邪眼の愛し子


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作:じょうじょうじ
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パーティ結成!


その後階層を順調に下り10層、中層一歩手前まであっという間にたどり着いた

 

「しばらくここで新入り二人との連携の習熟を図るわ!えいえい!」

 

「おー」

 

「返事が小さいわ!」

 

「いやモンスターが寄ってくるからあまり騒ぐんじゃない」

 

お調子者のノリに付き合ったら輝夜から注意を受けてしまった。

 

「じゃあフォーメーションを組むわよ。私とサウィルが前衛。輝夜とリューが遊撃、ライラはサポートと周辺警戒、以上!」

 

「わかりました」

 

「了解した」

 

そのまま探索を続けたが出てくるモンスターは散発的で大したモンスターも出なかった。

10階層から11階層への入り口まで非常にスムーズにたどり着くことができた

 

「もっと下に降りるつもりか?」

 

「ええ!今日は11階層を探索する予定よ!」

 

「ん?怖いのかなぁボクぅ?」

 

「ライラ、サウィルは私と同い年だから子供扱いされる年ではない」

 

 

「ビビビビビビってないけど」

 

「ビビりすぎでしょ」

 

正直ビビってる

頭によぎるのは昨日やっとのところで討伐したライガーファングだ。

どうやらあのモンスターは本来1階層よりずっと下にしかいないらしい

下にしかいないということはつまり下にはいるということだ

 

「あのー輝夜さん、つかぬことをお聞きしますが」

 

「いや急にかしこまられても困るんだが…何だ?」

 

「11層にはどんなモンスターがイルノカナ?ライガーファングとトカ、イルノカナ!?」

 

「不快な喋り方をやめろ!」

 

輝夜にはたかれる

 

「まったく、急にどうし…ははーん」

 

ニマニマと笑う輝夜

 

「お前、ライガーファングと戦うのが怖いんだろう?」

 

「そそそそそんなわけないが!」

 

図星だ

危険を冒してこその冒険者。

確かに俺はそう思ったよ。

けど今日再戦するのは気分じゃないっていうか…もう少し日を改めて、例えば、ステータスが上がったり、魔法を習得してから戦ってみたいというか…

ビビってるわけではないが!

 

「そうかそうか可愛いねえーサウィルくんは。安心しろ、11層にライガーファングはいないよ」

 

「さあ行こう皆!俺がいるからには誰にも怪我なんてさせない!」

 

 

「思ってたより酔狂なやつだな…」

 

ライラのぼやきが迷宮に響いた

 

 

 

「4時の方向からフロッグシューター3匹!」

 

「了解した!」

 

フロッグシューターの舌を体で受け止め捕まえ背負い投げの要領で後方にぶん投げる

 

「投げる時は一声かけんか!」

 

輝夜が俺への叱責と共に刀を一振すればフロッグシューターは真っ二つ

サウィルは残りの2匹に突貫していく

 

「おらあ!」

 

体当たりに合わせ突いた右こぶしがフロッグシューターの頭部にめり込み絶命させる

 

「残り一匹!」

 

ふりかえるとなんと言うことでしょう

四肢の腱を斬られたフロッグシューターにリューが止めを差していた

 

 

「終わったか」

 

「まだだ!さらにハードアーマード2体とパープルモス2体!」

 

「なっ」

 

ハードアーマードの回転突進を受け止めるが油断していたサウィルは【天呼地吸】を切っていた。

そのまま弾きとばされる

 

「ぐう!」

 

輝夜が入れ替わりハードアーマードを引き付ける

 

「すぐにまた【天呼地吸】を…」

 

再度【天呼地吸】でステータスを上げるべく呼吸を整えるが、咄嗟のことで時間がかかってしまう

その間リューがパープルモスを一体叩き落とす

 

「よし!これで…ぐっ!」

 

【天呼地吸】を発動し直しステータスの上昇を感じるが…すぐに今度は体が重くなり立っていられなくなる

 

「これは…毒か!」

 

みると紫いろの粉が舞っている

どうやらパープルモスの燐粉を吸いすぎてしまったらしい

 

「解毒の呼吸を…!」

 

囚われの身の頃食事に下剤を盛られ苦しんだ時のことを思いだしその時の呼吸を再現しようとする。

しかしそんな隙を見逃すほど迷宮は甘くない

2匹目のハードアーマードが回転して突進するのが見える

 

(くそ…)

 

背後から緋色の熱風が駆け抜けた

 

『炎華』(アルヴェリア)!」

 

 

アリーゼが突進しハードアーマードに剣を突き立てる

そして爆発

煙が晴れると無傷のアリーゼと倒れ伏すハードアーマードが見えた

 

「こっちも片付いたわ!」

 

正面ではオーク2匹をライラとアリーゼが片付け終えたところだった。

 

「こっちも終わった!」

 

リューと輝夜がパープルモスとハードアーマードを倒し終える

 

「ありがとう助かった」

毒が回復しきったサウィルは立ち上がる

ふとみるとアリーゼの四肢が燃えている

 

「お前燃えてるぞ!」

 

「え?ああうん」

 

心配する俺に首をかしげるアリーゼだったが得心する

 

「そういえば私の魔法を見せるのは初めてだったわね!これが私の魔法『アガリス・アルヴェンシス』よ!炎の付与魔法なの」

 

「付与魔法…そんなのもあるのか」

 

「ちなみにここで魔法を覚えてないのはサウィルだけね!」

 

「なん…だと…」

 

「アストレアファミリアは凄いでしょ!」

 

ドヤ顔のアリーゼの前に膝をつく

 

「どうしてもっていうなら師匠になって「弟子にしてください師匠!」お、思ったより食い付きがいいわね」

 

アリーゼの…師匠の手を取り頭を提げる

熱い

 

「あっつ!」

 

「あ、魔法切ってなかった」

 

「からかうのもその辺にしておけアリーゼ。そもそも魔法の覚え方なんぞ知らんだろうに」

 

「そんな…」

 

「魔法を教えるとはいってないわ!代わりにいいことを教えてあがる」

 

「なんだ?アリーゼ」

 

「え!?師匠は!?」

 

「魔法じゃないんだろう?じゃあやめだ」

 

「そんな…」

 

ちょっと落ち込むアリーゼ

 

「まあいいわ!それよりサウィル、さっきの戦闘ではスキルの発動に手間取ってたわよね?それを解決…できるかもしれないといったら?」

 

「む」

 

確かにそうだ。

もし【天呼地吸】を切っていないか、もしくはすぐに発動できていたらハードアーマードに弾きとばされることも解毒に手間取りピンチを迎えることはなかったはずだ

 

「教えてください」

 

「よろしい!これは神様…アストレア様じゃなくて神ロキに聞いた話しなんだけど、全力の一撃を放つ時に自分で考えた技名を叫ぶと威力が上がる…らしいの!だからサウィルも自分で考えた技名を叫べばすぐにスキルを発動できる…はずよ!」

 

「えらく不確かだな…」

 

「そんな手段が…!帰ったら早速考よう。ありがとうアリーゼ!」

 

「ふふふ!もっと感謝しなさいよね!」

 

「やれやれ」

 

呆れる輝夜をよそに初めての合同パーティ探索は大成功?に終わった

 

 

 

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