫騎士の様に麗しくも苛烈。

その瞳は確かな英雄の瞳であり、クリスはメルビンを見ていた。

 

「……あの時、私は貴方とマキシムの戦闘を止めれなかった。止められる程の力はなかった。でも、今の私は違う。力を手に入れた、この星辰光(アステリズム)。貴方に勝つために」

 

それははてなき渇望。力という物と遥かな正義という物。

メルビンは微笑みなからクリスに語りかける。

 

「……昔、親友いや…同志だな。審判者(ラダマンテュス)と呼ばれた男がいた。階級が下である私を親友と、同志と呼んでくれた審判者!嗚呼、貴方は正しい!今此処に、努力だけで成した存在がいる!俺と同じように憧れ!進み続け、自己の正義を確立させた存在が!この世界初の星辰体感応奏者(エスペラント)が!」

 

メルビンは笑っている、とても嬉しく、とても感激している。

クリストファー・ヴァルゼライドはこの世界初の星辰体感応奏者である。そう、この世界の始まりの存在なのだ!

 

「あぁ、だからこそ。クリス、君は常に勝ち続けるのだ!嗚呼、その始まりの敵が俺だと言うのなら、俺は喜んで君の礎となろう!」

 

「訳の判らないことを!私は殺すつもりはない、私は貴方を止めるために来た!」

 

「それで良い!それが君の正義ならば、私の絶対正義と何方が上かは戦う事でしか示せない!」

 

天空から激しい光の壁がこの区画と他の区画を遮るように貼られていく。無人区画に入る事も出ることも叶わなくなる。

 

「行くぞ、若き英雄!」

 

「英雄!貴方を倒す!」

 

二つの剣がぶつかり合い、当たりを光と雷が支配する。

鳴り響く雷鳴と、全てを消滅させんとする極光が何度も何度もぶつかり合う。

 

「貴方の光には許容限界がある。なら、私がこの雷を何度でも貴方に撃ち込む!」

 

「ならば、俺は耐えよう!そして俺の光で君を撃とう!」

 

クリスから放たれる無数の雷とメルビンから撃ち込まれる収束されたフォトンレーザー。エネルギーとエネルギーのぶつかり合いに当たりは砕けていく。

家屋は雷撃に曝され、全てを消滅させる光が大地を焼き溶かす。

人間が、力ない神が受けたものなら即座に消えてしまう物。

 

「お父様、申し訳ありません」

 

「よせ!カリスト!!」

 

カリストはクリスに力を貸していく。メルビンを倒す為に。

クリスのエネルギーが増幅し、メルビンの極光を押し返す。

しかし、メルビンは英雄である。英雄とは、常に土壇場で覚醒する者である。

 

「あぁぁぁぁぁ!!!!メルビン!コレで……終わりだぁぁぁ!!!!」

 

「まだだ!俺は、決して諦めん!ヴァルゼライド閣下ならできた!なら、俺達凡人にできないはずがない!そうだ、俺は勝つ!」

 

メルビンの肉体が内部から光り輝く様にクリスには見えた。

星辰光の力ではない、まるで魂の奥底から光が溢れ出す様に感じた。

 

「創生せよ天に描いた星辰を――我らは煌めく流れ星

例え堕ちようとその光を喪わず、絶えず輝き続けよう。

闇夜を照らし、全てを拾い、掬う英雄の姿を今、刮目せよ。

汝、光を夢見る者なら渇望せよ。

汝、闇を生きる者達ならば救いを求めよ。

汝、悪に生きるものなら断罪を受け入れよ。

群衆よ、神をも降し、悪魔も屠ろう。今、英雄は此処にある。

我は今、正義也!」

 

 

超新星 ーー輝ける正義の天秤は今、傾いた

Metalnova  shine Libras leaning

 

オラリオの遥か上空から激しい数の光の矢が降り注ぐ。

それは誰にも防御することはできず、対応することは不可能である。幸いなのは、それがオラリオのあくまでも一角に降り注いだ事であろう。

 

「くっ……まだ…まだだ!私が……勝つんだ!」

 

「目醒めよ、深きに眠る灼熱よー我等は偉大な女神の下僕。

如何なる敵に対しても、如何なる困難に対しても、

我等は臆せず立ち向かおう。

幾万の勇士達の標となりて、茨の道を歩みゆかん。

さあ人々よ、この足跡へと続くのだ。

約束された繁栄を、新時代にて齎もたらそう」

 

超新星 ーー神々の女王の栄光よ、けして潰えること無かれ

Metalnova Never Collapse Hercules

 

そして、世界が曇った。いや違う、空の半分が雷雨に覆われている。オラリオに降り注ぐ光の矢へと打ち消す様に降り注ぐ。

 

「うぁぁぁぁぁ!!!!」

 

「おぉぉぉぉ!!!!」

 

雷と極光の最後のぶつかり合い。

ゼウスも、力を貸したカリストも一瞬に起こった光によって目を塞がれた。

 

「勝ったのは……勝ったのは誰が」

 

「……うっ…うぁぁ……」

 

オラリオの地面に苦しそうなクリスが倒れている。

だが、血などは流れていない。むしろ、打撲等の傷の方が多いとカリスト達は感じた。

 

「……ありえん……化け物か」

 

そう呟くのはゼウス。メルビンは胴体に剣が突き刺さり、大量の血が流れている。しかし、その目は、その肉体は、その全ては、勝者たる悠然とした振る舞いを行っている。

 

「カリストよ、覚悟は決まったか」

 

ゼウスは声を出したかった。しかし、出せない。

いくら今は力が無くとも、神の王たる自分がたかが人間ひとりの威圧に敗北したのだ。

 

「……お父様、ありがとう」

 

「ごめんなさい」

 

「……アフロディーテ様」

 

「光よ」

 

それは処刑だった。光の矢が降り注ぎ、カリスト達を貫いていく。血はない、流れない、しかし段々と肉体が消滅していくのだ。カリスト達は悲鳴をあげる。

 

「何故だ!何故、一思いに殺さない!」

 

「お前達の操った民達の痛みだ、苦しみ、もがき、絶望しろ。

貴様らは、正義に裁かれる悪である」

 

ゼウスは目の前で娘達が無残に殺されていくのを見ているしか無かった。

 

「貴様…神殺しが…神殺しがどれほど重罪か」

 

「俺は断罪者である!貴様ら神は一部を除き、人間と同じく悪だ。お前も悪だ、俺は悪を許さん。俺が、絶対正義である限り」

 

クリスを横抱きし、其の場を離れた。

後には、娘を()メルビン(正義)に殺されたゼウス()の慟哭が響いた。

 

 

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