世界を救う英雄を育てた英雄


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作:スカイハーツ・D・キングダム
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第8話 静寂と暴食と邪神と凶鬼


 

一夏がオラリオに来てしばらく

 

あまり都市を見てまわったことがないと思った一夏は、シャクティに都市の案内を頼んだことがあった

 

最初仕事があると言い他の団員にやらせようとしたが

『見回りついでに都市の案内をしてくるといい、そして俺がガネーシャだぁぁぁ!!』『『うるさい!!』』

 

当時は今ほど闇派閥がのさばってなかったこともあり、都市を二人で、軽い気持ちで見てまわる余裕もあった為、比較的に楽しくまわれた

 

途中一夏達の姿を見てデートしてると揶揄した暇神共がいた為斬撃を飛ばして威嚇し

そうしてオラリオ中を見てまわったその時

 

一夏「……教会…もうかなり老朽化が進んで誰も使われてないのか……こんな場所が、ここオラリオにも残ってんのか」

 

かつては、人の結びつきを祝福していたであろう教会

今やまるで、誰も彼もから忘れられ、人の寄り付かない場所となったそこに、哀愁を漂いながらもなぜかここが気に入った一夏は、時よりここに来て一夜を明かすこともあった

 

それから月日が経ち、闇派閥との交戦などで精神的にも疲れ始めたので、久しぶり教会で一夜を明かそうと教会へ訪れた

 

その訪れた先で

 

アルフィア「…なぜここに来た」

 

一夏「……こっちのセリフだ。なんで闇派閥が教会っていう祝福と懺悔する為の神聖な場所にいる。今更になって自分の罪の告白でもしようと考えてんのか?」

 

なぜか敵対しているはずのアルフィアが居座っていた

 

アルフィア「潰すぞ雑音。似つかわしくない貴様の方こそ何が目的でここへ来た」

 

一夏「お前に用はねえよ。俺はただお気に入りの場所に眠りに来ただけだ」

 

アルフィア「……ここで寝泊まりするつもりか?」

 

一夏「悪いか?ここは俺がオラリオに来て見つけたお気に入りだ。なぜかわからんがここに来ると落ち着くからたまに眠りに来る」

 

アルフィア「……通りで廃墟となっていたはずのここに、寝袋やら食料が置いてあったわけだ。教会で寝泊まりとは、罰当たりだない」

 

一夏「お互いにな。そういうお前こそここで寝泊まりしてんだろ?……毛布ころがってんぞ」

 

アルフィア「………ここは…妹が好きだった……妹の思い出の眠る地だ」

 

一夏「……そうか」

 

つい最近まで殺し合っていたふたりが睨み合い沈黙の間が教会内を覆う

 

一夏「……まあいい…俺は眠りに来ただけだ。お前も眠りたかったら勝手に寝ればいい」

 

それだけ言うと教会の壁にもたれてあった寝袋を取る

 

一夏「……んで、さっきから教会の奥で俺達を覗いているお前らはなんだ?」

 

一夏が教会の奥の方を睨みながら言う

 

すると威圧感と共に奥から鎧を着た顔に傷のある大柄の男と黒髪の妙な雰囲気をした男が出てきた

 

一夏「……なるほど…お前が『暴食』のザルド、んでそっちが邪神エレボスか」

 

ザルド「そういう貴様は『凶鬼』イチカ・オリムラか…あの猪小僧をレベル4の頃に打ち負かしたのを聞いた時は流石に驚いた。俺に何度も泥を飲まされてきたとはいえ、アイツがレベル2つ下に単独で打ち負かしだと聞いた時は、あのクソ餓鬼への失望と次の若い有力株が生まれたと期待したが」

 

一夏「……闇派閥の幹部と首領が揃ってこんな廃墟を根城にするとはな…一応ここ神聖な場所なんだが?この場所が自分達には似つかわしくないって思わねえのか?」

 

ザルド「その神聖な場所で寝泊まりするお前が言うな小僧」

 

エレボス「まぁ、罰当たりなのはこの場にいる全員ってことで手を打たないか?」

 

エレボスが手を叩きながらその場を収めようとした

 

エレボス「というか、さらっと流してたけど…俺達がいる中で、よく眠ろうとするな。しかも一切敵対しようともしない」

 

一夏「生憎だが…今1人を除いてこの場にいる奴に興味はない……後、お気に入りの教会を血で汚したくないし壊したくもないからな」

 

ザルド「ほう?俺を前にしてそんな態度でいるとは…余程の度胸持ちか馬鹿のどちらかか…」

 

一夏「テメェなんざ眼中にないって言ってんだよおっさん。せいぜい俺に負けた猪の経験値にでもなりやがれ」

 

ザルド「……貴様…」

 

一夏「アルフィアを見て察した…闇派閥はともかく、なぜお前らが今になってオラリオに牙を向けたのか……それは滅ぼす為でもかつて存在した英雄の時代への逆行の為でも無く、世界を救う為…残り少ない時間を有意義に使う為だろ

 

エレボス/ザルド「「っっ──!」」

 

一夏「邪神エレボス…原初の幽冥を司る邪神、闇派閥を率いる神なんて聞いてたから、どんな奴なのかと思えば…なんだ…思ってたのと違うな」

 

エレボス「……なんだって?」

 

一夏「邪神なんて呼ばれてるからてっきり悪を好み、もっと悪そうなイメージがあったが…意外と優男なんだな」

 

エレボス「一体何を根拠に言っている」

 

一夏「先日送還させられた神の中に、お前らの勢力だった闇派閥の神も紛れていたからな…あのタイミングでオラリオ側だけでなくお前ら側の神も送還されたのは偶然じゃなく狙ってだろ…」

 

エレボス「……なぜその事を」

 

一夏「拷問した闇派閥の奴らから聞き出した。それにアルフィアの口からお前の名前が出ていたことと、病弱だったアルフィアが自分の意志で闇派閥に与するとは思えん…大方お前辺りがスカウトしたんじゃねえのか?そこの暴食のおっさんと一緒に」

 

次々と自身の中で立てていた推察を述べる一夏

 

すると少し驚いていた様子のエレボスだったが

 

思わず笑いながら顔に手を当てた

 

エレボス「っっハハハハハ──!!驚いた…まさかそこまで考えていたとは、恐れ入ったよ。その頭のキレ、勇者(ブレイバー)かと思った。でもまだ俺が優男な理由の答えを聞いてないな」

 

一夏「いや…これは大した考えじゃないな……あえて言うなら……闇派閥に与しているゴミどもと違って、お前からは確固たる意志みたいなものを最初に見た時に感じた……何ていうか、普段不真面目なヘルメスがたまにマジになった時みたいな…ああいう時は欲望とかに流されず、強い信念があるのを何度も見ていた…お前からもそれと同じものが感じられた。ずばり言うが、お前自身下界や人類が滅ぶことは賛成してないだろ……」

 

エレボス「……たったそれだけでそこまで考えついたとは…」

 

それまで威厳ある神を演じていたエレボスだったがため息を突きながら教会の椅子に座る

 

エレボス「まあそうだな…このまま行けばこの世界はそう遠くないうちに滅びる。ならここは強硬手段をとってでもオラリオを今以上に強くするしかない…かつてのゼウスとヘラのいたあの頃…いや、それ以上のものになる為に」

 

一夏「……やっぱ原因は俺達が弱いことか」

 

エレボス「まあそれがおおよその理由なのは否定しない……今のこの世界には、英雄が必要だ……世界をあの黒き終末から救う者が…」

 

ザルド「あのアルフィアが弟子をふたり取ったと聞いた時は気でも狂ったと思った」

 

アルフィア「黙れザルド──潰すぞ」

 

一夏「誰が弟子だおっさん──斬られてぇのか」

 

ザルド「……(こいつら仲が悪かったんじゃないのか)……だがお前ともう1人はアルフィアから英雄の資格無しと言い渡された時は、少し落胆した……こいつが他人を認めることは数少ない事だったからな」

 

一夏「知るか…お前らの望みなんざ興味ない……俺は自分の好きに生きる」

 

エレボス「……どこまでも自分の思うがままに生きる…アルフィアからお前がこことは違う世界で生きていたことは聞いていたが、よほど前の世界は生きづらかったか」

 

一夏「……」

 

エレボス「まあいい…眠るなら眠ればいいが、その前に1つ聞かせて欲しい……お前にとって正義とはなんだ?」

 

一夏「……悪神の癖にその質問するか普通?」

 

エレボス「いいから答えな…どうなんだ?」

 

なにかを期待するかのような態度をするエレボス

 

一夏「……人も神も言葉遊びって好きだよなぁ」

 

エレボス「?」

 

一夏「わざわざ正しいこと……『正しい義』と書いて『正義』って呼ぶ辺りな……だがこの正しさの定義なんざ人それぞれ、全ての奴がこれだけは正しい行いと満場一致するものが無い……」

 

エレボス「つまりこう言いたいわけか?正義は存在しないと」

 

一夏「言ったろ。人それぞれだって、結局は各々が勝手に正しさを主張する……アストレアの面々が良い例だ。あいつらのだって正義を謳うがその考え方は全てが別。だがそれを間違っているとは思わん。皆正しい。俺がなにを言いたいか分かるか?全ての人類が共通して同じ答えにたどり着く言葉通りの唯一無二の『正義』は存在しないが、各々が考え着く結論、思想を皆が持っている。それを『正義』と呼ぶ…まあ最も、俺はどちらかって言うと偽善派だけどな」

 

エレボス「おいおい、ここまで話しておいて偽善を挙げるのは反則だろ」

 

一夏「……俺が人を助けることがあるのは、後味が悪いからだとか、寝覚めが悪くなるからだとか、そういう自分本位なものばっかだ…決して正義の為でも、善の為でもない…自分のため、実に偽善的だと思わねえか?」

 

エレボス「……つまりお前にとっての正義とは偽善…決して綺麗事では世は回らないとは思うが…まあ、お前の考え方もありっちゃありだな」

 

一夏「……聞かせろ……この選択をして、お前達は悔いはないのか?」

 

壁にもたれながら、アルフィアとザルドへ問いかける

 

ザルド「……あぁ…元はそいつがただ死を待つだけだった俺達を見つけ連れ出したことが始まりだがな…」

 

エレボス「誘った俺が言うのもなんだが…お前達は間違いなく人類を裏切った大罪人として名を残し、未来永劫語られる。本当に構わないのか?」

 

アルフィア「……くどいぞ…私達はもう…覚悟を決めている」

 

一夏「……(あぁ…六月…どっちにしろお前じゃ説得できねえや……)」

 

ザルド「それに死後の名声に興味はない。満足して逝けるか。そちらのほうが重要だ」

 

一夏「同じく。俺は今を生きたい。今を楽しんで生きている。自分の死後の魂がどうなろうがどうでもいいほどにな」

 

ザルド「若僧のくせに、ずいぶんと達観している。『剣も女も人生すらも思い立ったときこそ至宝』…俺のどうしようもない主神の教えだ」

 

アルフィア「出たな、狒々爺の好々爺。何度私の胸に手を突っ込もうとしてきたことか。アレで大神だというのだから腹が立つ」

 

一夏「……そういやヘラの婆がよく言ってたな…しかもやれ浮気やら覗きやら下着ドロやらしてきたと聞く……なんでんなクソ神と結婚したんだか…これが人間なら離婚やら裁判沙汰になってるレベルだろ」

 

アルフィア「……あの女は束縛と独占欲が強いからな……あの爺が浮気すればするほど自分だけを見てもらえるよう捕まえて調教してきた」

 

ザルド「…改めて思うが、よく送還されなかったな」

 

ついさきほどまでは闇派閥の首領と幹部ということもあり威厳や威圧していたが、一夏から始まった後悔の有無から話が広がり、当時の派閥内の話題に移転した

 

ザルド「しかし、本当に良かったのかアルフィア……『子供』に会いに行かなくて」

 

一夏「……は?」

 

が、ザルドの話題の中にあったソレに、これまで一応気を抜かないように心がけていた一夏の気が抜けた

 

一夏「お、おい…どういうことだおっさん。こいつ、子供がいたのか?冗談だろ。こんな傍若無人を抱く奴なんて居たのか!?」

 

そして信じられないものを見たかのように説明を求める

 

アルフィア「殺すぞ愚弟。…私ではない…妹の子だ」

 

一夏「──!」

 

アルフィアの妹……つまりは、一応一夏と六月の義理の姉にあたる

 

その存在は随分と前にヘラの口から聞いていた

 

アルフィアには、亡くなった双子の妹がいた

名をメーテリア

 

生まれつき身体が弱く、誰かの手がなければ生きていけないほど貧弱で、あのヘラがとても大切にし、どうにか治せないかと躍起になっていたが、それは叶わず結局大人になる前に亡くなった

 

アルフィア「ヘラの眷属とゼウスの眷属の間に生まれた、2つの系譜を継ぐ子だ」

 

エレボス「へぇ…」

 

ザルド「ああ…俺たちの中でも一番下っ端のサポーターだったヒューマンが父親だ。猪や勇者のガキどもにはあいつだけやられるくらいに弱かった。しかもサポーターの癖して率先して逃げるわ、ゼウスと一緒になって女湯覗きに行くわで、ある意味眷属たちの中じゃあいつが一番主神に似てやがった…団長達が黒竜に敗れた後、あのヘラの眷属を孕ませたと聞いた時は、何やらかしてんだあの馬鹿、と本気で震えた。だってヘラだぞ?ファミリアが壊滅状態なのに、俺一人でずっと怯えていた」

 

エレボス「それで…?その子供は?」

 

アルフィア「妹が死ぬ前にゼウスに託した…今はどこぞの山奥で暮らしているはずだ」

 

エレボス「……本当に良かったのか…?お前は妹だけは愛していたんだろ?……ならその子供のことも」

 

一夏「……」

 

アルフィア「……私は、死にゆく妹の決断に、何も口を挟まなかった。子供を自分で引き取るとも申し出なかった…私は…妹の子よりも、『終末の時計』を送らせることを選んだ…だから私に子供の面倒を見る資格はない」

 

一夏「………驚いた…お前にもんな人間臭さがあったんだな…普段は空気も読めん傍若無人の癖に」

 

アルフィア「ここが教会じゃなければ今すぐにでも吹き飛ばしているところだクソ餓鬼」

 

ザルド「…血の絆は強いとは言わんが、家族となることに資格がいるとは俺は思わん……そこに愛があるのならお前は─」

 

アルフィア「違うんだよザルド。資格なんて格好つけて言ったが、なんてことはない…『お義母さん』ならともかく、『おばさん』なんて呼ばれたくないだけだ…」

 

ザルド「くっははははははっ!!そうか!ならしかたがないな」

 

エレボス「ああ、ならどうしようもないな!」

 

アルフィアの言葉に笑うふたりの男

 

だが、一夏は笑えなかった

ある程度考えていたアルフィアの覚悟

 

そして、血の繋がった身内がいるにも関わらずそれよりも世界を優先する決断

 

こうなってしまえばもう戦いは避けられない

 

ザルド「そう言えば聞きそびれていた……お前は良いのか?アルフィアの決断に異議はないのか」

 

一夏「……俺に聞いてどうする…そいつが決めたことなら俺があれこれ指図するかよ…」

 

エレボス「自分で決めた生き方に忠実であるが、故に他人の決めた生き方に指図しないか…」

 

一夏「……もう寝る…明日は早いからな……」

 

エレボス「……早いって、なんだ?うちの戦力減らしに行くのか?」

 

一夏「……オラリオの外へ出る」

 

ザルド「ほう…戦いの真っ只中にある都市から逃げる……わけではなさそうだな」

 

一夏「……アルフィア…解っているな」

 

アルフィア「……ああ」

 

一夏「……ならいい」

 

それだけ言うとアルフィア達に背を向け横になる

 

一夏「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───お前に残された時間は そんなにないのかよ

 

アルフィア「……」

 

一夏「……そうか…そんなに悪いのか…お前が昔言っていた余命よりも短いな」

 

アルフィア「……だからどうした…」

 

一夏「やめだ…今のまま戦っても勝てる気がしねえ……」

 

アルフィア「なんだ?逃げるのか?」

 

一夏「戦略的撤退…なんて格好つけて言うが、今のままじゃ勝てねぇ…だから時間をくれ」

 

アルフィア「……なに?」

 

一夏「お前らがオラリオに総攻撃を仕掛ける予定は何時だ?それまでにこっちもお前との決着をつけられるよう色々準備してやる」

 

アルフィア「……」

 

一夏「『縛り』だ。俺はテメェとの決着から逃げねえ。必ずケリをつけてやる」

 

アルフィア「……使うのか…」

 

一夏「ああ…そしてこれが……俺達の最後の戦いだ……お互い、全て出し切ろうか…」

 

アルフィア「……いいだろう……6日後だ」

 

一夏「そうか…ならそれまでせいぜい身体を労ってろ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3日目

 

翌朝

 

目を覚ますと教会内にはアルフィアとザルドとエレボスの姿はなかった

 

起き上がりながら教会に隠しておいた非常食のパンとチーズを口にし、教会を出る

 

道中潜んでいた闇派閥の構成員達に斬撃を飛ばしながらオラリオの出入り口である門の前に来た

 

当然内側はギルドが封鎖し、外には闇派閥が控えていた

 

しばらくすると

 

一夏「来たかアスフィ…少し遅かったな」

 

アスフィ「あの!私もかなり忙しい中、間を抜けてきたのですからそういうクレームはやめてくれませんか」

 

ヘルメス・ファミリアの副団長アスフィはオラリオでも数少ない『神秘』のアビリティを持つアイテムメーカーとして有名でありついた

二つ名は万能者(ペルセウス)

 

 

一夏「それより例のアレは持ってきたか?」

 

アスフィ「は、はい。持ってきました」

 

そう言いながらアスフィが取り出したのは翼の装飾が込められたサンダル状の靴

 

一夏「きたきた…以前俺が要望していた空を飛ぶ魔道具、確か名前は飛翔靴(タラリア)だったか?」

 

アスフィ「あの、貴方が素材提供や制作費などを色々出して頂いておいてなんですが、私の中ではこの飛翔靴プロトはまだ完成品じゃないです。恐らく使い続ければ何処かで壊れると思います。それでも使いになられますか?」

 

一夏「仕方がねえだろ。速攻で行って速攻で戻って来るには空を飛ぶとかしなきゃ無理があるからな…なに、できる限り早く戻る。だからそれまでオラリオを頼んだぞ…んじゃ行きますか」

 

そう言いながら飛翔靴に履き替えた一夏

 

すると翼の装飾が光だし、翼が立体的に具現化し、そのまま空へと飛ぶ

 

一夏「……流石だ…まさか…俺も空が飛べると日が来るとは……地球じゃこうして空飛べるのはIS使える女だけだったし…なるほどな…空を飛ぶのも存外良いな……さて…あの婆……拠点移してなければいいが」

 

オラリオの頭上に飛んでいた一夏はそのまま空からオラリオの外へ出て、目的地へと飛び立つのだった

 

アスフィ「…早く戻ってきてください……」

 

見えなくなった一夏の早くの帰還を祈るアスフィ

 

しかし、それからまもなくして彼女のファミリアの団長死亡の知らせを主神のヘルメスに告げられ、そのまま団長に繰り上げられることを、知る由もなかった





この時一夏は命をかけた縛りをしたのでアルフィアに勝つ以外に生きる道は無くなりました。
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