かつては1000人近くいた児童
かつて捕鯨基地として栄えた石巻市鮎川浜は、「クジラのまち」としてにぎわいを見せていました。

鮎川小学校には、多い時で1000人近い子どもが通っていたといいますが人口減少に加え、東日本大震災の影響もあり全校児童は9人まで減少していました。

4月8日。学校唯一の新一年生が入学の時を迎えました。結音さん、堂々の入場行進です。その後、先生が名前を読み上げます。

「阿部結音、以上1名」

鮎川小学校 木村匡孝校長:
「2年生から6年生までのお兄さん、お姉さん、そして先生たちは結音さんが入学するのを楽しみに待っていました。困ったこと、わからないことがあれば遠慮なくお兄さん、お姉さん、先生たちに聞いてください」

学校生活で使う教科書、そして黄色い帽子が結音さんに手渡されました。先輩たちが歓迎の言葉を贈ります。

在校生:
「結音さんが入学することを楽しみにしていました」
「きょうから結音さんは鮎川小学校の仲間です」
「結音さん、これからよろしくお願いします!」

父、誉さんと母、理菜さんにも見守られ、無事、入学式を終えた結音さん。鮎川小学校の全校児童はこれで10人となります。