衆参両院は17日、衆院議長公邸に各党派代表者を集め、安定的な皇位継承や皇族数確保などに関する全体会議を開催した。額賀福志郎衆院議長は終了後の記者会見で、早期に両院正副4議長案をまとめる意向を示した。養子縁組による旧皇族の男系男子の皇室復帰案に関して、旧久邇宮(くにのみや)など4宮家に連なる人々が有力視されていることが判明した。
政府の有識者会議は令和3年の報告書で、女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する案や、養子縁組による皇室復帰案などを示した。
両院は法制化を前に「立法府の総意」の取りまとめに向けて議論してきたが、額賀氏は会見で「4者で取りまとめ案を作成し、改めて全体会議で協議する」と述べた。時期に関しては「今年は(夏の)参院選もあるので、できるだけ早く取りまとめたい」と語った。
この日の全体会議では養子縁組案に関して、現行憲法下で皇位継承権を有しながら、昭和22年の占領下で皇籍離脱を強いられた旧11宮家以外に対象を広げるべきではないとの意見が大半だった。
会見に同席した玄葉光一郎衆院副議長は、政府側から旧久邇宮、旧東久邇宮(ひがしくにのみや)、旧賀陽宮(かやのみや)、旧竹田宮(たけだのみや)に未婚の男系男子が存在するとの前提で議論が行われてきたとの説明があったと明かした。
また、「(有識者会議の中で)旧11宮家のいくつかでは男児の誕生が続いているという発言もあった。それを踏まえながら議論が進められたという紹介があった」とも話した。
婚姻後の皇族身分保持の対象となる女性皇族に関しては、この日の全体会議で、「内親王」に限らず「女王」も含めることに異論は出なかった。また、女性皇族が皇室に残るか否かを選択できる制度を取り入れることについては、肯定的な意見が大勢だった。
玄葉氏は「有識者会議に議論を戻すという発想はない。ほぼ意見は出尽くしたと認識している」との見解も示した。