男性として生まれながらみずからを女性と認識するトランスジェンダーの人たちについて、イギリス北部スコットランドの自治政府は2018年、医師の診断に基づく証明書を取得すれば職場などでの差別を禁じた平等法のもとで女性として保護されるとしました。
これに対して女性の人権団体は、女性専用の病棟や学校などへのトランスジェンダーの人の立ち入りを認めれば、女性の権利が侵害されるとして訴えていました。
イギリスの最高裁判所は16日の判決で「平等法の性差別に関する規定は、妊娠や出産に言及するなど、生物学的な性別を指すものとしか解釈できない」として、トランスジェンダーの人は法的に女性とは定義されないという判断を示しました。
一方で「平等法で、トランスジェンダーの人は差別から保護されている」とも強調しました。
判決を受け、女性の人権団体からは「これで安心できる」などと歓迎の声が聞かれたのに対し、国際的な人権団体アムネスティ・インターナショナルは「非常に失望している」というコメントを出しました。
アメリカでもことし1月、トランプ大統領が「政府が認める性別は男性と女性の2つだけ」とする大統領令に署名していて、国を二分する議論になっています。
英最高裁“トランスジェンダー 法的に女性と定義されず”判決
みずからを女性と認識するトランスジェンダーの人を、法的に女性と扱うべきかどうかが争われたイギリスの裁判で、現地の最高裁判所は法的な「女性」の定義は生物学的なものだとする判決を言い渡しました。
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