2週間ほど前に誕生日を迎えた。
「正直なところ、ママはいつ死んでもいいんだよね」
いつもの口調でつぶやく私を、娘はギョッとしたように見つめてくる。
「ああ、早く死にたいということではなくて。ママは人生でほしいものはほとんど叶えたし、今が最高に幸せ。あとは、毎日を後悔なく生きたいだけなの」
なんとなくわかったように頷く娘。
彼女の中の「ママ」はいつも華やかで、パーティの中心で周りの人とともに輝いている。
でも…いつからだろう。
飢えた狼のように、目標を次々と達成していく生活には興味索然としている。
SNSを開くと、すでに過去となった”キラキラ”が目に映る。
例えば、カウンセリングやセラピー、セミナー講師の養成講座など、生徒獲得のために手を変え品を変えながら「素敵に」魅せるマーケティング。
私もかつていくら広告代理店にお金をつぎ込んだことだろう。
おしゃれなカフェで、誰それとお茶しました…や、お客さまからこんな感想をいただきました…みたいな自己PRも、時には必要だ。
ただ、人生60年の半分を事業経営に費やした身としては、どうも小手先だけの工夫は嘘くさい(笑)
そもそも「マーケティング」とは、クライアントや社会にとって価値のあるものを創り、送り届けるためのさまざまな活動やプロセスを指す。
本当に価値のあるものなら、利益はあとからついてくる。
顧客に有益であるかどうかよりも、稼ぐこと・メジャー(有名)になることが目的となっている”キラキラ”は、本末転倒と言えよう。
きっと…みんな、必死なのだろうなぁ。
もちろんそんな生活を楽しんだ時代が私にも、ある。
貪欲で…わがままで…アグレッシブだった。
でも今の私には、単なる過去でしかない。
そう、飽きたから。
幸い、「飽きる」には達成感が伴っている。
誕生日とは、「この世で何に命を使うのか」を天から授かった日。
私はこれから「ここ」で命を使おう。
何かに導かれるように「ここ」にたどり着いた。それなら腰をすえて取り組もう。
寮母として…
調理師として…
カウンセラーとして…
社会活動家として…
「ここ」でやるべきことは山ほど、ある。
2024.11.18
西日暮里にて
ごめん、カウンセリング予約は3か月待ち。
新刊の執筆は終了、あとは発売を待つのみ。









