気仙沼の天気を確認2025年04月18日(金)

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中学校再編へ保護者、住民説明会

中学校再編へ保護者、住民説明会

 気仙沼市小中学校再編検討委員会がまとめた学校再編の中間報告を受け、市教委は24日から保護者と地区住民を対象にした説明会をスタートさせる。中学校4校への再編案などに対し出た意見を検討委員会の協議に生かす考えで、小中学校の再編議論は8月の答申に向けヤマ場を迎える。
 中間報告は今月10日の検討委で確定。中学校を現在の9校から鹿折、気仙沼、松岩、津谷の4校に再編する案を中心に、委員会が最重視する学校の魅力化に向けた取り組みなどを盛り込んだ。
 中学校再編の目標時期は鹿折と唐桑、津谷と大谷が2027年度、気仙沼と新月、松岩と面瀬、階上が28年度とすることを明記。少子化を踏まえ、将来的な再編の必要性にも言及した。
 説明会は、この内容を基に9中学校区の保護者、住民に分けて開催し、自分が住む地区以外への参加もできる。各中学校区の説明会に参加できない人向けに、6月5日には全市民を対象にした説明会を中央公民館で予定している。
 小中学校の統合を3段階に分けて進めた、前回の義務教育環境整備計画では、計画策定後に保護者、住民に説明する形が合意まで時間を要した要因の一つとなった。
 今回の再編議論では児童、生徒を含め、住民意見を計画に反映させることを重視し、進め方を慎重に検討。このため、答申を前に住民が意見を出せる来週からの説明会が重要な機会となる。
 学校教育課学校再編推進室は「学校再編後をイメージした時に感じる不安など、多くの意見を聞いて検討委員会の協議に反映させたい」と参加を呼び掛けている。
 いずれの会場にも足を運べなかった人のために、全日程終了後に動画配信を実施。6月上旬からパブリックコメントによる意見聴取も行う。5月上旬から6月上旬にかけて中学生への説明も予定している。